H28.9/19 【酒】日本酒LOVERS 神戸2016
昼から酒を飲んでいいって言われたい――神様、私達は飲んでいいですか。
いいということです。
人気がありすぎて前売り1,000人分が即完売したという企画、
日本酒LOVERS 神戸2016 の誘いを受け、行ってきました。
36の酒造が集結するという恐るべき世界。
1酒造3本ぐらいのラインナップでお待ちかね。
計108の煩悩巡りの末に酩酊脳殺。
写真と、現場で書き残した感想メモでご紹介します。
12時開始だと言うから12時に待ち合わせをしたら、
会場は既にモジャモジャ。
暑い。
あつい\(^o^)/
席がないよ。
日本酒は愛されるようになったなあ。席がないねんけど。
一か所、ひどい行列ができています。握手会かな。
--------------------------------------------------------
○新政酒造(秋田):新政「天蛙」(あまがえる)
状況的には握手会と大差がない。
行列の先にはレア酒があった。
ふるまわれている青いラベルの子は「天蛙」(あまがえる)という、極めて少量しか作っていない品でした。
これ。特徴はレア。
○アルコール8%~10%の低アルコール発泡清酒
○「生酒」のため酵母が生きていて、発酵が進むおそれがある
○そのため蔵内、取扱店にはマイナス5度以下での管理を要請
○技術的にも最難関の品
/(^o^)\ 一人できてたら「行列うぜ」とか言ってスルーしてたところであった。仲間は大事だということがわかった。私は実は酒を飲んでるわりに詳しくないという特質がある。ラリっていたいだけなの。
ラリれるかな?
<感想メモ>
「サイダーぽい。これは酒じゃない。炭酸の残り香みたい」
ラリれませんでした /(^o^)\
なんか求めてるものが違った。ああん。尻を振りました。
実際サイダーぽかったんだよ。サイダーの始祖みたいな
--------------------------------------------------------
<食糧買い出し ― 鹿肉など>
早くも腹に何か入れないとまずい気がした。段取りに手を抜くと、皆とバイバイした直後から意識を失う結果になるのが現世の掟です。酒のアテに特化してるなあ。
なんかないか。
鹿じゃね??
鹿だよね。おい神獣。
登山やっていると、食害の化身である鹿をめちゃくちゃ食いたくなるのですが、その衝動が果たされたので満足しました。わあい。合掌。
食うよ。これは仲間たちです。首尾よくスペースも確保できて、食材を置いて食べることができます。 鹿君、きみのことはおいしいと思ってるよ。実際おいしい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○畑酒造(滋賀):大治郎/純米大吟醸生原酒
フォントから始まる恋愛感情って
あるよね。
ラリれるかな。
<感想メモ>
「飴のゴーレムに殴られる すりきずができる」
早くも回ってるな。ちょっと解読が必要です。
そうとう甘かったということ、しかも動きがあって、かつ重い一撃だったと。
そして後味がざらっと何か傷のように残る苦み? 残り香も重い。
飯に合わせるより単独でねちゃねちゃ味わうほうがいい。
生い立ちのアルバムがあったので、工程をおさらいしましょう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○茨木酒造(兵庫):
従来は酒のもろみから分離されてきた酵母だが、自然界に咲く花々から酵母を分離することに成功し、それぞれの花が持つ風味を醸せるようになった。
この子はアベリア由来。
左の赤い子を飲みます。これ華やかだよと言われ
いいなあうちも華やかになりたいわあ。
ラリるかなあ。
<感想メモ>
「野球サイズの鉄球が飛んでくる。咲かないよ!!」
咲かない。\(^o^)/ むしろ鉄の球に当たる。
開く感じはしなかった。
(※体験には個人差があります)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
一見 、清楚系で、真面目な優等生といった面立ち。
ラリれなさそうだなあ。
<感想メモ>
「ぬるみがあって形がよく分からないが、意外と爪を立ててきたりする。
気性の荒いカエル」
南米のカエルは爪や牙が発達していることがあります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出品リストで単価(希望小売価格・一升瓶価格)最高値:7,020円をマークしている、恐ろしい品です。こういう機会でもないと一生飲まない気がしますね。皆さん偉くなったら飲ませてください。
ラベルが「羊想い」に見えたので不安でした。
さあラリれるか。
<感想メモ>
「人間サイズの巨大な八重桜が乗ってくる。甘い、重い、大きい。
私達は包まれてそしてひとつになる。うまい、
バランスボールに潰される、愛」
完璧にラリったす。よかった(´-`)
味が美味しいか否かを明確に記述したのは陸奥八仙が最初で最後だった。というのも味の体験を描写するのに「うまい」では描写にならないからでさ。八仙はその掟を破らざるを得なかったんでさあ。リピあり。
うまさが上限を超える愛が生じることが判明。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○亀泉酒造(高知):亀泉「貴賓」(きひん)/純米大吟醸生
本日の酒・価格ランキング2位に君臨する者。王者を上から順に討伐するという上昇志向の高い飲み方ですがどうか。
<感想メモ>
「家で飲んだらだめ。舌がばかになります。
優しくて強い。レベル42ぐらいの勇者。
頼れる、あなたは」
