先日5/1(土)、写真関係の後輩(usk7氏)に「DENPA行きません?」と誘われて、何か分からんままにホイホイついていきました。
事前情報なしで飛び込み。
「電刃」とは何か? まずそこから今になって調べています。
東京で発足されたclubイベント。
紹介文では
「ANIME×FASHION×NOISY ELECTRO = DENPA!!!」とされ、「複合的電子音楽革命運動」と銘打たれている。
青山で5〜600名を動員するイベントとなっているとか。
コスプレも推奨されるという。
確かにコスチューム姿の人が何人かいた。
前はあれだけclub行ってたのに、ここ5〜6年は完全に遠退いていたので、もう全然分からへんわけです。
特に、アニソン的なイベント、お洒落で綺麗なハウス、エレクトロを流すイベントには全く行かない人間だった(※筆者は凶悪なドラムンベースやハードコア、サイケトランスが主食です)ので、うへえ、なるほど、と半ば様子見みたいな感じでした。
ゼロ年代初頭までのclubとは全く状況が異なるので、もう比較はできないなあと感じた。
あの頃、iTuneをはじめとする音楽再生ツールはまだ無かった。
DJ=でかいケースにぎっしりレコード詰めて運搬する皿回し人、というイメージだった。
今は卓上でりんごマークのついたパソコンを立ち上げて器具を操作する。
音質が違う。
チップチューンがやはりしっくりきてしまう。
とは言いながら、予想外に聞き覚えのあるドラムンベースやブレイクコア、ブレイクビーツが割と連打されて(割合としてはかなり高かった)、私は非常に嬉しかった。個人的には、clubにおいては音楽は凶暴な闇とか影から突き上げてくる電撃であり吹雪であってほしいと思っている。
が、何が「旬」の音かと言われればそれらではない。もっと高音でピコッとした音だ。人にやさしい、女の子みたいな機械、の音楽だろう。可愛くてお洒落でしゅっとしていて、時折かなり気の強さも見せつつ、たいがいは傍にいてくれる感じの音だ。
概要は公式サイトからちょっと借用してきました。
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(DENPA WEB http://denpaweb.net/ )
DENPA!!!『大阪、侵入』
「DE DE MOUSE TOUR 2010 “A journey to freedom” × DENPA!!!」
5/1(sat)@TRIANGLE
ACT.
【タイムテーブル】
3F
12:30 KAZ a.k.a.HIGE
13:00 HAPPYSADCORE
13:40 NACO
14:10 USK
14:50 tomad
15:40 KA4U
16:20 tofubeats
17:10 milch of source feat.EeL
17:50 joseph nothing
(※18:30〜18:40 setting)
18:40〜20:00 DE DE MOUSE
4F
13:00 limited toss
13:30 マスター航太
14:10 コバルト爆弾αΩ
15:00 NUMB’N'DUB
15:30 5364
16:20 okadada
17:10 DJサオリリス
18:00 いぬ
18:40 kz
19:20 nowromancer
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先日の「渚音楽祭」で調子に乗って酒ばっかり飲んでた余波か、今回も割と酔いが醒めないよう継ぎ足し継ぎ足ししながら踊っていました。そして数カ月前に時計をなくしてから時間があんまりよく分かってません。つまり、タイムテーブルと記憶を照合させても誰が何を流していたか全然わからへん
( ゚〜゚ )ノ
傾向で言うと、3Fは広くて吹き抜け、踊れるハードトラックと各アーティストのパフォーマンス、そしてトリである「DE DE MOUSE」の出演。
4Fは吹き抜け分だけ狭い小部屋、密着度が高く、アニメやネタ作品が豊富に飛び交っていた。ニコ動にエネルギーを充填させたら中身が飛び出してきてそれをみんなで体感してるという感じか。IKZOもしっかり流れたし。何を思ってかジュリアナテクノまで飛び出した。焦った。
さて毎度恒例の写真ですが。
スタッフでもない私がEOS 5D Mark IIを振り回すのも場違い。とはいえGRD2で「きれいに」「正確に」撮ることは不可能。
GRシリーズは暗い所に弱いんです。
電刃オフィシャルページで見たイベント写真の明るさと盛り上がりの熱狂には恐れ入った。きっとプロが撮ったものだと思う。
カメラを向けられた客らがみんな笑顔ばかりだった。素晴らしかった。
対して私の写真。
・・・。
まあ照明暗かったし。
