2015.11.20 1日100人限定・白龍園 @京都二ノ瀬
仲間から「京都の鞍馬、貴船方面に、1日100人しか入れない、秘境めいた紅葉スポットがある」と情報があった。何の仲間だ。
その名は「白龍園」。
幼少期より度々叡山電鉄を使ってきた私でさえ「そんな駅あったっけ?」というぐらい知らない駅名。
白龍園MAP。やたら凝っている。名のある庭園にちがいない。
白龍神社が気になる。龍を奉っていると聞くと気持ちがたかぶります。いこう。
Google大先生によると「叡山電鉄・出町柳駅でのみ、朝9時から観覧券を販売」との情報である。ただし限定なので早く行かないと売り切れてしまう。
ちなみに私はこの時、立山・室堂から別山乗越にかけて雪山登山を計画していたが、今年の冬の神様がうつ病なのか、立山とあろうものが全く雪を冠しておらず、断念したという経緯があり、この日の予定は宙に浮いていたのであった。
平日ということと、しかし三連休前かつ紅葉シーズンということを考慮し、7時半過ぎを狙って行ってみた。
7:37 叡山電鉄駅前。おおこれこれ。
少々早すぎたかな。30人いかないぐらい。
まちます。スマホゲー。ゲーしよう、ゲー。
FFBE(ブレイブエクスヴィアス)でフラン街道を恐る恐る探索しながら魔導アーマーに閃光弾うたれて暗闇状態めんどくせーとか言ってたら、いつの間にか列が大変なことになっていました。
8時の時点で列が急伸。TVカメラも来ていて絵をおさめている。
ここまでで60名位?
うわっ/(^o^)\ まだおる。
8時過ぎの時点で100人いったと思われる。
(※三連休初日、7時半に行った仲間の情報によると「既に満員でダメだった」とのこと。ひどすぎる。京都は連休に行くものではない…。)
そうまでして皆が買ったのは、
入園料1,000円+叡山電鉄1日フリーパス1,000円の組み合わせである。
左下に手裏剣が描いてあると思ったら東西南北だった。
「故・青野正一氏(青野株式会社の創業者)今から約50年前に開山」
「山の整地から、石の段組み、東屋や橋の建設など、すべて自らと社員家族一丸の施工によるもの」
なるほど。
社長庭というジャンルの庭園であることがわかった。
ちなみに青野株式会社は子供服の製造、販売、企画のほか不動産事業や庭園運営も行っている。庭園とはこの「白龍園」のことか。一つ賢くなり、魂のステージが高まった。わあい。
かわいいけどこれには乗らない。この一両編成は比叡山ふもとの八瀬遊園にいっちゃう。
ヘッドマークがアニメだが何だろうか。
火災報知器専門の警備員。
調べて分かったが「けいおん!」というアニメらしい。叡山電鉄沿線が舞台になっており、電鉄は2011年頃から「けいおん!」コラボを本格化。部数限定の楽器型切符時には深夜から長蛇の列ができたり話題に事欠かない。
「もみじのトンネル」を越えると二ノ瀬駅に着く。
二ノ瀬駅。
想像以上に何もなかった。紅葉の気配すらない。
そう今年は狂気的に暖冬の気配で、紅葉が来ないのである。見なさいこの青々とした京都北部を。どこが京都の秋だ。わはは。
9:45くらいに駅着。
試しに鉄道写真っぽいのをがんばってみるがひどい出来。車体が飛ぶ。「いかなる手練もジャンル一つまたぐと素人」というのが写真界の不文律です。いやになってきましたね。
9時。開園したようなので、白龍園に入ります。
ラーン
苔値高い \(^O^)/
苔に目がないコケジョ達に朗報。苔すごいよ。
人気有名スポットでは苔はむしろへたり気味だったりするが、白龍園ではしっかりと足元を覆う。100人限定の意味はここにある。苔の生育度合が違うのだ。
有名どころの寺社では、人波に圧されて苔撮影どころではないが、
100人限定の効き目はここにある。マイペースに撮れる。
「鶯亭」からの景色。わあきれいね。
園内はコンパクトゆえ「観るだけ」なら15~20分あれば事足りる。が、景色は色々と計算されて織り込まれており1~2時間普通に居られる。
100人限定の意義はここにある。長考を重ねて模索できる。
「鶯亭」。
簡易な休憩所の東屋が4カ所あって、それぞれ趣が楽しめる。ここでパズドラを開いたときの背徳感は結構なものがあり、だめです。
「鶯亭」。
たいへん見事な屋根。どう見せたら喜ばれるかをよく分かってるって感じがする。
モミジの葉は古代の節足動物のフォルムぽくて好き。
紅の昇りが大炎のよう。
よその国にいかんでも十分美しくて困る。
困った。
紅い個所は確かに赤いけれども、山全体としては緑の勢いが勝っている感じをわかっていただこう。どうも妙な季節感である。西日本は全域が亜熱帯へと変貌していくのだと思う。思うよ。
( ゚q ゚ ) キラキラするのはずるい。
きれいどす。
けれど色が乾いてる印象。いかん。
もしかして紅葉終わりかけてないか。
\( ´ -`)/ パワー
この大モミジ樹の存在感は非常に大きく、白龍園の屋台骨である。この1本で白龍園の「秋」が成り立っていると感じた。
何とか紅葉への飢えを満たすことができた。
加齢とともに人は四季の風流をなぜか重んじるようになる。嫌味な生物だ。
奥のほうにある「白龍神社」へ向かってみる。
深海の甲殻類ぽくてモミジの葉が好きです。
歩を進めると、うって変わって紅葉から青々しい森に。
多様な表情を見せてくれる。
白龍神社。
鳥居の奥にある社は撮影禁止。 案内の方が見守る。
白龍というのが何を祀っているのか、いわれは何なのか、最も重要な点を謎のままにしてきた。なんだろうね。龍がうねうねしているのかもしれない。
足元の苔が素敵なので、なかなか躊躇する。すいません。踏まないと前に進めない。
ごめんよ
朱の一点が見事。
造園手伝った社員お疲れ様です。
苔はゆるふわ系ではなく野性味を有す。
緑の階段。
ホワイトバランスをあえて無調整にする。冷ややかな場所だったので。
もみじ
しかしやたらちぢれた古い葉っぱばかりで、撮影に難儀した。紅葉ピーク終わってんのかな。
樹はたくましい。
( ゚p ゚ )/ 幻樹
樹種は分からないが、生えてるもの全てにちゃんと手を入れているのが印象的だった。細部をおろそかにしていない。
うし
これは一番大きなモミジの樹。一本の主役を軸に、見せ方をことごとく変えて、別の景色として差し出す。非常によく計算されています。
立体感 \(^O^)/
爬虫類が好きなのでよろこびます。リアリズムがあるね。
「清風亭」より。
白龍園を素直に撮るとこういう感じ。
こけ美をたのしみましょう。
幻日 \(^O^)/
ゆれ好きだ。脳が揺れとんかな。
手 \(^O^)/
影大好きです。脳に何かできてんのかな。
触手 \(^o^)/
深海の甲殻類ぽくて好きでwwwす。前世の記憶のこってんのかな。
苔 \(^O^)/
苔 \(^O^)/
「鶯亭」と広場前の階段のもふ度はすさまじく、浸食である。
観覧は14時まで、入園は13時半まで。
多くの来場者は12時過ぎるまでまったりと滞在し、撮影に精を出していた。
ソロプレイヤーも多かったですよ。誰にも合わさず自分のペースで愛でるのに最適な場所です。
はい帰ります。満足った。
満員 /(^o^)\ ぱんぱんやないかwww
完。