というのは最速だとレベル41でギガデインを習得するためです。(DQ3)
「貴賓」が居てくれたら大体人生うまくいくと思います。
勇者を飲みます。
おいしかったす。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○森喜酒造場(三重):るみこの酒「siesta」/純米にごり
探偵ナイトスクープで「爆発する酒」の印象を叩き付けた「るみ子の酒」。この場にはそんなメガンテ娘は来ておりません。
お燗もらおうかな。
ラリるか否か。
<感想メモ>
「しぶいなー。百倍希釈の電磁バリア地帯」
バリア体験という稀なことがありましたね。午睡どころじゃありませんよ奥さん。
びりびりしたんよ。
常温と比較しようかと考えたものの、下半身が次の酒を求め、
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○井澤本家(兵庫):倭小槌「まごころ」/純米大吟醸
ヤマトコヅチ。かっこいい名前ですね。
シジミチョウとかタテハチョウの名称のようで気品があります。
私基本的に純米大吟醸がすきなの。
<感想メモ>
「光が横に放物線を描いて飛んでくるなー 飛んでくる―
あー飛んでくるーー と思ってたら、当たる。
あたっ 固形物!? 一人時間差甚だしい!」
そうだよ。光は個体と無体の両方の性質を持っているのだった。
「まごころ」の味はまっすぐ飛んでこないのが最大の特徴。視認してからこちらへ到達するまでのラグが長い。ブーメランに近いかと思ったらそれも違う。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○成龍酒造(せいりょう)(愛媛):
伊予賀儀屋「黒ラベル」しずく媛/純米無濾過生原酒
当初は「関西の酒でまだ知らないやつを研究しよう」という崇高な研究意識があったのだが、どれも知らないので全国行脚の旅になってしまった。愛媛だよ。
ラリろうぜ!
<感想メモ>
「溶けた宝石。糸をのばしてねばねばと輝く。
透明のように見えたが、持つとかなり重たい」
これは驚きでした。さすが姫。
常人離れした輝きで天晴れです。どしっとしつつ透明さを湛えていて離れ技。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
合間に獺祭を挟みます。
「獺祭 等外23」
等級のつかないお米―粒がばらばらで、くず米として捨てられちゃう子たちが磨き23%で力を合わせてこうなりました。
磨きとは何じゃ。
左端の茶色の健康食品みたいなのが、元の「山田錦」で、あとの白い結晶みたいなのが磨き後の姿。
獺祭も種類によって全く味が違う。
あと注意点は、全ての酒について言えることだが、直前の飲みあわせで体感風味が完全に変わること。隣でお嬢さんが「辛い!これ辛いょ!」と言ってても、自分は「・・・マッドゴーレム」としか感じられないことが往々にしてあります。それはそういうもので、舌が呪われてるわけではありません。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○落酒造場(岡山):大正の鶴・朝日/特別純米無濾過生原酒
<no photo> めいていしてサボったらしい
<感想メモ>
「甘いかと思うと重く酸っぱい。蛇は咬むのではなく
あたまを振ってぶつけてきた。バチッ」
そう。咬まなかった。意外ですよ。
グサッとかチリッと来るかなと身構えたけど。でも蛇だ。
○(同):大正の鶴/袋釣り特別純米おりがらみ生原酒
<感想メモ>
「甘い辛い酸っぱいが絡み合う蛇獣ヒドラの幼態
これは切れない、倒せない。」
「朝日」の蛇が進化。幾戦もの不毛な戦いの果てに、倒せない敵がいることを知り、筆をおさめるというのもまた人生です。こんな難しい味で晩酌するのは気が引けるが・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
通称アサガオ。古風なラベルが素敵。そろそろ〆にふさわしいものを探し始める。
有終の美を散らす猛者はおらんですか。
<感想メモ>
「いい酒なんだけど付き合う感じじゃない。
永遠の友達。」
同行者こんちゃんも「これで終わりたくない」と今回最大級の煮え切らなさを発露。「いい奴なんだけどなあ・・・」「真剣交際じゃないよな・・・」と見解の一致をみました。延長戦決定です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○八百新酒造(山口):雁木・山田錦/純米発泡にごり生原酒
がん木とは、船着き場の階段状の構造物とか、雪よけの屋根のこと。
雪よけるか、船がつくか。
いざ。
<感想メモ>
「いや飲み下せるかどうかだよね」
/(^o^)\ 慣れないスパークリングなんか試すから…。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○天山酒造(佐賀):七田/純米吟醸
ジャケで選んだな私。
<感想メモ>
「提出後に引っくり返される提案書。いいかんじのプレゼンが半日で没。
後味が濁り苦い。」
そうそう。初めはスマートにキマったかなと思ったら
わりと早い段階でガシャーて引っ繰り返されたような半日のドラマがあったね。
「悪くはなかったんだけどね」が合言葉。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○安本酒造(福井):白岳泉・五百万石/中取り純米吟醸
名前がとてもいいですね。山っぽい。登山の対象みたいな。
さっきから変換がバカすぎて大正とか色々出るので気が狂いそうです。誰かわたしをだきしめてくだsai
<感想メモ>
「燻製だー!!!!
