H28.2月某日_ワイン試飲会に行ってみた@ホテルモントレ大阪『モトックス ワールドワイン フェスティバル』
大阪のホテルモントレでワイン試飲会(参加費3000円)があると撮影仲魔から誘われ、おびえながら行ってみた。こじらせたセレブまがいの巣窟だったら煙玉をたたきつけて逃走しないといけない。結果的にただの酒好きの集まりだったのでよかった。
飲む気飲ませる気まんまんの絵柄どす。
会場はこうなっている。
ほうなるほど。あいまいに考えていたが、日本酒やロゼも合わせた酒ブースはAからZまで26ヶ所もある。それぞれが複数種の酒瓶を並べていて、しかも私はワインのことを一切知らないため試飲の基準がなく、うわあ総当たりですかね。分解酵素が確実に足らんぞ。AA~ADの4カ所はおつまみやミネラルウォーターのブース。酒以外のものがあってよかった。
モトックスさんというのはワインの買付、流通、保管、卸売りを担う専門商社さんですな。
赤ワインってタイヤ痕みたいにぎざぎざしたしぶみが下の奥に残るよなあぐらいにしか思ってなかったのですが、こういうバックグラウンドを知ると「あ、ちょっとちゃんと味わってみよう」と思います。物流は基本的にかっこいいんだよ。
まずその、地酒があるんですが、あるんですが、あるんですよね、しかし。しかしだ。
それをいくとたぶんワイン飲まなくなるんで最後に回してワイン回ります。
初手。まず豪州(行ったことない)。
セント・ジョンズ・ロード「ピースオブエデン リースリング2015」
名前ちょっといいね\(^o^)/横文字長すぎて世界史の暗記を髣髴とさせる。基本的に覚えられない。
この子は豪州の赤・フルボディで、 まあなんかよかった気がする。
なんかこう
次はチリに飛ぶ(行ったことない)。
クロ・デ・フ「シャルドネ ロクラ・ウノ 2013」
白の辛口。白の甘口って基本的にアイスヴァインぐらいしか置いてなかったな。ワインってそういうもんなのか。ああそうかワイン単体で味わおうとするからだ。料理と対にしないとだめですよね。弦楽器みたいなもんですか。バイオリンとか。で、これは透明な柱が突き抜けていくような体感であった。甘い辛いの次元ではなかった。説明によると土壌にこだわりぬいて作られているとのこと。土で味どうやって判別するんでしょうね。ペーハー?
仏・ボルドーにいってみよう(行ったことない)。
シャトー・ラコサード・サン・マルタン トロワ・ムーラン 2013
もはや呪文の詠唱のようだ。これも白の辛口。記憶にないがすっきりしていたと思う。クセのないモデル系美人の味。
仏・ロワールを試そう(行ったことない)。ちりかんがないので非常に厳しい。
ドメーヌ・フアシェ「サンセール レ・ロマン」
ブリーチの技名かワインかって感じですが。このサンセール(白・辛口)は3種類が出品されていて、サンセールとは村の名称だが、それぞれ土壌の違いで風味がまるで異なるという説明であった。まさにワインの試飲会にふさわしい卓。既に酔いが回っていたため筆者は1品しか飲んでいない。あかんやないか。
和装隊長(ココ様)が「ええのんをみつけた」と言わはる。
さてなんでしょうか。
ドメーヌ・アンリ・ルブルソー「シャルム シャンベルタン」
25,000円 /(^o^)\ よすぎるwww
正気を失ってもこんなワイン買わないwww
試飲(無料)なので怖いけどせっかくだからいただく。ハァハァ
状況としては、サイバイマンの自爆で瞬殺される程度の人が、ザーボンさんに殴りかかるようなもんですが、果たしてどうか。
あっこれは\( ゚q ゚ )/ 極めて柔らかい。
鍛え抜かれたアスリートの筋肉みたいに、軽くて柔らかいが、力がある。
飲み干した際の風味の去り方は濃い霧がふわっと晴れていくようで、決して「すとん」と流れて落ちるものではない。響きがある。その余韻はやはり楽器に似ている。風味が空間的。
GACKT様が日常的にこういう体感を重ねて五感を鍛えてるというのなら、あの格付けチェックで正答連打をたたき出すのも納得できます。確かに世界観が違う。
しかし
隊長「もっとええのあるで」
え ?
