nekoSLASH_記録編(日常・登山)

『nekoSLASH』分家。日常、登山、廃墟、珍スポットの記録集。

【登山】東京都の最高峰・雲取山(3)

【登山】東京都の最高峰・雲取山(3)

片道6時間かけてようやく山頂ふもとの「雲取山荘」に・・・ 時間切れで山頂はあきらめました。

 

(1)【登山】東京都の最高峰・雲取山(1) - 写遊百珍

(2)【登山】東京都の最高峰・雲取山(2) - 写遊百珍

 

 

「芋の木ドッケ」を12時半に通過してからは、倒木をやり過ごしながら持久戦の様相を呈した。

f:id:MAREOSIEV:20141007230751j:plain

 ガスのお蔭でミステリアスな雰囲気だが、中途半端な天気だったらいい加減退屈していたかもしれない。

 

 

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230753j:plain

(´ `) 奇怪な根や幹は大歓迎

 

 

○13:16「大ダワ」の分岐点(男坂・女坂)

男坂は距離が短くて急登、女坂は巻道。当然ここは男坂にする。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230755j:plain

 ( ゚ p゚ ) 培養された細菌みたいなのが出てきた。生でまじまじと見ると結構ぐろい。

 

 

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230756j:plain

13:31「雲取ヒュッテ」(閉鎖)

これは地図上でも閉鎖と書いてある。だいぶ昔から閉鎖しているようで、Webで調べても極端に遡って過去を振り返る記事でしか営業中の姿は拝めない(昭和とか)。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230757j:plain

完全にあばら屋というか、一部崩落していて、避難小屋にも使えない感じ。積雪の重みに耐えかねて死んだと思われる。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230758j:plain

ラストスパート。原理は良く分からないが、最後の方は脳がヘヴン状態になり、全ての光や霧や風などが神的な祝福に感じられる。誰も歓迎などしていないのだが。

 

50張分のテント場が見え、それを越えると非常に近代的で清潔な建物が現れる。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230759j:plain

13:38「雲取山荘」到着(標高1830m)。

実に片道6時間。お疲れ様でした。

 

先ほどのグシャグシャの廃屋を見た直後に、この整然とした集合住宅のような出で立ちを見せられると逆に気持ち悪いのだが、200人収容可というパワフルな山小屋である。

 

さて頂上だが、雲取山荘との往復で1時間かかる。高度差150m。

で、下山だが、アップダウンが細かく連続し、往路と大差ないぐらい時間を食う。つまり今から帰ると19時台の帰還。もたつけば20時。これはまずい。真っ暗になる。

 

よって頂上は放置し、小屋でしこたま休憩して、スピーディに下山することにした。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230800j:plain

ほほえましい。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230801j:plain

実に絵が上手い。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230802j:plain

人によっては目的地に辿り着いたらまず酒を飲むという文化があるが、私がそれをすると酒に弱いこともあって発汗が止まらないとか眠気に襲われるとかで行動に支障を来たすため、靴下を買うだけにして自重。今回の旅では不覚にも靴下を用意し忘れたため困っていたのであった。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230803j:plain

人気のある山小屋に共通しているのは、登山者と一緒になって盛り上がろうとしている点かなと思う。単にサービスが良いとかだけではない。頼もしくて楽しい仲間のような存在感。年末のイベントが闇鍋www 攻めますねw

 

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230804j:plain

ここまで綺麗で整然とした山小屋はなかなかない。1999年11月新築。

 

山の天然な水が飲み放題なので浴びました。曇りで日光が乏しいので控えめに。。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230807j:plain

山の植物でも勉強した方がいいですかね。レア種なのかどうか全くわかりません。

 

14:05 下山開始。あとはこれまで温存してきた体力を使ってさくさく下りるだけ。

 

我々以外にまるで登山者がいないので、この山いったいどうなってんだと訝っていが、ここでようやくパーティーに遭遇。皆、山荘で一泊するとみられる。私もめんどくさいから一泊したいです( ゚ p゚ )・。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230808j:plain

あ なんかきれい

 

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230809j:plain

( ゚ p゚ )  貴様は焼きすぎた餅だ。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230810j:plain

14:49「芋の木ドッケ」戻。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230812j:plain

めちゃめちゃ美味しそうなキノコが現れる。上品な青りんごのような色・・・素敵。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230813j:plain

15:50「前白岩」ピーク戻。下山のくせに登りが続いて時間がかかる。

 

f:id:MAREOSIEV:20150102141427j:plain

16:02「前白岩の肩」そこそこ飛ばして歩いてます。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20150102141428j:plain

死の国に迷い込んだような気がしてならない。

(※翌日は大学時代の後輩の葬式です)

 

( ゚q ゚ ) 呼んでんのか!

