nekoSLASH_記録編(日常・登山)

『nekoSLASH』分家。日常、登山、廃墟、珍スポットの記録集。

2016初詣2 ~蛇足的にめぐる下賀茂神社、北野天満宮

 2016.1.1 初詣2 ~下賀茂神社北野天満宮

 「蛇足詣で」と個人的に呼んでいるジャンルがある。本命の神社を詣でたあとに、時間が余り、せっかく遠出したのだからといって他の寺社を後出しでつなぐ詣でのことである。だいたい初期衝動が尽きていて少々だれてくる上に、昼をまわって参拝客が増えてきて徒労感もつのる、ある種のお約束のようなものです。みんなもあるだろ。

 

 

 

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伏見稲荷でやり尽くした我々は、前田のベビーカステラで空腹をケアしながら、出町柳下鴨神社へむかった。意外としっかりしたカステラだったため数個食べたら満腹感に襲われてそして寝た。

 

※前田のベビーカステラ・・・伏見稲荷の名物。他店を圧倒する行列をほこる。

 <★Link>  前田のベビーカステラ

 

 

下鴨神社 への道中は鴨川を越えて民家を抜けていく。

 

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  「目がいっているし、全身に喜びが満ちている、初期ドラクエに見られるような正面からの躍動感が見事」という理由で絶賛された看板。絶賛したのは私。

 

 

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 下鴨神社、参道。

両脇に広がっているのが「糺の森」(ただすのもり)。124,000㎡(36,000坪)という広さを有し、よく「東京ドーム3杯分」と表現される。私アイドルじゃないから東京ドームの広さわかんない。古来は150万坪もの広さがあったが、中世の戦乱や明治時代の土地没収で今の広さにまで縮小した。と書いてある。物理的な戦争はよくないですね、樹木に迷惑がかからないようあらそうべきです。電王戦とか。

 

f:id:MAREOSIEV:20160103130406j:plain 糺の森を構成する木々の7割が落葉樹だが、落ちが足らないのか季節感があやうい。比叡山の山頂も白くなっていないし、今年の暖かさはくるってますね。それでも手先が冷えます。やや洛北だしな。伏見と体感温度がちがう。焚き火がめちゃくちゃ熱くてよかった。顔熱い。

 

調子にのって下鴨神社でもおみくじを引いたが、「小吉で、まあだいたいOKです、ぜんぶうまくいくから、ほどほどがんばって!」みたいな、無難すぎてあたまにきたため即攻でくくりつけてやった。

 

ちなみに伏見稲荷が誇る、全国でもあまり類のない厳格かつ弩Sなおみくじはこれ。

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「 知 る が よ い 」。

まだ30何年生きてきて一度も口にしたことのない警語調。フォロー一切なし。親にさえここまで言われたことはない。これを真っ暗な元旦早朝に引いて青ざめた後には(けっこう本気でナーバスになった)、下鴨神社のゆるふわテイストは逆に癇に障ったわけどす。本当にイラッとしたらしく写メさえ残っていない。

  

 

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 この看板が下鴨神社の温度感を象徴しているよねと指摘し合った看板。日本語の語調をごらんください。妙に敷居を下げよう下げようとしているのがわかる。ひらがなとかたかなの低速感が爬虫類の肌のようにきもちわるい。

 

 

平安貴族の根城のような本殿をお参りして 

 

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\(^o^)/下鴨七輪事件。

 

誰かが七輪で何かを焼き、そして何処かへ連れ去られた模様。

コナンよんでこい。 

 

  

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 参道の脇、森の中も歩道があり、泉川という小川が流れている。高野川の支流である。どの小川が泉川かわからん。自然環境が昔のまま保たれている非常に貴重なエリアで、ゲンジボタルも飛び交うという。露天商のテントが立ち並んでいるせいでアレな雰囲気。大阪城公園のテント集落が思い出され ウッ。

 

 

f:id:MAREOSIEV:20160103130409j:plain神社というか森と清流にお参りにきた格好になってしまった。 

地味だし別に特段の主張もない糺の森だが、その平坦な静かさがたいへんによいと思いました。これはこれで別の中毒性があるような。

 

 

蛇足詣での真骨頂は「行くところが思いつかないのでとりあえず有名どころへ行ってみよう」である。これは高値更新中の株を周囲の熱狂に巻き込まれてつまみ買いするような、見失ってる感があり、まさにハレの風情を味わえる。体力があれば。

 

というわけで北野天満宮についた。

 

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\(^o^)/ギチーーーーー

 

ギチい。蛇足中の蛇足である。やりましたね。参道のみならず入口、バス乗降、そして駐車場どれもが混雑。立ち止まると容赦なく人が当たってくる。我々は一滴のコレステロールだ。観光的成人病。

 

 

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チープカルチャーには目が惹きつけられる。ミュウ ・・・これはそこそこちゃんとしたミュウのようだ。 

 

 

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さすがは全国の「天満宮」総本山。そして「学問上達・受験合格」の御利益。大人気ですよ。科挙制度を作ったやつをタイムマシンで暗殺しにいかない限りこの神社のニーズは衰えることがないだろう。 

 

 

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巨大絵馬の猿の女子力が高いことが話題に。

下鴨神社の猿は秀吉似で、足元に金の大判小判をちらかして踊っていたが、こちらは濡れた瞳で一輪の花を摘む。ガーリー猿め。

 

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巨大な南瓜が鎮座していてかわいい。 

 

 

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 賽銭を投げ入れるだけで相当苦労するの図。横着して脇から回り込んで投げ入れにいくと、お参りを終えてはける人の流れにぶつかって悪い夢のように進まない。また硬貨の投擲に失敗する人もいて後頭部への不安がたえずつきまとう。

 

 

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梅がきれいに咲き始めていたの

でよかったよ\(^o^)/ 

 

 

蛇足詣でとしては王者級の体験が出来、充実した元旦となりました。

疲れた\(^o^)/

 

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<おまけ>

昼食は天満宮近くのうどん店「たわらや」にて。

 

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 400年ものの町家を改修したお店。享保年間に創業したとされるので1716~1736頃ですね。

 

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 ( ゚q ゚ ) ビジュアルのやばそうなのが写ってる。

 

内視鏡スコープみたいでちょっとあれな

 

 

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出ました「名物たわらやうどん」。極太麺2本だけから成る超シンプルなメニュー。芯に火を通すために60分かけて煮るという。

 

 

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 また京都でアートフェスやるのか。「京都国際舞台芸術祭」わーおもしろそう。

 

 

(´-`) 多惑な一年になりそうどす。