【鉄道】黒部峡谷鉄道_2015.9.20-21
黒部峡谷鉄道ですわ。8年ぶり
ウエェエエ ( ´ - ` ) 非日常のはずがだんだんマヒしてきた あかん、
過呼吸でしぬかとおもった。
時の流れは残酷だが、機関車の眼差しはやさしいのだった。
★富山地鉄はこちら
★この前後の水平歩道はこちら
普通なら「黒部峡谷鉄道に乗る」という行いは、人生の忘れがたいイベントの中でも主役級であり記念碑的な位置づけとなりうる。が、私たちはこれを交通手段として用いる。あくまで手段。ストイックなのではない。欅平(けやきだいら)までの20㎞を結び付けるものが他に無いのです。
ひっきりなしに長編成のトロッコ列車がスタンバイ。夢の国のアトラクションばりに多忙。
改札に行列が出来るからWeb等で予約するのが吉です。
歓声をセイセイ上げる子連れの乗客の中で、巨大なザックを抱え、ばつ悪そうな顔で潜む私たち。平常の社会生活を営めなくなった難民の気分。日常と非日常の境界があいまいです。
「シゲル君」という車内アナウンスに導かれて80分の若干長旅が開始。男か女かよく判らない声で手際よくトロ鉄の起源や概要を整理します。
ゴーーーーッ。村上龍「5分後の世界」UG軍の車輛を思う。コース後半そうとう冷えるのであった。日光ほしいな。ゴーーーッ。日光は。ゴーッ。
トンネルを出ると中世の城が。超展開にあせる。
富山貴族の流刑地か?
「新柳河原発電所」。「旧」は湖底に眠っていますゴポ。
宇奈月より先の黒部川は発電所&ダムのラッシュで、地下に埋まってるやつも含めると8か所も発電所が存在する。迂闊に泳いでいたら取水口に取り込まれるんじゃないかね。
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<参考>関西電力HP
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次々にエッジの鋭い光景が展開する。紹介しないので皆じぶんの五感で理解を得るように。
ワー スゴイネ 山にすいこまれる
右端の白い橋=猿が川を渡るための橋
奥の白色の橋っぽいの=源泉(黒薙)から宇奈月温泉街へ湯を送る管
7㎞先から湯を引く発想( ゚q ゚ ) じゃあ宇奈月温泉とは一体なんだ
民法をやってる人は引湯管と土地売買の判例のことをを想うように。
相当な山の中だが、発電のメッカだけあって送電線は尽きない。
「おい見ろよ、あれ張り巡らせたやつらがいるんだぜ」「ああ、そいつらが通ったのが水平歩道だな?」「そうさ、やばい道さ」「人間じゃねえな」「まったくだ、めがくらむぜ」 チッ
黒薙駅。名前がいいすね。
下車すると黒薙温泉がございます。常人の旅に倦んだ人はぜひ。
/(^o^)\ 秘境
本来の目的(登山)を忘れる勢い。
なおも発電所が増加中。いつかメビウスの輪みたいな河川を造って無限発電できたらいいね。
出し平ダム(だしだいらダム)
全国初(当時)の排砂ゲートつき。これで溜まった砂泥も流せるぞ、と意気込んだら海にヘドロ吐いちゃって集団訴訟でした。チーン。
出平駅。関電専用の駅です。貨幣経済がいやになりましたと訴えても降ろしてはくれまい。
平らな土地が少ない黒部川沿いにあって、比較的広い平地。 だから出平
と車内アナウンスのシゲル君が申しておりました。
「ねずみ返しの岸壁」。Sugeeeeee ヒュージ。それしか言葉が出ない。何たるヒュージか。債権者に追われでもしない限り登ることはない。
ググってみるも登攀のレポ等は見当たらず。奥鐘山の壁は登攀対象らしいが。
あっ きみ可愛いね。
「黒部川第二発電所」 ちなみに「新黒部川第二発電所」もあって、そちらは地中に潜んでいる。
○黒部にありがちなこと=大事なものは地中
半端じゃなく可愛い第2発電所。建築家・山口文象氏の設計。
平成7年に大雨土砂災害に見舞われ、引き込み線の橋まで土砂で埋もれたらしい。
猫又駅。別に猫がたくさんいたわけではない。由来は「ねずみ返しの岸壁」で「ねずみだけでなく『猫もまた』引き返す」から。
と車内アナウンスのシゲル君が申しておりました。
ホームの巻きがとても美しいですね。
ゴーーーーーーッ
シゲル君に励まされながら進む。全80分の行程でトンネル多く、訓練された軍人でもないからよく冷えます。子供が次第に歓声を失ってゆくのが一番面白かった。
陽光を浴びます。すごいよい天気で良かった。
鐘釣駅。
道中の駅では最も(唯一?)観光的なムード。ホームがミヤゲモノ営業で浮かれている。下車すると温泉。一度は降りてみたい秘境的な駅。
ぽつねんと顔の無いこれが置かれていてやや不気味。
小屋平駅に到着。
木陰からダム見えてますねと思っていたらコンクリの壁のような物件が登場し、大いに興奮した。
ななななな。
暗黒闘技場か、巨大データセンターか。
「ダムの制水門を覆っている建物」 ??意味がわからん。
裏側も謎めいている。
叩くとよい音がしそうだね。
このあたりのコンクリ面は珍砂池を覆っているとのこと。発電所のタービンに多量の土砂岩石が直接流れ込ませないための設備
と車内アナウンスのシゲル君が申しておりました。
うへー 中に入りちああ
8:45 ふざけてたら終点・欅平駅に着る。
我々の乗った一般客車。雨風オールスルー。トンネルの冷えが効くね。
連結をまじまじと見るのだ。うむわからん。
かっけえ。線路は新幹線の幅の半分しかない。超スリム。
無駄のないラインで、痩身・小柄なモデルといった風格。本業はガテン系。
可愛い系路線の子ら。
9/21帰路も大体こんな感じです。
5:20 阿曽原温泉小屋 発 → 9:43欅平 着 →10:01欅平発の便で帰還。
謎のコンクリ壁が山側に延々と延びている。これはなにか。
冬季歩道。豪雪よけシェルター。
トロッコ列車が休止した後は関電職員は「冬季歩道」を片道5時間歩いて宇奈月→欅平まで行くのだ
と車内アナウンスのシゲル君が申しておりました。
総括させていただくと、黒部は乗り物フリークが訪れた場合たいへん満足すると思うわけです。信楽高原鉄道みたいな色の子もいるぜ。
※耐風性のすぐれたジャケットを忘れないようにしよう。
9月のトンネル寒い。