nekoSLASH_記録編(日常・登山)

『nekoSLASH』分家。日常、登山、廃墟、珍スポットの記録集。

【紅葉】2015.10/17_砥峰高原のススキ_2015.10.17@兵庫県神河町

2015.10.17【紅葉】砥峰高原のススキ_2015.10.17@兵庫県神河町

その時ススキは少々早かった

 

砥峰高原(とのみねこうげん)を知っているか。

f:id:MAREOSIEV:20151108190124j:plain

これだ ドーン。

標高800~900m、播磨平野の北部を約4㎢占めるという巨大な高原  

 

兵庫県神河町(かみかわちょう)。朝来市(あさごし)の近くにある。兵庫のちょうど中央ぐらいに位置する。行き過ぎると日本海に出てしまうような地で、大阪から片道2時間以上かかる。

朝来市は、天空のナントカで竹田城が有名である。また生野銀山も有名だ。それらと比肩しうるポテンシャルをこの高原は有している。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190125j:plain

オプションで熊もついてくる。いらん。

 

今(11月上旬)なら、砥峰高原はススキが最高潮だろうと思う。

 

記事がどうしてもリアルより遅くなる。これは編者(私)が写真と文章を整えるまで1か月は要するため。年々写真の補正に難儀しまして。だめだ。職場の近くに家を買えばよかった。痛切に思う。売ってないけどね。通勤の片道1時間半をこれに充てることができれば私はもっと生の情報を世に送り出しそして世界は私に呼応しよい循環がより世

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190127j:plain

ではススキをご覧ください。

遠くてこんなとこ行かれへんわという方は、同じ近畿では、奈良の曽爾高原(そにこうげん)もススキが有名とのことなのでそちらへ。ただし車で2時間以上かかる。兵庫も奈良も実は大きいので深入りすると基本的に厄介。

 

 

ス ス キ 

 は 天 女 の はごろも

f:id:MAREOSIEV:20151108190135j:plain

尾瀬っぽくて感動した。

/(^o^)\ Ozetic.

 

どうやってこれだけの本数のススキを維持しているのかと思ったら、足元ではしっかりと小川が流れていた。尾瀬めいた歩道はそのせい。湿地帯も形成されており、貴重な植物群落がみられ、モウセンゴケハッチョウトンボの生息地になっている。

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190128j:plain

近畿を超えた景色である。信州へマインドワープ。

 

高原は「周氷河地形」(しゅうひょうがちけい)と呼ばれている。

姫路科学館長の言葉をかりよう。

地質年代の新生第四紀(258万年前から現在)地球全体 が寒く冷えた氷期間氷期が繰り返した時代です。最終氷期には兵庫県で気温が7~8℃低下したと考えられています。」

 

<★Link>科学の眼 2014.10.14 No.492号

 

なるほど氷河da。

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190129j:plain

毎年3月下旬~4月上旬に山焼きを行い、ススキの生育につなげている。

60年ほど昔までは、民家の屋根で用いるカヤの育成のために山焼きを行っていたが、現在ではススキのみ。

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190131j:plain

葉がまだ青々しいため撮るのに無駄に苦労する。ぜー。

 

毎年焼かれて見事によみがえるわけで、つまり関西が誇る不死鳥であるから、はばタンなどはここでススキまみれになって舞うと良いと思う。 はばタンの魂の故郷。あれフェニックスだしな。ただし国体用。せちがらい。 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190130j:plain

歩けるのは遊歩道とトレースのみ。自然環境の保護に協力しましょう。

上がってきたね。なんだかきれいだ。

コースが少々鬼で、まともに大回りすると3㎞、展望台まででも2.4㎞。気難しいモデルを連れてきた場合は調子に乗って歩かせすぎないよう注意。ものの10~15分歩けば撮影適地であるから深入りしなくてよい。 これだけ広いからほかの客の迷惑もわりと気にしなくてよい。

  

f:id:MAREOSIEV:20151108190142j:plain

 孤独な木々を見ては感情移入するのがおすすめ。

あなたはどれかね。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190143j:plain

一番手前の坂をずんずん登ったら、ススキの繁茂が激しくなり、ついに人の身長を越えはじめた。愉快愉快。気難しいモデルも多少の高身長など気にせず埋もれさせてアンニュイにまとめることができる。 ただこの先はめんどくさくて引き返した。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190126j:plain

水辺も凝視するとけっこう美しい。

ススキの葉の成分ですか、あと青空も溶け込んでくれるときれいね。 

 

一度降りて登り返す。かなり太めのメイン歩道があってそこを歩く。巨大なツチイナゴやトノサマバッタを見つけるとテンションが上がるね。

 

面倒くさくて触れていなかったが、砥峰高原は映画「ノルウェイの森」及びNHK大河「平清盛」のロケ地として活用された。案内の看板が都度都度登場する。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190134j:plain

青い。 圧倒的に青かった。

ススキというかなんというか。元気いいな。青リンゴ的な。

晩夏や終夏ではないな。初秋ではある。青い。綺麗よ。

(※10月終盤~11月初旬で黄金に染まります)

 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190133j:plain

独特な隆起。氷河のせいか?

ちがうらしい。

さきの姫路科学館長の言によると「昔、タタラ製鉄を行っており、錫や鉄を採掘したため土地が削り取られて不自然な起伏が生じた」という。

  

 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190144j:plain

 広大ですなあ。人生観かわる。

変わらなかった。残念。

この光景を見て「すごい」「やばい」「はんぱない」とは思うが、「平家!」「ていうか清盛!」「これ大河いける!」とは思いつかない。何度生まれ変わって転生してもそういうインスピに見舞われることはないだろう。クリエイターとかプランナーという人種はすごい。真似したいがどうもむりだ。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190145j:plain

世界観は素晴らしいが道が終わらない。まずい。

このあたりでキリがなくなったため撤収。 

朝8時半着で10時まで散策したが、軽く地形を確認するだけでも相当楽しい。動植物も探せば豊富なはずなのでレアハンター各位はマクロレンズを構えよう。また、私の友人はここでinstagram仲間とモデル撮影会を敢行したという。ゆるふわでぼかすと最適であろう。つまりどんなニーズもかなう。うっは。

 

 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190141j:plain

カーミン。

「うさぎに間違われるけど実は妖精」という自己紹介で攻めてくる。

頭部の突起は単なる耳ではなく神河町の地形を模した耳である。

ダンスが得意。

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190138j:plain

彼(彼女?)のlineスタンプは有料です。

かわいいので使ってあげてね。

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190137j:plain

軍師 おひさしぶりです。

 

 

 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190139j:plain

松山さんもお久しぶりです。兵庫県知事がぼろくそに言ってたのだけ覚えてます。

老年期の演技すごかった。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20151108190140j:plain

\( ゚q ゚ )?  これなに?

 

地方都市お見合い企画? 告白はススキの中で

 f:id:MAREOSIEV:20151108190136j:plain

栄枯盛衰、諸行無常にふさわしい。

こういう世界を見ながら末期を迎えたいものです。  ウッ