nekoSLASH_記録編(日常・登山)

『nekoSLASH』分家。日常、登山、廃墟、珍スポットの記録集。

【廃墟】2011.1/2_滋賀県廃村ツアー(4)琵琶湖タワー跡地「イーゴス108」(前編)

【廃墟】2011.1/2_滋賀県廃村ツアー(4)琵琶湖タワー跡地「イーゴス108」(前編)

滋賀の廃村との対戦で腹は満ちて涙目なわけですが、巨大つながりで「琵琶湖タワー」跡地に行ってもらうことにしました。イーゴス108」に逢うために。

 
琵琶湖タワーは1965年にドライブインとして開店。1967年に遊園地として拡張され、営業不振により2001年8月31日に閉鎖されました。
後、「イズミヤスーパーセンター堅田店」と「ヤマダ電機・テックランド大津堅田店」が跡地に立ったようです。しかし観覧車は未だ残っているとの情報。きたこれ!

 

その巨大観覧車の名前がイーゴス108
当時(1992年)世界最高の高さだった108mを取り、「すごーい」を逆読みしたもの。
数年刻みで「世界最大」が抜きつ抜かれつするので、デカいだけでは陳腐化するのは時間の問題だったわけです。

 


琵琶湖大橋へ向かう車道より、見えた!
民家と巨大店舗の間に伸びる、不自然な観覧車。すっかり過去の遺物となっちまって。

 

「道の駅」駐車場に車を置き、少々歩きます。


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琵琶湖大橋を望み、

 

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対岸のマンションを望み

 

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地元信仰の対象であるまんまん様へのまじない文字を見て、


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近づいてきました。
すっかり遊園地跡地は住宅と化しているようです。
昔、1回来たことがありましたが、もう何も覚えていません。


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深海の甲殻類のような赤錆色、荒み具合。


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かにが近くにいたので、コラボしてもらいました。
ここは深海。滋賀県は海の底。
ゴボゴボ。

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再開発した姿がこれですよ。鏡の国へようこそ。
過去に戻ることはできない…しかし今ここで珍妙さに戯れることはできる。
( ー_ー)ノ



駐車場のすぐそこがイーゴスとは贅沢な。。。



リフレクション。

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さすが高さ108mは迫力がある。
住宅空間を削り取るようなホイールの牙という感じ。


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挟間からちらり。



駐車場から続く、ヤマダ電気の脇道を行く。
でけえ。
やっぱ足元に立つと、こいつでけえよイーゴス。


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でかい。


さて
深入りの時間ですよ(`へ´)ノ


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「Future Tellers」
なに? 占いの館のことか?
こんな足元でやってたのかな。



古代文明のナパーム弾みたいなの発見。
超ミサイル?


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もう私の中では、イーゴスは巨大なタカアシガニという位置づけです。


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あーあーとうとう夕暮れ
時間がない! 急がないと!


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貴重な情報版ですが、よく鄙びた車道沿いに掛っている電話一本サラ金の看板みたいになってます。
1週15分か。
ここで告った若きカップルや中年カップルもいたのだろうな。



引退ッッ!!
引退!!

 

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イーゴス乗り場付近。
「すご〜い」「すご〜い」「すご〜い」3回も言わんでもわかる

 

タワーも残っていればいうことナシでしたが。
さすがにそれは無理な話ですか。
一時期、バンジージャンプをやっていたとか。
1回2千円ほどで逆バンジー


もうリンク切れしている宣伝URLの中に、
「バンジー、逆バンジー、横バンジー、ひもなしバンジーが揃うのは日本ではここだけだとか。びわ湖タワーの一番の売りです。」
という売り文句が見つかり、調べてみたところ


??両側をゴム紐で固定された2人掛けの椅子が、パチンコみたいに中空へ飛ばされるという代物のようです。

 

横バンジーって何…と激しく混乱したものです。
ひもなし(・ε・)どないすんの。



調べていたら、イーゴス108以外にも園内には小ぶりの観覧車がありました。
何の銘もない、実に小さなもので、これはもう無理だろうと。意味ないやんと。


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非常に面白い記事を見つけた。ソース元は京都新聞、なんと2012年1月6日。
結構最近である。

 

★Link 京都新聞「「まだまだ動く」復活に夢 びわ湖タワー観覧車」
  http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20120106000014


(記事一部引用)

(略)87歳の元社長は今も点検運転を続け、復活の日を夢見ている。

 観覧車下の機械室。エンジンを回して、クラッチを引くと64基のゴンドラがゆっくり回り始めた。びわ湖タワーの運営会社社長だった前田茂さん(87)は2カ月に1度、観覧車を動かす。近くの自宅から眺めるのは日課。「基礎をしっかり建てたから震度7地震にも耐えられるし、まだまだ動く」と太鼓判を押す。

 

えぇっヽ(´-`)ノ


復活アリですかーっ ? どうなんかな本当のところは。
前田社長って今は何の人ですか。。


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すぐ傍に電気店。こける便所。
シュールすぎる光景だがこれでなお大復活劇があるというのか?


(再度記事引用)

イーゴスはバブル景気冷めやらぬ1992年4月に営業を始めた。1周15分。琵琶湖を眼下に比叡や比良などのパノラマを1人500円で楽しめた。「すごーい」をひっくり返して愛称に。夜は500個の装飾灯を点滅させ、「琵琶湖に優しさを」のメッセージを意味するモールス信号を発信していた。

 開業直後の大型連休は忘れられない。長い列ができ、周辺道路は大渋滞。6人乗りゴンドラに相乗りしてもらうように、カップルや家族連れを拝み倒した。「それでも乗れずに帰られた方が大勢いた」

 ただ、ブームは長続きしなかった。97年、大阪・天保山の観覧車に「世界一」の称号を奪われると客足が鈍る。2001年、業績不振を理由に、びわこ湖タワーは閉園した。

 イーゴス建設は成功だったのか。前田さんは「間違いなく成功。総工費十数億円は3年ほどで償却できたし、建てなければ、もっと早く閉園に追い込まれていた」と言い切る。

まあ確かに。
遅かれ早かれ閉園に追い込まれていたとは思うが、周囲に手ごろな遊園地がない状況では、世界一の観覧車というのはそれなりに効き目があったのではないか。

 


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おうっ!当時の看板ぞ!
手作り極まりない。何だよ画面左上の孫悟空は。


この前田氏とは一体何者か?

(記事一部引用)

イーゴスを含めてびわ湖タワー跡は大阪の不動産会社が取得し、量販店が進出。イーゴスは往年の面影を唯一残すが、再稼働のめどは立っていない。ボランティアで点検を買って出る前田さんは「イーゴスは人生を懸けた我が子。いつか再開し、子どもたちの歓声が響けば」。希望を託して今年もゴンドラを回す。

 

(`へ´)ノ◎◎◎ 

ボランティア!!!

資産家なんだろうな。この巨大なブツを試運転とは言え、自前で動かせるのは凄い。
しかも定期的に。

 


思えばイーゴスの周囲をそんなにちゃんと片付けていないのは、撤去費用もさることながら、「いずれは復活」を目論んでいるためある程度適当に残しているのではないかという気もしてきた。


錆びているのは表面だけです!


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いや、やっぱり「あえて」残してるんじゃなくて、適当なだけの気がしてきた。
券売機(。−。)こてん。



重力に逆らうことを全面的にやめた世界。こてん。


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雨除けの屋根か?



リフレクション。

 


興奮のあまり撮りすぎました。
写真が多いので、後編へ続く!
(`へ´)ノ 

 

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