2015.12月_太陽の塔(イルミナイト万博‐Xmas ビームペインティング「鍵」)
太陽の塔です。
2015.12月11~13、18~20、23~27にかけて催された、太陽の塔ライトアップイベント「イルミナイト万博‐Xmas ビームペインティング「鍵」」の記録。
1970年の万博から45年経っても、太陽の呪力は健在です。
カウントダウンがジャノメチョウのような多眼で
やや興奮します。
これは太陽の塔そのものをスクリーンとして、プロジェクションマッピングで映像世界を展開する企画であり、今年で5年目になる。
初回・2011年12月の様子はこちら。
初回の テーマは、岡本太郎生誕100周年記念。太陽の塔内部の「生命の塔」や万博開催当時の様子が、うねうねと躍動感たっぷりの映像で展開された。
今年のテーマは「鍵」。
大阪万博会場の建設工事完成引き渡し式で用いられた、岡本太郎作の「施設の鍵」が、様々な世界の扉を開いてゆく。
映像10分、インターバル10分の繰り返しで、待ち時間も気にならない。
一回待てば客が入れ替わり、最前列へすぐに出られる。
カウント0
太陽の塔の顔がめらめら燃えて、青い核が現れる。
燃え上がる炎の細かい動きが丁寧に表わされている。
今年は「プロジェクションマッピング」から「ビームペインティング」へと投影技法が進歩し、凹凸や曲面への投影時に歪み補正が効くようになったとのこと。
確かに映像の動きのヌルヌル感が上がっており、これまで見たプロジェクションマッピングが「平面的に図形、色を叩き付ける」感じだったのに対し、「中できめ細かく生きている」ようだった。
原初の生命の要素か、エネルギーか。
あっ かわいい\(^o^)/monster
アルタミラの洞窟壁画を思わせる人、家畜が跳ね、
巨大な鍵が刺さり、「カチリ」と扉を開く音が響く。
この妖艶な明暗のコントラストで内側から発光するイメージは、昨今のスマホゲームで日常的に目にするエフェクトであるため馴染み深い。
鍵を開くと、水が湧きあがる。
このあたりの揺らめきに「♪ァアアィェァァアア~~~~ア~~~♪」と女性Vo.の粘り気強めの旋律が絡んでくるが、映像の質感とBGMの組み合わせは完全にダライアスバースト。
水の中に分子構造が生じ、アミノ酸があらわれ、それらが一本の柱へと結合してゆく。
DNAらせん構造が登場。
塔が巨大な微生物のように見える。このままダライアスの隠しステージボスになってもおかしくない。(むしろしてほしい
鍵が登場。
中央のDNA柱が開いて、基部からナガスクジラが泳ぎ出る。
海とクジラは模様に覆われて
縄文の火焔土器のようになる。
この呪術的な姿が、今回の作品では最も太陽の塔に呼応していた。
我々が普段目にする太陽の塔の、本来のデザインではないか。
青い稲妻のような光が走り、岩面が砕け落ちる。
豊穣の生命の力があふれる。
文明が進展した。イスラムのミナレット(マルウィヤ・ミナレット?)、エジプトのピラミッド(?)、インドのタージマハール、下の紫色の五重塔は何?中国ですかね?
また鍵がカチリ。
鮮やかな古代遺跡のようなパーツが組みあがってゆく。
これがどこの国・地域・時代の文明?文化?の模様だったか???
