【ART】2009.11/14_MIHO MUSEUM (滋賀県)
滋賀県「MIHO MUSEUM」に『若冲ワンダーランド』展を観に行く。
山の中の少々へんぴな美術館。
まず普段なら行くことがないところだと思います。
地上を走っているではないですか。
昔は京阪三条から路面電車として走っていたが1997年10月で廃止になっている。
ミホ・ミュージアムは滋賀県甲賀市信楽町の山の中。
JR石山駅からバスで片道50分。それも1時間1本という路線。
肝心の、美術館全体の写真はありません。
建造物の8割は地下に埋設されているのです。
地上に出ている部分は本当に普通の、上品なエントランスといった趣で、特に撮る気が湧かず。
設計を手掛けた建築家は、ルーヴル美術館の「ガラスのピラミッド」、ワシントンのナショナル・ギャラリー東館で有名なイオ・ミン・ペイという人。
「桃源郷」をイメージしたらしい。
駐車場のすぐ近くに立つエントランスホールでチケットを買ったら、500m離れた美術館本館へ。徒歩または無料の電動カートで行きます。
構造として、エントランス→庭園風のなだらかな坂道→クールなトンネル→橋→美術館
ここのトンネルが他にはない美しさを誇っている。
人の途切れるスキがなかなかなくて撮影には苦労します。おとなしく平日の昼間に来れたら何よりですが、よく観光バスが乗り付けて団体客を降ろしていたので、観光ルートに組み込まれている様子。
吸音装置が施されていて、話し声や足音が反響しにくくなっているとか。
ワールドトレードセンターや中国銀行香港支店ビルなどの設計で有名な建築家による設計。この橋は「逆斜単経間三角形立体トラス」という工法で、たまご上半分のような半楕円形を描くケーブルが、放射状に散開して橋の下にもぐりこんでゆく。きれいでした。
美術館内、若冲展の入口。
絵は『象と鯨図屏風』、今展示の目玉となった、白くて丸い象と、黒い鯨が力強く対比している屏風の絵です。
展示のテーマ順としては以下の通り。
(1)プロフィール
(2)版画
(3)動植綵絵への道
(4)若冲ワンダーランド
(5)若冲をめぐる人々
(6)象と鯨図屏風
(7)ワンダーランドの共従者たち
(8)面白き物好き
鶏と蟹の絵が異常なほど素晴らしかったです。どうしようもない。
白い建物らしきものは??
方角が不明だがあるとすれば「神慈秀明会」という宗教団体と、4つのゴルフ場。
「神慈秀明会」の建物については、「富士山型の礼拝堂ホール(教祖殿)と、三味線の撥の形のベルタワー(カリヨン塔)がある」との記述がwikipediaにありました。それかもしれません。
ミホ・ミュージアムの経営母体が「神慈秀明会」。
帰り道に徒歩でどこかへ寄ってみようと目論んでいましたが、本当に山しかなくて諦めました。
隔絶されています。
カーブ付き桃源郷として秀逸です。遠いけど、いい場所◎