 

 

f:id:MAREOSIEV:20150102141429j:plain

鹿「迷え」 うへえ

 

 

もりもり歩きますが下山というより冥界巡りです。死生観に影響を及ぼしそう。

 

f:id:MAREOSIEV:20150102224524j:plain

16:40「お清平」 遠かった。お清~。

お清の悲恋がどうのと言いますけどね、どこにも書いてないから分からないんですよ。炭焼きの男と何があったのか、いや交際してたのか脳内恋愛だったのかとか、性癖がどうだったのか炭をどう活用したのかとか、知りたい情報が何もない。そういうわけでお清平には1分ぐらいしか滞在してません(怒)。

 

f:id:MAREOSIEV:20141007230814j:plain

霧だけでなく、木々の枝に濃密な白いのが現れるようになってきた。

蜘蛛の巣? 数メートル離れて見る分には幻想的だが近づくと子グモとか怖いのでそっとしておく。

 

○16:59「霧藻ヶ峰休憩所」戻。

芋の木ドッケ~お清平の距離があまりに長くて辟易したが、ここまで戻ってくればもう大丈夫。あとはハイキングまがいの簡単なコース。何だかんだでほぼ標準タイムとぴったりです。さすが社会人は身体が時間に調教されてる。

 

f:id:MAREOSIEV:20150102141430j:plain

見上げると一層幻想的で、くそみたいな私の心理も少しは浄化されることでしょう。森全体が化物じみていて良いですね。光が十分にあるから天気は大丈夫かなと思っていたのですがこのあと盛大に降ります。

 

f:id:MAREOSIEV:20150102141431j:plain

霧藻ヶ峰~三峯神社までの道は杉林です。おなじみだな。だいたい登山の共通パターンとして登山口から1~2時間はたいへん整った杉林を歩く。林業って幾何学だなあと思う反面こいつらが私に花粉症という名の業病を植え付けたのかと思うと殺意もあります。美しさで忘れますが。そう美しいんです不自然なまでに真っ直ぐで、整然としていて。

 

f:id:MAREOSIEV:20150102141432j:plain

肺の中を体感しているようだ。私は気管支内視鏡よと叫びたくなる気持ちを抑える。ブロンコもEBUSの時代です。聖樹に囲まれて生検物語。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20150102141433j:plain

17:33 まだですかね。着実に時間が過ぎていく、一方でかなりいいペースで歩いてはいる・・・それでも普段、師匠と行くときに比べれば控え目。勿論、急ぐと転ぶわ足をぐねるわで良いことは一つもないから落ち着いていきましょう。霧がどんどん濃くなり米倉さん(早逝した後輩)が「遊んでよー」とせがんでいるようにも思えてならない。落ち着け/(^o^)\ スーハー

 

 

f:id:MAREOSIEV:20150102141434j:plain

ララッラーラララッラー \(^o^)/ highになれー highになれ 光と闇の僕たちを 時空の狭間で さあ 一つに 平行世界の 因果を~ 越えて~

せう\(^o^)/

 

f:id:MAREOSIEV:20150102141435j:plain

18:20 おー 戻ってkita  ぱちぱち。

みなさんよく頑張りました。この雲取山\(^o^)/マジ長いわ。

 

準備を整えて車をサッと出そうと思ったら、車道一面が濃霧で先も見えない。暗い上に真っ白。これは危険。近くのダムから豊富に水分があれしてることもあって局地的に白く閉ざされている模様。無理やり発進したら後ろからぞろぞろ車や単車が付いてきて不快でした。自分で行け自分で。その後、天を破る勢いの大雨。一部通行止めもあり、道に盛大に迷い、いつまでも冥界から現世へ帰らせてもらえない激しい夜となりました。合掌。安らかに眠れ(マジで