H28.8.4
【珍】地下鉄マンの手作りアート@西梅田駅
アート・美術の分野は、色々とメソッド、セオリーがうるさい世界です。
広報・宣伝という分野もそうですね、これもたいがいめんどくさい。
しかし世の中には、専門的教育を受けていない人が、じつにハードコアな一撃を繰り出してくるという事象がよくあります。
地下鉄・西梅田駅付近で、力作を唐突に発見。
写真? ではない。
銅版? ちがう。
答えはこちら、
\(^o^)/ 若干の地獄臭がします。
<作成データ>
○形式 :新20系の絵
○材料 :切符のパンチ屑
○粒の数 :320粒×480粒 =153,600粒
○製作時間:約300時間
★製作者コメント「もう二度としない」
\( ゚q ゚ )/ もう二度としない。
匂う。地獄の香りが。
うわあ つぶつぶがすごいよ。
ここで、300時間という重みを考えてみる。
1日1時間をほぼ毎日費やすとしよう。
1年弱で終わりそうですよね。平日だけなら1年半弱。
毎日1時間やるもの。
ひきんな例で言うと、スマホゲー。
パズドラなら朝昼晩のログインついでのイベントダンジョン巡回で普通にこなせる。
オンラインゲーム界では序の口、初歩的。
もっとひきんにいくと、
毎日のお仕事 ― 業務時間の一部であれば、意外といける。
ただし、「切符の残骸を濃淡に合わせて並べ続ける」という作業への取り組みは、誰がどう想像しても全くたのしくない。下手をすると精神がやられるおそれがあります。
同じ「作業」「継続」でも、ランニングやジム通い、スマホゲーと違って、脳の報酬系への見返りがほぼ皆無っぽい。
作品はけっこうな大きさで、立派なものなんですよ。
展示の仕方にアナーキズムが漂います。やたら余白が大きい。
なぜそんなに下に配置したんだ。
左端の丸太のような竹のような変なオブジェは何だ。
嗚呼。いろいろあれだ。
解説は妙に丁寧です。
<作品について>
①切符のパンチかすを利用しています。
②丁寧にピンセットで貼り付けていきます。
③切符の裏面と表面を組み合わせて絵になっていきます。
この作品は、西梅田駅の職員が作成しました。
出た。
\(^o^)/ 職員が作成しました。
どういういきさつで作成する羽目になるのか理屈は分からないが、日本の誇るアウトサイダー・アートの形態が、「子どもの手作り」「職員の手作り」というやつ。拒否権の無い者にさせてるあたりが良い(よくない)。
特に学校教員や市町村の職員など、末端の公務員が手掛けるやつは、「おしゃれ」「ポップ」「クール」などの概念がごっそりと抜け落ちていて、それでいて謎に腰の低い営業スマイル的なものも香ってきたりして、おそろしい(良い)。
作成された職員の方には敬意を表したいです。
15万もの粒をピンセットで貼り付けていくとか、宇宙船の乗組員でも輩出しようとしたんでしょうか。メンタルの特訓としては一部の人には効果があるかもしれません。
まだ何かあるすよ。
地下鉄四つ橋線・西梅田駅は、通行客の多いヒルトン側通路と、ホームへの階段を挟む形で、その裏にもう1本地味な通路があります。
キャラが、
/(^o^)\ 誰!?
誰かが地下鉄民営化させるとか言ったからすごい頑張ったんじゃないですかね??? お願い申し上げてはるんですが物騒なロボット兵は一体何だ。一戦交える気かな。悪魔もなにかこう不穏なものを感じる。
余白とか、文字のフォントとか、紙のつなぎ目とかも
しびれるものがあります。
お手製広報物が満載なのです。
今も「ナウい」って言うんですね。うへえ。
創刊号。これはなんか真面目に、
/(^o^)\ うわあ。
2000年頃の、ネット普及期に氾濫していたホームページを思い起こさせる、なつかしいテンションですね。あの頃はブログという概念すらなかった。そして無数の泡沫管理人が、同人誌のあとがきのようなわけのわからんテンションで、テンションの高さだけが空転していて、何かを繰り出していました。そのことを思い出しました。
思い出したのはいいんだけど書いてることの中身が頭に入ってこない…
じわじわ更新(追加)されているようなので、気になる方は定期的にチェックしましょう。
読みごたえはあります。
最後は海ゾーン。
なんかこれは普通っぽい。
はがれてる写真あるけど
/(^o^)\ 鬱陶しそうな眼www
/(^o^)\ 眠剤でも齧ったか
しかし網を設けたりして、漁業感を演出するなど、並ならぬ努力が見られ、
自主的にここまでしはったんならすごいことです。
梅田という街はいろいろとございますので
皆さんも散策してみると謎の発見がある
と思います。あるんだ。