【登山】妙義山をチラ見する(前編)
妙義山。
チラ見で充分でした。死ぬわアレ。
( ゚q ゚ )関東近郊にヤバい山があると聞いて、山仲間の女性と、珍・廃墟の仲間と3名で「ちょっと見てみよう」と企画してみたが、検討段階から「この山はそこいらの殺人犯よりヤバい」と確信するような情報しか手に入らなかった。
存在自体が危険。「危」マークと破線しかないルート。
前評判はさんざん聞いていたが、行くも地獄戻るも地獄の典型例だ。
調子よく登れたとしても、途中で嫌になっても逃げ道がろくにない。登山ではないのですね。クライミングや。
7:10 JR高尾駅で合流。先は長い。
めんどくさいので「関東近郊」と称しているが、群馬県である。碓氷峠の南東、下仁田町あたり。甲信越と言う方が正しい。
上信越自動車道を快走していると、今までに見たことのない奇怪なシルエットが現れた。
「なにあれ( ゚q ゚ )」「あんなん登れるの?( ゚q ゚ )」「色々おかしい(・-・)」
はい。
9:11 駐車場に着る。400台停められる。
妙義山の形状がバグ面ぐらいおかしい。高低差100m近いアップダウンが繰り返され、わずかな距離で20~40分使う。仮に最短コースをとって「中ノ岳→東岳→鷹戻しの頭→戻ってエスケープルートから帰還」としても4~5時間かかる。
しつこい咳風邪に悩まされていた私は、色々と大目に服用してしまい、山道のカーブの酔いと相まってひどいトリップ状態に陥った。
中之嶽神社。標高720m。
神社によって狛犬の意匠がずいぶん違うので面白い。ここはかなり新しいようで肌もこなれていない。メイクと角ばった表情のせいかシーザーっぽい。
日本一の大黒様。高さ20m、手には剣を携えた珍しい種。
「20mのスケール感を伝えよう!」という意識が微塵もないあたりに、余裕の無さが伺える。
こちらの狛犬は逆に年季が入り過ぎて溶けている。良いですなあ。これもアップの写真が無いなど、気持ちの余裕の無さが伺える。
神木に囲まれた長い階段をゆく。リアルRPG感に溢れ、普段の旅なら喜んでいるところだが…色々と気が重い。
すごく良い傾斜ですね。
取りつきまでは普通の山。岩石大きい。
9:36 「見晴台」。
/(^o^)\ あーいいですね
稜線を攻める人は、あの意味不明なギザギザを歩かされるっぽい。
基本的な私の性分として「勝てる勝負しかしない」というプログラムが織り込まれており、この時点で既にあの稜線は他人事です。
しばらく行くと「石門分岐」
「縦走コース」とされているのが赤線、冒頭の地図で紹介した「危」マークと破線だらけの、ガチガチに切り立った稜線を攻めるコース。これは「登山」ではなくクライミング的な話なので、常人は崖を拝んだら引き返すのが吉。
ただし、この地図でも緑のところは穏やかな周遊ルートとなっていて、巨石・奇石の織り成す妙義山の奇怪な地形を十分に楽しむことができる。(後に紹介します)
まずは危険地帯に突入しましょう。
注意喚起の看板が幾つも出てくる。
ここでいう「上級」の概念としては、ザイルが自由に操れることと解釈しても良いかも。
( ゚q ゚ ) はい。
基本的に落ちても切り立った崖だから死ぬんじゃないかな、
( ゚q ゚ ) 何度でも出てくる
「エッチ大好き」 ( ゚q ゚ ) 死を眼前にして、生存本能が研ぎ澄まされたか。
「もうだめ」( ゚q ゚ ) 胸にしみるなあ
標高が700~800m位なので動くと暑い。
10:00 鎖が登場。ようやく登山ぽくなってきた。
→後編に続く