ドメーヌ・シルヴァン・ロワシェ「クロ・ド・ヴージョ マグナム2005」
55,800円 /(^o^)\ 狂気だ 。
家電クラスの数値。
もはや洗濯機を飲んでるようなものだ。
体感的にはサイバイマンの不意打ちで瞬殺される程度の人がリクーム相手に殴りかかって消し炭にされるようなもんではないかと思うがどうかね。
ただし、マグナムなので量が倍(1,500ml)であるから、前出の25,000円の品(750ml)を単純に×2するとまだnattokuできると思う。
優しさに磨きがかかってますます淡い霧のごとき軽さ。極上羽毛布団味である。いつも思うのだが生産者に「これはよい羽毛布団の味ですね」と述べたら怒られたりせんだろうか。そう、こと赤ワインに関して、私は風味が軽いことは絶大に評価しているが、旨味(おいしさ)がどうかは一切触れていないのである。実際そうで私は赤ワイン自体に明確な「味」つまり五味を実感していない。
(´-`).。oO だから甘味が基調にある日本酒が好き(というかそれしか飲めない)んだよね。ドュルル
このあたりで緊張感が切れたというか、飲酒量と酔いの相関関数が綺麗な反比例に基づいて記憶・思考保持に必要とされる数域を割り込んだため、あとのことはおおむねないがしろとなっている。詳しいことは秘書かコナンくんにでも訊いていただくほかはない。
/(^o^)\ きおくにございません
/(^o^)\ きおくにございません
けっこうな高価な品なんですけどね。 私って冷血漢。ベンダー各社様におかれましては人脳の記憶領域を拡張・活性させるアプリ等ぜひ開発いただきたい。
ただずっと意識が暗黒であったわけではござらぬ。少量でけっこう濃厚なおつまみ:春菊ジュノベーゼとか、濃熟ドライキウイとか、ゆず味噌ディップだのをつまむことで脳が一時的によみがえったことはあったね。あとは写真の話をしました。写真で肝要なのは、まあ濃い豪華な料理ばっかり出されても、食べる側はしんどくてハシが続かん、ということではないかと思う。さゆも料理のひとつだ。
ほぼほぼやるべきことが終わった(※写メの倍ぐらいの種類を試飲しています)
しかし
しかしだ
しかしですよ、
新潟県/高の井酒造「伊乎乃(いおの)純米」
\( ゚q ゚ )/ 本日のナンバーワン。
なんだこの、これまでのワイン勢を蹴散らす朝焼けの閃光のごとき、優しく強い甘味は。身軽なフルーティで、日本酒というジャンルの中ではかなりワインに近い風味。しかしワイン軍勢の中においてははっきりと異国の者(=Sake)と判る。演奏なしで単独歌唱し、存分に世界を描き出すような力を感じる。やっぱ私こっち派(=Sake派)ですわ。なんか母国語を改めて再確認した感じがするw
\(´-`)/ 伊乎乃のイオは「魚沼」のウオ。
由来をたどると、豊富な雪解け水で川が潤い、川魚が豊富だったことから魚→イオ→ウオ らしい。
純米吟醸タイプもあるが、すっきりしていて、さきの純米の方がインパクトが強い。
名前からして何やら凄味がある。米麹の使用量3倍という独創的な作り方がなされている。そしたら甘さが凄いんじゃないかと思ったが意外とバランスタイプだった。
さきの「伊乎乃」で最後の余力を使い切ったため味わいきれていない…
だからやっぱりちゃんと料理と合わせて味わうべきなんですよね
記憶があいまいなのは私のコンディションのせいだけではない(´-`) sakeのpotentialが開かれていなかったせい(いいわけ)。「すき焼き、焼き肉、フォアグラなどタレやソースを使った肉料理とは◎」めちゃくちゃ良いこと言うなあ。たおれそうなぐらいおいしそうだよ。義務教育の道徳の授業で「文化・伝統」の項目設けて「Sake-その真価と可能性」をやればいい、うそです、よくない。
梅酒もあったが、これは梅酒というより梅日本酒か。
梅酒好き、 日本酒好き、どちらの人にも試してほしい逸品。
少量の試飲で分かった。こちらさんは梅酒を超えてはります。
というのは普段味わう梅酒は梅がありきで「梅の風味のするアルコール飲料」であり「日本酒」の気配はしないからです。この「悠久の梅酒 雫」はちがう。
白滴を試飲する頃には末期状態で
すいません すいません あいまいで 意識が未開文明
いつかちゃんと はい。
最後がグダグダになったが結論として、
◎桁ひとつ違えば別次元の体感が可能
◎クリエイティブな日本酒が全国に存在する
◎やっぱり日本酒がうまい
◎結果的にただの酒好きの巣窟だった
\( ゚q ゚ )/ 日本酒がうまい。