【廃墟】2011.12/30_滋賀県の廃村(落合集落~比婆神社を求めて2年目)
滋賀県の廃村に挑むシリーズを2010年の暮れに行いましたが、さて、
2011年もやるのです!
今回は小唄氏とタッグです。タクちゃんは忙しいのでいません。
前回、男鬼(おおり)集落の奥にあるという「比婆神社」を攻め切らないまま帰還してしまったので、そこを一転突破するのが目的です。
いざ!
目指すは「河内の風穴」方面。
風穴を目印に進めば後は何とでもなります。
その周辺に廃集落が密集しているのです。
色々と意味深な看板。
伊吹の南に位置する多賀。
このあたりに来ると風景が一変し、
自然科学のことはよくわからないのでアレですが、敦賀あたりの妙なくびれのせいで、日本海がかなり近いこともあり、吹き付けてきた風がそのまま来てるのだと思います。
この積雪で、最初はアホのように喜んでいましたが、後でしっかり詰みました。
雪をかきわけてくれているから、車道を車が走れるわけですよね。
つまり…。
風穴の方へ。
あれは! 国鉄の車掌車!
なぜこんな滋賀の山奥に…。あなた線路ないわよここ…
興奮しすぎて雪に足を取られまくります。
別に急がなくても逃げないんですけどね。
積雪が10cm以上あり、靴の入り口から雪が入ってきて霜焼けになりそうです。
チチチ。・。
誰が何のために?
古い車両を改造して、中を有人スペースにする例が多いので、土地の余ってるスペースで管理小屋代わりにしようと考えたのかもしれません。
他には人がいません。
中は相当な乱雑ぶり。テレビまである。
これらが車掌装備のデフォルトだったのか、後から飼い主がオプションで付け足したものなのかは謎です。
う゛ぉおおおい
スズメバチの巣じゃねえか!
( ゚〜゚ )あぶねえ!
これが夏なら…これがハチ存命中なら。。
廃墟系探索の鉄則を忘れるとは愚かな。。
「虫には気をつけろ。特にハチはヤバい」
すっかり今日のメインデッシュみたいになってしまっていますが
思えばこれが死亡フラグだったのかもしれません。
先を急ぎましょう。
目的地はまだまだ遥か先です。
河内風穴の入場口付近の集落にて。
まるまるとした猫。
おまえ〜観光客からたらふく食わせてもらっているな!
県道17号をしばらく進んでいると、何かが「ガサッ」
「ガサガサガサ」
え何?
ちくしょう!てめえら隠密部隊だな!”
このバジリスクめ!! 出てこい!!
チラ見された後、全力で逃げられました。
すごいスピードだ。
きっと多賀シノビ一族にゴホウコクされたであろう。
負けじと追うが…
全然追いつかねえ。
むちゃくちゃ速い。
しかも箕面系と違ってこっちのサルは警戒レベルが高い。すぐ逃げる。
しばらくして…。
来ました。まず車道に面した廃集落。
誰でも分かる入谷(にゅうだに)への入り口。
昨年を思い出します。
この倉庫群だけで異様に燃えたのを。相変わらず今年もカァッとなりました。
イイ。。。
ここで実は道が左手にも分岐していて、細くてかなり傾斜のきつい上り坂があります。
そちらを選ぶと入谷集落へ行けます。
しかしこのありさま、
積雪が厳しく、雪対策をしていない一般車ではどうにもならないので却下です。
積雪がだんだんヤバくなってきました。
雪かきをしてくれている車道中央などはまだしも、それ以外は一般靴では厳しい。
すいません興奮しました。
廃屋で荒縄
廃屋で荒縄
(`へ´)ノ縄§
品川無線みたいなのが出てきた。
まめたん。
名前可愛いぞマメたん。
なんだかんだで結局、宴で言うところの「つき出し」「はしやすめ」程度の廃集落に(しかも二度目)本気を出してしまう悲しいサガ。
だって魅力的なんですもの。好きなんですもの。
先に行くです!
しゅっと飛ばして、落合集落まで一気に入りました。
霊仙山(りょうぜんさん)への登頂ルート。
かつてはこの落合集落から登山ルートが確立されていて、バスで来る人もいたようですが、今は廃村扱いで、バスもありません。
屋根の突端下に漢字などを書き入れるスタイルが独特。何のまじないでしょうか。
良い天気だし、去年と違って降雪もない(※昨年はボタボタ降られて大変でした。しかし積雪がほとんど無かった)。これは行け
比婆神社どっちだっけ、
( ゚〜゚ )あう。
電波=だめ
カーナビ=だめ(廃墟、廃村はそもそもデータにない)
確認デキマセン。
確か記憶では、霊仙山ルートと別の、集落奥にある細い道から行くことのできる「男鬼(おおり)集落」の更に奥にあったはず。
じゃあ行きましょう。
(/ _ \) 靴が一歩おきに埋まるような雪道を
テニスシューズで進むなど到底不可能です。
しかも何キロあるか分からない。
去年は低速ながら車で飛ばしました。雪を徒歩でとなると、これは…
「そもそも比婆神社が本当にこっちにあるか不確かなんで、霊仙山の方の神社に向かってみましょう」よし、それしかなさそうだ。
登山口からしばらく(距離・時間不明)行ったあたりで、神社マークで分岐ルートがあった。
傾斜のない道がしばし進むらしいので、これでとりあえずは進んで行こう。
※私はオールシーズン用の登山靴のため一応、対応可能。
スキー板の跡があり、途中で道なき道へ消えていました。
どこ行ったんでしょう。
そしてこの後…おそらく300mぐらい歩いたところで限界を悟り、素直に引き返しました。
それで正解でした。後の車中で「比婆神社は男鬼集落の奥にある」ことを確認したので、そのまま進んでいても名もなき社に辿りつくだけで、特にメリットはなかったわけです。
( ー_ー)なむ。
戦いに撤退は重要。
ただし手ぶらでは帰れません。色々と案を練りながら悔し紛れ、腹立ち紛れに次の手を考えます。
次回へ続く。