\(^o^)/物凄く印象深くて覚えているのだが、思い出せず。
メキシコのドクロのような・・・
生命エネルギー揺籃。
岡本太郎作品が泳ぎだす。
拝みの手が入ってなぜか感動した。
出た\(^o^)/「明日の神話」
原爆で燃え上がる骸。
左右の腕(骨)を上下させてプランクトンのように漂う。
塔は宇宙と重なり、惑星の列が通過し、エネルギーの流れが蓮の花のような形を成してゆき、太陽の塔の顔をスペースシャトルが横切る。
鍵が現れ、水が一滴落ちて、ミルククラウン、
左右からは鎖、上からは一本の手が伸びてくる。
手が塔の顔の中で何かを生み出す。
鎖の環の中で生命が誕生。
この瞬間が私の印象に深く残りました。
鎖と胎児という組み合わせ
これは何 なに/(^o^)\
再び鍵が現れる。ジオン軍の紋章のようだが気にしてはいけない。
また古代文明めいた細やかなパターン。
電子回路のようなすさまじい形状である。こちらも原典をご存じの方がおられればぜひ教えていただきたい。
扉が開かれると、さわやかな青空とともにピサ斜塔。これまでの緊張感の高い神秘的世界からほんのりする。
と思ったら部族の巫女みたいなのが精霊満載で登場する。
だいたい青とか紫に光っている奴はやばい。 底抜けに強い場合が多い。
ほらきたDNAと和模様。なんちゅう組み合わせだ。
和りたくなるのはわかる。むしろ終盤までがまんしたのはえらい。
オーケストラですなあ。これも人類の偉大なる英知のひとつか。
今作はこれまで4年間の作品からも一部登場しており、このシーンももしかすると再登場なのかもしれませんょ。
シャーマンも指揮者化して活き活きしている。
また神々しくなってまいりました。何のモチーフ?
宇宙というか次元というか
生命史を一発で辿るのね。早く太陽の塔内部公開されないものか。
機関\(^o^)/一気に近代化が進んだな。
歯車と蒸気と鉄が出てくると近代。メタル太陽の塔も見たいな。中にスパコン。
最後は花火がドンドコ打ちあがって華々しく
「芸術は バクハツだ!」岡本太郎の肉声とともにフィナーレ。
芸術の域を超えて、サイエンスな8分半でした。
これはすごい。知的好奇心にくる。きました。
なお係員が仕切っているのは正面の芝生エリアだけで、遊歩道や太陽の塔の足元には普通に立ち入れるので、様々な角度から大阪の神の真価を試していただきたい。
斜め下から見上げるときの威容は斬新なスピード感に満ちている。
昭和・高度成長期の建造物とは思えない。
正面から見た印象と全く異なり、顔面の凹凸が不気味な威厳をたたえる。
これは胴体である。ファットな胴周りがたまらない。
深海と一体化したようなお姿。私は心の中で合掌した。
子孫ができたらこれを神仏として崇めるよう教育したい。
( ゚ε゚ )
不満そうでかわいい
しかし表ばかりではない。
なんと裏側もプロジェクションされているのだ。
( ゚q ゚ )?????
( ゚q ゚ )これなに???
支離滅裂な色彩で、機材の具合が悪いのかと思ったが、一般参加で顔ハメ・自由デコで照射できるイベントらしい。心臓によくない。
太陽の塔・ビームペインティング「鍵」でした。
「イルミナイト万博-Xmas」企画は、太陽の塔だけでなくその奥の敷地もふんだんに用いてイルミネーション&出店が豊富である。
イルミストリート。名の通り光っている。謎に緑色ベース。
「これは緑色やねえ」「うわあ緑」「みどりやわ」そう緑だ。
奥ではパフォーマーによるファイヤーショーが活発に催されていた。観客の盛り上げに余念のない演技、場数を相当踏んでいる方だった。梯子を用いたショーで転倒し大怪我した実話のくだりにパフォーマーライフの厳しさを知った。恐ろしい。
寒すぎて全く見もしなかったが「ラーメンEXPO」なる全国の実力あるラーメン屋が一堂に会するイベント まあ見てないんでわかりませんが、選挙の告示みたいでした。寒すぎて見ていません。
極端に寒くて始終凍えていたが、太陽の塔は映像を当てても光を浴びせても何をしてもやばいことがよく判った。やばさは義務教育で習わないのでしっかり培っていきたいですね。完