【酒】H28.2/20 第17回 四国酒まつり― メイン会場 @徳島県・阿波池田
Saaaa\( ゚q ゚ )/Sakeeeeeeeeee.
酒をしこたま試飲するというイベント@阿波池田。
前述の通りであるが、酒蔵開放もさかんに行われており、異様に酒密度の高い1日となる。
「阿波池田がわからん。ゆるさん」と読者に刺されたら困るので地図をおさらいしようか。
オオボケ・コボケのあたりかな。
そして「四国酒まつり」というイベントはどのようなものか。
公式チラシを確認しよう。
腹の肥えた野球選手? が気になるね。
地酒試飲会では四国4県の地酒が計41銘柄も登場する。全クリするのは至難の業で、まあおそらく途中で倒れるか酒の記憶が混濁するかのどちらかだ。真面目にやろうと思うと腕の良い書記を連れて行く必要がある。まずは味覚を言葉に表す表現力が必要か。友人や親戚で現代詩に秀でたややこしい人がいたら有用(たぶん)。
裏面はこのように阿波池田界隈のタウン情報であり、初見で散策するのには欠かせない情報が満ちている。残念ながら雨がひどいうえに時間が無さすぎてまともな散策ができていない(悲嘆(憤((怒) くそっ(怒) 来年晴れなかったら刺す(怒)
<メイン会場のようす>
慌てて散策を済ませて、ようやくビルに着いた頃にはもう15時を回っていた。我々はあせった。酒まつりはなんと16時で終わるというのです。無茶言うな。
会場のビルに着いたが、入口だと思ったドアは、受付と真逆に位置するため、入ることができない。入場に厳しいよーーー。
しかし、この「生鮮スーパー阿波っ子」、覇気のない独特な目つきをした坊やの顔が少々怖い(良い)。応援しています。
わー入口ですよ。サンライズ。
やっと辿り着いてうれしい。古いなあ建物。
張り紙が多い!/(^o^)\ こわいよー
「飲食物の持込み禁止」と「再入場禁止」は、これを許すと無限ループで酒に浸る輩が続出するからであろう。
そして志願兵に支給されたレーションはこれである。小袋のピーナッツとするめ。やばい。圧倒的に酒量に太刀打ちできない。空腹で入場した者は生き地獄を見るであろう。君はベトナムを感じるか。
入場料1800円を支払うと上述のとおり少量の行動食とともに、グラスを支給される。それを抱えて戦いを繰り広げるわけだが、ちょいちょいパリンパリンと落として割る音が響いていた。皆の仕上がりは既に臨界点である。
ちなみに会場のサンライズビルはこのような構成。昭和53年2月生まれのビルで、かつてはジャスコが入っていたらしい。今は商業施設「フレスポ阿波池田」がバスターミナルの広い敷地に陣取っていて、車道からのアクセスもよく、そちらに人間が流れていることが想像できた。私としては生鮮スーパー阿波っ子を応援したいが・・・
15:10を過ぎてしまった。
これが「四国酒まつり」メイン会場の中枢である。
朝10時からぶっ通しで飲んでいる人はどれだけ居るだろうか、宴もたけなわを完全に過ぎた感が漂う。
これが大阪だったらもっと荒々しくワーワー乱れていただろうか。なんというか品の良さが感じられる。疲れてるだけ?
あと50分で41銘柄もあるよと言われても高度な詰みゲーなので、直感を大切にする。知っている銘柄には手を出さず、いちげんさんを口説いて回る。
愛媛県産「松山三井」という大粒で低タンパクな米の名前をそのまま冠したお酒。
【感想】:『軽く、泥みあり、甘さがあるが、苦みも感じる、美人になりきれない美人』。
井森美幸の顔を思い浮かべた。ふっ。
社長のモットーは「淡麗辛口のような流行にはのらない」「自分で造る」「自分が飲みたい酒を造る」自由で気骨のある方ですなあ。
【感想】:『ザ・酒。甘辛で、やさしいけど言葉の荒いおっちゃん。ただしイケメン。光が膨らんで奥行きのある空間を形成する』
基本的に感想が擬人化し始めるとけっこう酔いが回ってる証拠です。
徳島県那賀郡那賀町・那賀酒造(なか)「旭若松 無濾過生原酒 雄町100%」
でたよ旭若松。この一族は何かが違う。そう何かが。私の中では、三芳菊、旭若松、そして高垣酒造の3本柱が「何かが違う世界観」であり亜種の宗教を感じる。
【感想】:『バーサーカー。狂った殺人ワイン。これがワインであるならば。地酒なので辛うじて殺人まではおかしていないが、少なくとも近隣の山中でクマ、イノシシぐらいは殺ってること間違いない。甘い辛い酸っぱいがそれぞれ高度に尖ってる。攻撃力とHPの高いメタルスライムのような無茶苦茶さが垣間見える』 いやマジでそうなんだってばよ
明治39年より続く老舗。それにしても知らん酒の多いこと多いこと…
【感想】:『超優等生。百点しかとらない子。クールだがただし優しさもある。細く美しい線のような光を放つ、そんな君の笑顔が見たい』 いやマジでそういう酒なんだよ!
