2016.1.9 山頂付近は雪あった\(^o^)/ 武奈ヶ岳@滋賀県(2)
ゆきがないんですよ。雪が全く無かったらどうしようかと思ったが、山頂に近づくにつれて、それっぽくなってきた。
<登山口から八雲ヶ原の湿地帯、比良山スキー場跡>
稜線に出るまで、木々のトンネルを歩く。
いい雰囲気だが
足元はややドロドロ。凍っていない( ゚p ゚ )/ やだ靴汚れる
下山時に同じ道を通ったがもっとドロドロになってた。ひー
10:35 コヤマノ岳と武奈ヶ岳の連なる稜線に出る。稜線とは言わないか。台地みたいな地形。ブナ林で、木々の描く線が空と地面に走り、どこか神秘的な光景であった。
10:35 コヤマノ分岐。看板の堅牢さが頼もしい。
雪景色によろこぶ。来た意味があった。
進行方向左手にずっと見えていた山は武奈ヶ岳・山頂ではなくコヤマノ岳でした。ちゃんと地図と方位磁石で確認せねば。
これまで人間を全く見なかったが、ここまで来てようやく人の往来を確認。
白く静かな世界。
こぶが怖い 人面\(^o^)/
※2~3㎝しか積もってません。
ミニマムえびのしっぽ。
実際かなり綺麗で 白世界に酔。
奥にうっすら見える丘のようなものが武奈ヶ岳。山というか丘だな。
右のやや高めのところが山頂。どこよ。
遠いように見えて 20分程度で着く。
山頂への最後の登りは丁寧に整備が入っている。
雪が少ない( ゚q ゚ ) 絶望的に少ない。毎年こうなの?
最後の稜線に上がる。360度開かれて 寒い(風)
ここまで来ると風はけっこうあります。
※2~3㎝しか積もってません。
11:05 武奈ヶ岳山頂(標高1214.4m)
片道4時間半ほどで到着。スパッツ、アイゼン、ピッケルを使わなかった。なんとお優しいことか。冬山入門編て感じだ。まあこういう登山もたまにはよい。
何が見えるかというと、
こう。
( ´-`) ああああやっと雪山って感じ、雪山、雪山やああ。
概ね満足した。フー。
頂上直下でコッヘルひっぱりだし、煮炊きを開始する。寒い。ジオラインもアウターシェルも着込んでいるしダウンも追加したのにそれでも寒い。これはスキー場跡を歩いたあたりで発汗したせいもある。登り坂でなおかつ無風だったのがよくなかった。冬山のほうが暑さや汗が問題になります。
実際風を防ぐところがないよ山頂。
地蔵さんは小さいなあああ。護ってくれない。
3人分のレトルト食品の煮炊きをし、コーヒー用にも湯を用いると、1.5~1.6リットルは水を使った。積雪があればそのへんの雪を溶かして使うのですが。メンバー各自で自分の使用する水分量を維持・管理しないとだめだな。積雪がなければそのへんの落ち葉枯れ木を薪にしてバイオライトでシュゴー。
※今回活躍できなかった「バイオライト」とは
すごい便利だが山行3回に1回は気象条件等でうまく活用できないw 山はきびしい
12:10 煮炊きして暖まったのかむしろ冷えたのかよくわかりませんけども、下山します。もう帰ります。はい。かえるよ。太陽光はすごい暖かいが曇ると寒いし風が耐えられない。
<下山のタイムスケジュール>
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6:30 登山開始 → 11:05 山頂
12:10 下山開始
13:10 スキー場跡終了、八雲ヶ原
13:30 北比良峠(比良ロープウェイ駅跡) →ダケ道経由
15:10 大山口
15:30 下山(車に到着)
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下山ではやたら晴れてきて、風もないし、暑さと、そして猛烈な便意に苦しめられた。汗だくで、それは暑さと、そして冷や汗。過酷で危険な下山だった。気を緩めると暴発の可能性があり、私はゆらめく雷管を抱えた不発弾の心境だった。教訓として「やばそうなら出せるうちに出してしまえ」ということを痛感した。(あとで完全に詰んだため出した)