私自身がパーティーな人間とちゃいますし。
それでは。
私らは14時待ち合わせで迷子になりつつ会場入り。
エントランスの物販コーナー奥に初音ミクが。
( ー_ー)ノ 丁重に一発撮らせていただきます。
初音ミク風のコスチュームに身を包んだスタッフの方。
素晴らしい。
腕周りのデジタルなひらひらがかっこいい。
・・・背景が残念すぎる。もったいねえ。
もっと雰囲気のあるところで撮りたかった。。
モノクロでも一枚。
向かって右頬の黒いものは「電刃」オリジナルのタトゥシール。
コスプレもさることながら、この女性自体の風貌が素晴らしい。
似合いすぎです。
いきなり酒が欲しくなる。
4Fを覗きに行くと同時にSKYY BLUEを呑む。
うへえいい気分。
まだ14時半とかやで。
バーカウンター前の狭い通路を抜けて、小箱のようなフロアに行くと
二人がかりでごんごん鳴らしてます。
「コバルト爆弾αΩ」さんだと思われる。
アニメ風のネタ音源が使用されていた。
映像もそれ系。
個人的には主食でないので3Fへ下る。
「USK」さんが鳴らしていた。
誰がどういうDJなのか全然分からないが、こっちの方がスピード感があって好きなので
しばらく3Fに留まる。
昼の二時三時からぎゃあぎゃあぐいぐい盛り上がるのは初めてなので
少々嬉しい。
上着を脱いでスピーカー横に押し込み、ぐんぐん踊る。
盛り上がってます。
Flickrで載せたらええやん写真、とか思うんですが、
あれはあれで使いにくいところもあり、悩みます。
そもそもレビュー書きたいがために写真載せるんだからブログ形式でないと・・・
ええと。・・・
とか考えながら踊るのは体に全く良くない( ・_ ;)
右上の女子が来ている、キティちゃんの顔面がぱっくり割れたシャツが気になります。
ここからしばらく私も粛々と踊っていたようです。
記憶及び写真なし。
「KA4U」氏にチェンジ。
自身も歌いながら楽曲を披露。
「WEEDOWS XP」が印象的だった。windowsの起動時やエラー時の効果音を打ち込みに多用していて面白い。
ヘクトアイズ的な帽子がいいですねー。
特異な風貌を持つ人が好きです。
みんな自分で音をこねてなんか作ったりリミックスして活動してはるんやなあ。
えらいなあ。
便所に行ったらSUB FOCUSですって!
ちょっと。
ぎゃああ。
クソ好きなんですけど。あーどうしようかな。
3Fに上がり状況確認。上と下のどっちでどんなアーティストが出てくるかまだ分かってなかったので、ええのん見逃したらイヤやなあと警戒していたわけです。
「okadada」氏プレイ中。
オカダダ氏って、12/24に自宅DJプレイをUstreamで中継し、いとうせいこうがリンクを書き込んで凄い反響があったというアレでしょうか。
覆面。
これだけ見てたらどこの反政府軍。
やっぱり記憶が定かでないんで音忘れましたが、曲と曲の合間にファイルめくりながらCD選んでる姿が印象的でした。
3Fに戻ってきました。
ものすごく落ち着きがない。
「tofubeats」氏演奏中。
照明が本当に暗くて、一番欲しい白い光はフラッシュ的に単発でたまに来る程度。
フラッシュ多用してもカラーでは辛い。
よってISO1600のモノクロで雰囲気を掴もうとしています。
この合間ぐらいで大学時代にDJサークルにいた先輩と会う。
会ったもののなんかフラフラしすぎてすぐ分からなくなる。
「ノイズを垂れ流すことにしたから」て言ってはった。さすがです。。
また3F。
酔うとるやろ私。
tofubeats氏演奏中。
・・・また4F。
自分に合う音がなかったのか、十分間隔ぐらいで行ったり来たりしてます。
4F「DJサオリリス」さん。
確実に人が増えてきた。
盛り上がりが一層増した。
なんやら有名な人らしい。会場の温度が変わる。
紳士なお方がVJやってはった。
長身にこの格好は似合っていた。
「milch of source」氏。
公式紹介文では
「狂気じみた構築美でスカ、レゲエ、ブレイクビーツがパンキーに掛け合わせられたスカブレイクスを基盤に硬軟緩急自由自在な4色フルカラーのダンス&リスニング・ミュージックを生み出すユニット。」とのこと。
確かにmyspaceで聴いたらごりごりごんごんいうてた・・・。
けど楽しい・・・。
まともな写真撮れず。
只者ではない風貌の男が登場。
「joseph nothing」氏。
この人が非常に良かった。
破壊力とやさしさの両方が秘められていた。
じわじわくる。
ビートがしっかりしていて、女性の声がたなびき、幻想的な流れがあった。
かと思えば割と狂える込み入った打ち込みも出せるし、
これは凄い。
カラーで撮るとこんなんになってしまうんです。
なんか死んでるよね。
記憶にないがどうやら4Fにまた上がっていた模様。なぜ?