隣に同銘柄で「特別純米」もあったので比較するが、びっくりした、別人や。
【感想】:『あの超優等生、ついにこじらせたか!? 酸っぱい、濃い。もはや思春期以降。あの頃のキミはもういない。良くも悪くも大人になったか、腐女子に開眼したか』 そうなんだよ。ほんとなんか切ないよね。
他にも飲んだ酒があるので、現地感想メモだけ記しておく。
【感想】:『腐女子、なまぐさ美人。きみはぬらぬらするけど結論としてはやっぱりきれいだね』
【感想】:『ライトでふわふわした人かと思わせといて後でけっこう怒り出す人』
【感想】:『絡み付く蛇状の酸っぱい甘さ。もはや擬人化はできない。それは広がってアメーバのように口の奥、咽喉の入口にへばりつく』
この土佐酒造の酒はおかしかった。美味しい・不味いの評価項目を逸脱している。別の生物のようだ。
( ゚q ゚ ) 他にも多数飲んだがもはやメモが追い付いていない。
あっ
会場を野球選手? が歩いてる。
聞くとこの御方は「つたはーん」というゆるキャラで、実在する蔦監督という高校野球の歴史的名将であるという。どうりで腹部の膨らみがリアル。
食い物がないんでね、出店でもらった非常食(ようかん等)や、友人(おかもっちゃん)がくれた鰹のつまみをボソボソと食べつつ、水だけはガバガバ飲めるので部活の中学生のように水分補給を続ける。妙にストイックな状況。
時折「 ガターン !!!」 と凄い音が鳴り響く。
酔客が机に体重を預けすぎて、机ごとぶったおれたのだった。そのうち骨折者が出そうだが出ない。絶妙な均衡が保たれている。
我々は1時間を切っての短期決戦だが、周囲の方々は表情筋もやや狂っているようだし、籠城戦の様子だ。彼らの酔闘力とそして消耗度ははかりしれない。
早くも15:53、そろそろ会場しめますのアナウンス。
はやい。もうおわりですか。次々に酒も片づけられてゆく。残っていた客はかなり少ない。もっと大勢の客がひしめいて、拍手でもあるかと想像していたが、呆気ないほど閑散とした最後であった。もっと早い時間なら熱狂も味わえるかもしれない。
どんどん片付けが進む。
抽選券で福引をしたら芳水酒造の小瓶をゲット。家でおいしくのみました。
<町・商店街のようす>
この日は町全体がまつりモード。三芳菊酒造、今小町酒造あたりの道が歩行者天国化し、出店もある。雨天で撮影気力が大幅削減し、お客さんの出足もかなり悪かったようだが、酒まつりの様子をどうぞ。
すだちくんも登場。
そば団子。1本50円と破格。みそが独特の味。
これはおいしいよ。
今小町酒造も酒蔵開放中だが、回る時間が無くて無念のパス。
いい店構えで、ゆるやかな上品さがただよう。銭湯ぽい。
手書きすげえ。昂ってますなあ。
どんな出店に出会えるかなと思ったら、しょっぱなから「非常食の試食」。
不意を突かれてたじろぐ。阿波池田で非常食・・・。
\( ゚q ゚ )/あかんこれめっちゃ美味しいいいいいいい
このラスクは非常食にするのは惜しいハイレベル。
RITZなんて食べてられない。
なんだこれは( ゚q ゚ ) はいただいま スリムドカン
前衛芸術かな??
賑わしいですなあ。
大坂酒店。この酒屋はガチだ・・・気になる。。。。
三好市中央公民館。以前の「四国酒まつり」会場。
今回も連動イベントで、アンサンブルコンサートや「LED夢酵母」で仕込まれた地酒の試飲会。
駅前通りアーケード街。きつい雨天には非常にやすらげる。
時間は16時過ぎ。土曜の夕方だったせいか、それとも元々か、あまり店は開いていない・・・
気になる古風な菓子・土産店。昭和のかおりがたいへんよい。
「そば米ぞうすい」なんでしょうね。阿波池田名物とのこと。
中にはハードコアを極めた店舗もある。
「地代を払って下さい 地主」
\( ゚q ゚ )/ 激おこ
しかし残念ながらこれは取り立ても不可能と思い知らされる。
\( ゚q ゚ )/ chaos.
逃げたな。何屋さんしてたのか知る由もないが、すさまじい惨状。
ところどころ民芸品、石を使ったアクセサリ類の残骸が見える。
落ち着いた昭和の空気に満ちていて、心地よいのだけれど、帰りのバス(18:30)まで時間をつぶせる場所がない。なんとなく酒を呑んでダラダラできる店、というのがなくてですね、困った。ないぞ。
あ、一軒だけあったけど、これメニューも何も情報がない。
入ってみた。
うわっ 居酒屋とカラオケのキメラだ
地元民のつどいの場であった。
オコゼがとてもおいしかったんですよ。周囲のゴボウも。
鉢に盛り盛りのナマコとか、やたら弾力の強いこんにゃくとかを堪能。
熱燗で芳水を呑んでたら友人が回りまくって大変な状況に。
\( ゚q ゚ )/アエー
18:10 三芳菊酒造の電飾を餞に、我々は阿波池田駅前にて解散した。
ローカル町の真髄とポテンシャルを味わった。が、もっともっと時間をかけて、みっちりと商店街などを徘徊したいと思った。酒でも片手に。ああ私、徳島が好きかもしれない。
完