後編。
赤線が往路、黄緑が帰路。謎に地獄谷を帰路で下ります。
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<コースタイム再掲>
7:10 阪急芦屋川
7:30 滝の茶屋
7:35 地獄谷とロックガーデン中央尾根の分岐
8:05 地獄谷・小便滝(→そして道を間違う)
8:30 ロックガーデン中央尾根側の鉄塔(間違い)
8:50 コース修正、地獄谷へ再アプローチ
9:00 A懸垂岩、B懸垂岩
9:35~10:00 万物相(まったりタイム)
10:00~11:30 地獄谷下り(山とじっくり対話タイム)
11:30~11:50 (滝にはまって乾燥タイム)
12:30 JR芦屋駅
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だいたいコースも把握できたので、改めてあとはだいたい気合いでやる。
8:50 ロックガーデン尾根と地獄谷を繋ぐ正しいエスケープ道。
曖昧な分岐だが、私の辿ってきた藪に比べれば道としては極上。しかし如何せん看板等の目印やテープもない。あえて「分かるヤツしか来るな」と言ってるのだと思う。
めっちゃ快適。これは地図に載せて良いレベルの確かさ。
あっという間(5分程)で地獄谷へ舞い戻り・・・
手持ちの地図の縮尺と、現れるルート・地形のコンパクトさが全く噛み合っていないためまたしても手探り山行。ここはどこだ。A懸垂岩はどこだ。ここか?
ここす( ゚q ゚ ) A懸垂岩ピーク直下まで速やかにアプローチ。
しかし詰んだ。足元が砂ざるざるで滑る。
どこが正解??
同様に前進できず停止中のグループあり。
私は左(南側)から巻こうとしたがルートなく未遂。写真がないのが残念。
南方には芦屋浜までの都市景が広がる。街が電装品のよう。
しかしとどまっていても前へ進めないので、無理にまくより一旦谷底へ下ります。そしてどんつきまで直進します。すると正解でした。
おとなしく谷底を降りて直進したの図。
昔よりクライミングの鍛錬に用いられてきたという有名なウォールがある。
この岩が見えたらA懸垂岩直下ということです。
登っていくと…
A懸垂岩。
先程まで進行ルートが分からないと立ち往生していたグループも、強引に岩を攀じ登ったかで稜線に出ていた。ごり押しで大体何とかなるのが六甲山の良いところ。私は怖くてやってませんが。
その先に、スカルドラゴンの背骨のように白い稜線が続く。ここから「万物相」まではミニ・バリエーションルート化し、やりたい人は稜線なりを好き勝手に攀じ登って歩いてOK、苦手な人は直下の森の中を巻いて通行可。
なんせ細いし滑るので身の丈に合った冒険をしましょう。
点々と見える岩を伝っていきます。孫悟空が界王様の所から現世へ復活するのに辿った蛇の道を思い出しました。
何の緊張感もありませんな。
直射日光ざくざく当たるのと、砂地に当たって反射するのでかなり暑いです。滝で滑ってドボドボになった人も高速でリカバー可。ただし好天時に限る。
珍スポット体験がそれなりに豊富なせいで「女性の股の中に入る」「胎内巡り」にしか思えなかった。私もあなたも母から生まれたのです。大地に感謝。
都市近郊部でこの非現実的な光景を拝めるのは凄い。
過去に暴れ回った巨大凶獣の亡骸が眠っているかのよう。
9:35「万物相」到着。こちらも奇岩の塊。
奇岩を愛してやまない人、高度感に包まれたい人にはうってつけ。
私は30分ほどハードハウス等をiPODして悦夢に浸りました。あっあっ。
来た道を見下ろす。世界をやや征服したこの感じが脳内で麻薬問屋を活発にさせるのです。
\(^o^)/ 脳内もエンドルフィン等でぱんぱんになったので戻ります。
すれ違った人「地獄谷下りるんすか? おじいちゃんの大群来てたから、道あけろって言われるかもですよ」 \(^o^)/ウェー まじかよ いややな ただでさえ濡れた岩場の下りとか超リスキー&苦手なのに
∴ぞろぞろ来ました。
どこにそんなに歩兵を隠していたのか!と焦るぐらい次から次へと…。馬鹿な!私が登り始めた頃には誰も見当たらなかったぞ! 凄い人数です。有名になりすぎたのだ地獄谷は・・・。
恐らく昼飯を万物相或いは風吹岩で食べる行程なのであろう。もっと将来、日本の高齢者が更に増加したら… 恐ろしい光景を想像してしまった。良いサプリが未来を席巻していることを祈る。
祈ったら滝で滑って滝に打たれました。ドボドボ祭り。
乾くまで大変だった。しかし沢にカエル発見。
丸い\(^o^)/
タゴガエルでしょうね。
TG-4の接写力は相当なもの。「顕微鏡モード」という意味不明な機能もありミクロ世界の試行錯誤を進めたいものです。
コケ植物も元気がよい。
最大の売りが「水に浸かっても大丈夫」なのに水責めしてなかったな…ということで滝に浴びせる。ビシャー。
昼前になるとさすがに登山者が減りました。下ってくる輩は私以外になし。
サンショウウオ探したくなってきた。
下山。
「高座の滝」すぐの社に小銭を叩き付けて幸福を祈願し強要します。
マクロで遊びたくなったので茶屋でうろうろ。
ここぞとばかりに撮影。登山中はホールド確保やルートファインディングに夢中で全く新カメラの試運転になっていない。
暗所で撮るとTG-4は色が痩せてるのがよく分かる。シビアな条件になればなるほどEOS 5D Mark Ⅲは凄いカメラだったのだとありがたみを痛感します。
茶屋の置物がファンキー
茶屋に象ですよ。
南瓜風武者兜。ベジタリアンに人気。
明暗のはっきりした対象にはTG-4は強いようです。
お前らぜんぜんやる気ねえな\(^o^)/
楽しい山行(トレーニング)でした。
六甲山系には幾つか「地獄」があるようなので、また地獄チャレンジラッシュ特集してみたいですね。獰猛な同行者求む\(^o^)/