2012.4.20 夜の芦屋浜(涼風町〜海洋町)
珍仲間の小唄氏と仕事終わりに落ち合い、酔ったら開発中の町に出てきてしまったというお話。
魂を封入される前の、がらんどうの町の躯体を見て、深く感銘いたした。
声の出ないミクというか、意志の入ってない草薙素子というか、そういう類の感動。
芦屋に出ると信仰がありました、
やばい、南無と叫んで酒を飲める店に急ぐ。
JR芦屋駅から徒歩3分ほどで「空の心」という店がありEnterを押す。
クラウドな海生生物は「おっとっと」で、サラダと良相性、
塩味が nice ですね。パリパリパリ
ジョロ=ジョ=ロ・ジョロ
何の企画で小唄氏と夕飯ミーティングとなったか。それは次の珍戦です。
・岡山県=広い →南北どっちも豊作でっせえ
・鷲羽山=面白い(ホテル ラ・レインボー等)
・岡山県中部=竜山鉱山。
・姫路=モノレール高架跡
・相生=廃村・三野村
キンキはキンキいう魚なんや
幸せですねと言いたいところだが、しめて二人で14,000円。「アババッ」「うばッ」さすが石川県から空輸で来たようなのはゼロがひとつ増えます。
夜風に当たらないとしぬと思ったので
打出浜線、浜風大橋より、埋め立てのウォーターフロント:南芦屋浜へ入ります。
入りました。
これ。
あまりに整然とした家屋の配列が非人間的で、心が痺れ、行けるところまで行こうよと私たちは透明な性衝動に突き動かされます。
道が若干バリケード気味、車はここまで。家があるのもここまで。
いったい何が先に広がっているのですか。
住宅街の最奥に位置するバラッカ・デル・ソーレは評判もいい。
人間的な物件の最後(当時)
先は、
ナンデスカココハ
住民や生活のない町だったのだ。ゼロ町。
必須インフラは来ているがそれ以上のものはないという領域。
定義が完成されていないのを見て「うつくしいですね」と言わざるを得ない
のであった。
電灯は電灯の役目を果たさない。ここでは全てのものが均一にオブジェ的なことになってしまうのである。
柵
未魂領域においても立ち入りの出来る場所と推奨されない場所がある。これは不可解だ。建設はまだ続くのだろうか。では完成形の涼風町、海洋町とはどのような姿になるのであろうか。
静かだ。定義は尽くされているように見える。実装もある。
が生命がまだである。
火山の噴火や大規模な地滑り等で植生の遷移が一旦リセットされた地に似ている。
海が近くて得体のしれない風も吹く。
諸星大二郎「妖怪ハンター」でたびたび記述される「常世」の風のようで少々気味がよくない。
ある区画からはまだ眠っている。町の誕生というのはこのような
光と影の強烈なコントラストから始まるのですか?
宅地造成は飽きるほど目の当たりにしてきたが、町と未・町との狭間を出入りするという 経験はない。皆さんもだいたいそうでしょうとお察しします。生と死を物理的に跨いで行き来しているような比喩実感がきます。これはきます。
町の外形は整っているが、まだ町ではない。
虚数解ってこういうのを指すんですかね、
開発から時間が経っているのか、植物は少々育ちがよい。
あでも地面は実数だな。それも自然数。
確かなものは自然数。だが領域としてはがっつりiに入っている。こまった
おとうさんは無人が好きだったんですよと後世の者に語り継ごうと思う。
心のSOSを表したものです。
END