これは酒じゃねーーーー!!!
飲む燻製だーーーーーー!!!
スイーツにふなずし入れたやろ」
この感想には間違いはないと自負する。なぜなら仲間も「あれ燻製ですよ☆」と言っていたからだ。そんなあほなことあるかいと思ったらマジで飲む燻製だった。私は燻りの神に屈服した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○田中酒造場(兵庫):白鷺の城/純米吟醸生
ぱっと見ると「受験生」と「吟醸生」は似ているので何事かと思いますよね。どこ属性の人でしょうか。吟醸界というところがあってですね、そこで彼らは混ぜ合わされている毎日。中島みゆき級になりますと大吟醸界に至るわけですが我々はまだ
(No Photo) rokotsuにGen-Kaiが近いのか写真がない。
<感想メモ>
「酸っぱいなあ。酸い人だ。
気品高いプライドの女王」
だからと言って浜崎(あ)とは違いまっせ。沢尻(エ)とも違う。
ほんまもんの気品高い輩の印象でイメージお願いします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○富久錦(兵庫県):Fu. /低アルコール純米
名前がもう完璧に良いでね。アンニュイの女神。
感想が「フー」しか書けない予感もありつつ一献。すいすい
<感想メモ>
「ブルガリア地獄篇
煮えたぎる武装乳酸菌。口腔で渋滞するぐらいの鋼鉄の香り」
これが驚ゐたんだったよ。優しいどころではない。何がフーだ。
純白のブルガリア騎士団がランスの槍ぶすま。反撃?殴った手が折れる。
人は見かけによらないねということ( ^-^)ハ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
○山陽盃酒造(兵庫):播州一献/純米(超辛)
(No Photo)
( ^ー^)v 仕事放棄し、私はただただ、舌に足が生えただけの生き物になった。
うふ。私だけじゃありません。
仲間も何杯摂取したんだということで少々ゆるんでいます。
エンディングを探しました。
私達は画竜点睛の点を描き入れることができ、
<感想メモ>
「エンディングが遠のいた。
〆られない /(^o^)\
ストーリーの終盤どうするか全く考えてなかったー。からいよー。
これは中盤の白熱してるときの臨場感の味。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これで感想が終わっています。体力と時間の限界から強制終了したらしい。後に三宮界隈を歩きながら寝ていたのでこの判断は適切(やや手遅れ)だったと思いますね。ぐう。
終了の16時前頃。
もう解散ムードでおます。みんな幸せそうだ。幸せだろ?
\(^o^)/ パリーン
ああああ \(^o^)/ 強制終了
神様が見るに見かねてグラスわりました。ひどい
片付いてくると無機質な会場の姿が浮かび上がってくるね。 白いにゃー
仕込み水コーナーも、大量の瓶が並んでいたのに、もうない。
この日一番気に入った「陸奥八仙」を眼で楽しんで
〆ます。カラスアゲハのようにきれいだ。きれい、
かくして「日本酒LOVERS」は幕を閉じました。
まぶたを閉じるのはもうちょっと先までがんばろう。
会場を出るとややぐったりしてる人も。
たった4時間程度のイベントだったからこの程度で済むが、これが朝からぶっ通しだったらどんなにゾンビ工場になっただろうか。そういう地獄巡りみたいな会にもぜひ行きたいものです。
帰り道でぎんなんを撮ったらしいんですが、くさかった
ですね\( ゚q ゚ )/
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
おまけ【仕込み水コーナー】
水だけれど、どれもいでたちが個性的です。
味も違いますよ。ぬるーっとした粘体系とか、両足で立ってるなって子から、しゅしゅっと動いてる子。まあ酔ってくると生命維持の水分補給のためにしか飲まなくなるんで、水道水でも誰も文句言わないと思います。みんなペットボトルの空きにドボドボ注いでた。
完。