【酒】H28.2/20 第17回 四国酒まつり(三芳菊酒造)@徳島県・阿波池田
三芳菊(みよしきく)酒造は、ライブ会場のごとき暗黒惑星でした。
輝くダークポップ。
これは 酒蔵 なのか !???
「四国酒まつり」の蔵開きイベントで、大いに人気を集めるのが三芳菊酒造である。
午前11時にバスで近くを通りがかったが、雨の中、傘をさして酒造の前に行列ができていた。毎年その調子らしく、友人(おかもっちゃん)曰く「後回しにして客足がましになる昼以降に行くのがよい」とのこと。
阿波池田の中心街からとても近く、バスターミナルやショッピングモール(フレスポ)から徒歩数分である。
Uwaaaaa ( ゚ p゚ ) いいなあ。
酒蔵が生活圏にあるなんて。
ええとこのお屋敷のような趣。
まだ暗黒POPの気配はみじんもなく、穏やかな和。
明治22年創業、立派な老舗。道場破りの気分でこんにちは。
しかし老舗などという枠だけでは語ることはできません。三芳菊のお酒は、他のどんな日本酒とも似ても似つかぬ、ミヨシキクという名のジャンルとしか言いようのない味なのでございます。
なので「四国酒まつり」で最も楽しみにしていたのが、三芳菊酒造の酒蔵見学&試飲なのであった。わあい。脳が炭化するぐらい飲もう。
(´-`) 通りに面して飾ってたけどこれ誰だっけ。
中庭では即売会。多品種小ロットが三芳菊の特徴で、非常に細かくアイテムが、そろっているんですよ、こまった。それにラベルは、日本酒とは思えないダークポップなアニメ絵柄で、背徳的な魅力に溢れている。試飲もまだなのに半ば催眠状態、どれを買おうか真剣に悩んでしまったりしてやばい。
ジャケに見とれます。
こなきじじいは、大歩危小歩危のある山城町上名に伝わる妖怪であるという。
現地には地元の有志による石像も設置されているとか。
名前 ( ゚q ゚ ) 残骸とは !
友人(おかもっちゃん)いわく「これはおいしいよ」。
言われたら ねぇ ジャケ買い。
さらに、のりで、オリジナルのお酒バッグを買ってしまった(2,500円)。残り一つなどと言われると財布の紐がうなってぱんぱか開きます。希少なグッズに興奮するのはまさにライブ会場と同じである。
酒蔵の奥へ分け入ってみよう。はやく飲みたい
祝祭的アンダーグラウンド感。
試飲会場 \( ゚q ゚ )/ 蔵club \( ゚q ゚ )/
くらくらですよ clubやないか\( ゚q ゚ )/
音は内側から酒で鳴らそう。
Webでしか見たことのない、魅惑の酒に直に触れられる稀有なチャンス。
まずは「LED夢酵母」5作品・飲み比べ企画。
「純米吟醸・無濾過生原酒、精米歩合60%」という同条件で、5種類の徳島県産米で造られたフレッシュなお酒たちが登場。
「LED夢酵母」とは、徳島県立工業技術センターにより開発された新たな酵母。近年すっかり徳島の特産品となったLEDで紫外線を照射し、発酵力を損なうことなく香りの良さを引き上げた酵母のことである。
その名は一般公募でつのり、決定したのは今年H28年の1月18日のことで、まさに誕生したばかりの存在。
米名「玉栄」
【感想】:『淡い甘さがフー。 が、薄い酸っぱさに包まれている』
ねこみみちゃんはすっぱいなあ。
米名『日本晴』
【感想】:『うわっ酸っぱい ( ゚q ゚ ) 発展途上国の荒れた路面を軽トラで走ってるようだ。』
徳島県は酸っぱい酒しかないんじゃないかと思い始める。
米名「吟のさと」
【感想】:『すっぱい、謎』 なんだこの投げやりなメモは。
この時点では酔い切れておらず言語野がまごついていた上に、撮影もせなあかんしで、けっこう余裕がなく、「謎」の正体を追求できなかったのであろう。
米名「五百万石」