スキー場跡を下山中。暑い。杉はゴッホの絵のあれのような形。
あつい。天気が全く崩れてくれない。あついんだ。
スキー場跡。「ここで定住したらどうすか」「自宅からLANケーブル引いてきたら仕事できますよ」「フリーエネルギーで発電しましょう」「タンパク質は昆虫食と遭難者で確保」危険思想がとまらない。
13:10 八雲ヶ原。
団体さんがキャンプでテント張ってた。地図にテン場表記なかったがそういう使い方もできるのね。水って全部持参? ここは初夏に来たら気持ちよさそう。
標高900mに位置する高層湿原。本来の広さが維持されていれば、尾瀬の湿原と肩を並べるだけの広大なものとなっていたと言われる。ブログ(1)で取り上げたとおり、スキー場に近い一帯の池は、京阪電鉄さんが湿地帯回復のため、埋め立て地をもう一度池に戻したものだ。
13:30 歩いていたら北比良峠に着。
あまりに気温が上がりすぎて、雪などはない、ないんです。暑いし退屈だしで写真も残ってない。
北比良峠は不自然に広い。ロープウェイ山上駅のなれの果てでございます。残っているのはこのケルンと看板ぐらい。
ここで下されてもスキー場まで20~30分かかる。遠くなかったのだろうか。
小高い丘になっている。展望台や電波塔がある? 面倒くさくて調査さぼった。
ここでテントを張るなど使い道は色々。沢筋のバリエーションルートを挑む人もちらほら。夏場はくそ暑いらしい。標高たったの970mで日当たり満点だもんね。
ロープウェイ駅跡(なにもないが)、車輌の収まっていた位置より 。
眺望はなかなか良い。
腹部とケツの危険な動揺を耐えながら下山を続けます。結果として80~90分で大山口まで下りられた。(平時のコンディションならもっと早い)
13:43 ダケ道のさしかかり。もう一切難所なし。不毛な宗教論争や痴話げんかをいくら繰り広げても事故らない程度のかんたんな道。
あ ちょっとかっこいい 回廊
15:53 堂満岳が見える。
全景を拝めるとは有難い。3年前(2013.1月)に挑んで、あまりの雪の深さにルートを見失い、タイムアップで敗れたのだった。時期は大体同じで、今年はほぼ無雪… いつかまたモフモフの堂満さんと手合せしたい。
ダケ道は基本的に退屈で、登りでは使いたくないなあというのが感想。ただの修行ぽい。特に珍しい動植物もいない。が、木々の根本に特徴的なフォルムが見られ、その点は大いに楽しめた。
我々が声を上げたこの日一番の根。奇怪というか、みだらというか、見る角度に応じて、腿や陰部、腹部、そして単眼の顔などを思わせ、まさに天然魔性彫刻であった。肉のあたらしい表現。この角度からは細身のブタあるいは目の飛び出たサメが前足を揃えているように見える。
ではこれはどうかね、
角度を変えたのがこちら。もう完全にふっくらした男性の腹部からアレにかけてのフォルムであって、再現の見事さにびびった。おしむらくは片脚しかない点か。だが絶妙な位置にこの突起であり、なんでまたこういう、あれにしか見えないものを付けたんだと。天然魔性は侮れないことを実感した。いい山行だった。
他にも多様な根、幹、枝のフォルムがあらわれ、「牛豚が怒りと悲しみで呻いているよう」「サイクロプスの悔恨の叫び」「ダイオウイカの法悦的混交」「茹で肉ドグラマグラ」 等々の賛辞を送った。意味はない。
実際の道はこんな感じ。登りは退屈かな。夏は絶対登りたくない。
15:11 最初の分岐点、大山口へ帰ってきた。
ふー \(´-`)/
はい。
総じて「これ11月末か12月初旬ぽいね」という山行でした。
冬とは何か答えよ。
完