終幕後のDJサオリリス。
「なんでもいいから盛り上がってー!!!」と捨て鉢な叫びをあげていた。
おもしろかった。
すんませんひどい写真で。。
雰囲気を掴もうとしたらえらいもんになってしもうて。
いぬ時間。
前方は満員で渋滞してます。
私のツレ(usk7氏)がべったり溶けてた。
おうい。
コスプレしてはる女性がいたので撮らせてもらいました。
スタッフなのか客なのか分かりませんが。
ネタの元も知らんのですが。
目立つ人は随時撮っていこうと。
また3F。
トリの「DE DE MOUSE」氏登場。
写真では非常に落ち着いた、知的派のイメージだが、
甲高い声で「ゥオーイ!!!」と客を煽りながらノリノリで器具をいじり、キーボードを弾き、
コンピューター化した女子のような、特異な民謡風のVo.の入った曲を出したり、
芸の幅の広いお方でした。
wikiの
「主にチベットやインドネシアなどアジアの民族音楽の声を編集/再構築した印象的なフレーズ、ポリフォニーを基調としたきらびやかなシンセサイザーサウンドとドリルンベース/ハウス/ヒップホップ/フュージョン等をごちゃ混ぜにした緻密だがアクセントの強いビートが特徴。」ってこういうことか、とyoutubeでおさらいしながら納得している所存です。
ァ〜〜ア〜〜ェェ^〜〜。
フロアでごつごつと踊るより、日差しをもろに浴びる屋外のフェスでビール呑みながらまったり聴く方が合うかも。
ヒャハーッ!
『baby's star jam』の恍惚感と美しさは流石。
キラキラしてるで。
一方で、マイケルジャクソン『Beat It』やYMO『東風』(たぶん)のリミックスを繰り出してはフロアにステップの衝動を呼び起こし、客の盛り上がりの浮き沈みを捉えながら的確に返してくるその腕は確かなものを感じました。よく見てはるわあ。
『Dancing Horse On My Notes』なんて普通にいい曲だ。
実力のある人だ。。。
当然のようにみんな盛り上がった。
人は何故キラキラしたものが好きなのだろう、何故異国の民謡のような高音でありねじれて下降する揺れ動く声に神秘を感じてしまうのだろう、などと色々考えていたが、
やはり「今」の旬は、機械だか生身の人間だか分からないような女性の声がねじれつつ光を帯びてやさしく響き渡る音楽なのだと知った。
歓喜クライマックス。
アンコールで再演。
「じゃああと一曲だけやります」「このあと僕が怒られます!」と可愛い声で言わはった。
DE DE MOUSE でした。
いやーよかった。
よかったので今になって「DE DE MOUSE」「youtube」で検索して回ったりして。行く前にやれっていう。
まあそうやってね。今まで知らなかった音楽やアーティストを知るための一つのメディアですから。ライブやイベントは。
言い訳がましい・・・。
【参考:電刃公式HP http://denpaweb.net/ 】