【感想】:『すっぱい。金物叩いたときのギーーン感。』 おかしいな前に居酒屋で出会った時の三芳菊はこんな酸味の特攻隊みたいなことにはなってなかったんだが。全部すっぱい。
写真がないがあともう一品が、黒猫のぼやっとした絵、米は「山田錦」。
【感想】:『きつい辛さ、ウラ拍は甘さ、なんだかんだで要はすっぱい』
あかん。酸味のバーゲンセールだ。ぜんぶすっぱいんです。
とにかくやれるだけのことはやろう。
はい。
「無濾過生原酒 限定品直汲み」
【感想】:『うわっ なんこれ なんなん ??? 酒??? 特殊酢??? 細く暴れる光、少量でも響く、薄く平らな金属板』
この動揺ぶりである。通常の味覚を現す言葉では、対処のしようがござらん。今こうして思い出しながら書いていても判らない、一体この子は何を合わせたら光る存在になるのだろう。
「特別純米 無濾過生酒 大地の夢」
県立三好高校の生徒の協力で生まれたコラボ酒。2008年から実習で高校生がお手伝いをしており、このデザインも卒業生によるものだという。
【感想】:『生だな、ナマだ、ナマ肌感で少々暴れるすっぱい』 私はほんとうに味覚障害を現地で疑ったよ( ゚q ゚ ) 全部すっぱく感じるんですよ。しかし実際ぜんぶすっぱいのが正解らしい。
「壱」
【感想】:『甘酢電流饅頭。ギーン → ふわ☆ 』
なにこの感想/(^o^)\ 最後はふわ☆するんだよ。
色違いもあるがこれは試飲コーナーにはなかった。
ラベルにギターがよく出てくるのと、ラベルに必ず刻まれている『ワイルド・サイドを歩け』。これは社長がルー・リードの歌「Walk on the Wild Side」から引用したものとされている。ちなみに歌詞はウォーホルのファクトリーに出入りしていたホリー・ウッドローンと思われる人物描写がある。と深入りすると色々面白い。
アートなライブ空間と化している。 ※ここは酒蔵です
全国でも類のない、唯一無二の世界観である。なぜか勇気付けられた。
く う ( ・_ ;)
5代目社長・馬宮亮一郎氏の世界が花開く。
周囲の酒に合わせる、酒造界の定石に合わせるのではなく、自分が信じた世界観を貫いた、そういう熱い歴史が根底にあったりします。皆ぐぐって一読せよ。
おや、更に奥の方で、出来立て搾りたてのとてつもなく新しい新酒をふるまっているようですよ、
ひしゃく酒www \(^o^)/ 無尽蔵にひしゃくでwww
もう中国の故事みたいになってきた。夢のような光景ですな。
ただし度数は16~17度しっかりある。下手をすると足腰立たなくなるかも。
味の感想は、ほんと若い、めちゃくちゃフレッシュ。
「味」になる前の段階である。感心のあまりか酔いが回ったせいか機械を無性に撮り始める。その間にも友人は「ちょっとでいいです」と言ってるのになぜかなみなみと注がれてダメージを順調にかせぐ。あとで動けなくなった伏線はどうもこのへんにある。
かなりラフに「酒蔵見学はこちら」と張り紙があり、勝手にいろいろ見させていただく。酒蔵ってこういう自由なものだったのかと、芳水酒造に引き続いて驚かされる。自由だなあ。大人の自由研究がはかどる。
両家のお嬢さんのように眠ってはる
ように見えるがたいへん活発にプチプチと醸されている最中。
酒蔵の構造は新旧入り乱れていて、中でもこの土壁は見事です。
屋内とは思えない。。
グルーヴ感があがった!
友人の音楽仲間の方が、超陽気に出来上がっていて、ラブアンドピースにドスがきいていた。人類から酒を奪うと地球から愛の総量が減ると思うので、いろいろたくさん飲みましょう。
武家屋敷の中庭に再び。
酒粕のふんだんに効いた甘酒で暖をとりつつ
残念なのは雨天であることと、空気が冷たいこと。
にゃんこに癒されるのであった。
三芳菊さんでした。
いやあ
はんぱないです。堪能しました。脳があれしました。あれ
完 ( ゚ p゚ )