【イルミネーション】大阪・光の饗宴2016(OSAKA光のルネサンス2016)
今年もライトアップの季節がやってきました。
夏至まだですかね。まだ。そうですか。ゲゲー。
「大阪・光の饗宴」は、中心街のコアプログラムと、周辺各所で催されるエリアプログラムから成ります。
うち、コアプログラムとしては、御堂筋の並木がずっとライトアップされているのと、中之島(大阪市役所~大阪市中央公会堂~バラ園あたり)でプロジェクションマッピングやフードエリアが愉快なことになります。
中之島エリアの企画が「OSAKA光のルネサンス」と冠されたイベント。
どこのライトアップ観たらいいか分からん、という場合は中之島を目指すと吉です。
言うても大きな河川のすぐ傍なので、風があるんだ。気候によっては出店でビールなんて飲んでられない地獄になります。
去年2015年はこんな感じ。
毎年「ウォールタペストリー」には長蛇の列ができるね。
一見不穏だが、陳情のために役所へ詰めかけた市民ではない。
私は寒い中をじっと並ぶのがちょっとアレなので、毎年スルー組。どんな映像なんだろうか。大阪府立中之島図書館の正面に映像作品をぶちかましているということだけは分かるが内容は不明。お暇な方はどうぞ。
通路。雪の形が可愛いよねなどとカップルは言います。うへえ。
手持ちで十分撮れます。ルミナリエと違って照明の密度と量が庶民的で、しかし光の強さは上。大阪らしさが出ている。
混雑が特にないので、会場内で三脚を立てても何も言われないことから、ルミナリエと違って長時間露光者が目立つ。
私は静物・風景が生き物に見えてくるという体質のため、海底30mそこいらでうわうわしているサンゴやカイメン、腔腸動物などが脳裏にちらちらし、そのようにいたします。
神戸のルミナリエや、京都の各種寺社ライトアップを見た後では、ひどく散発的なオブジェだなあ。逆にシュールレアリズムだ。全体として統一された世界観があるはずだがパーツを見つめているとわりと個々に分離できてしまう。面白い。
でかいケツかと思ったらピザ等を焼く窯である。
ケツいなあ。
やっぱりオブジェがシュールレアリズムなんだ。2016年の大阪という感じがあまりしない。フォトグラム的だなあと言って一人で喜んでいます。わあい。
中央公会堂の方へ行くと、アイドルの出待ちみたいな人だかりがある。
(´-`) なにやってんの。
チラチラ光るのでどうもあれ、プロジェクションマッピングらしい。
2012年の東京駅・丸の内駅舎での大規模投影の成功に端を発して、以来、アートアクアリウムの金魚展示とプロジェクションマッピングの二つは、毎年日本のどこかで催されるお決まりイベントとなった。その副作用として、ど派手な仕掛け、音響、ストーリー仕立てには早速体が順応してきて、飽きに転じる手前の状況かもしれない(※被験者の個人的見解です)。
○『OSAKA ART CITY ~都市とはアートである~』
さんざんわかったような口をきくが、大人しく映像を見ていたらあっという間にはまる。はまるなあ。映像の怖いところはそこだ。写真や絵画なら途中で観るのをやめれば即終了である。しかし動画は一方的にこちらの中へと流れ込んできて、入ってくる。
この企画の音頭を取った村松亮太朗氏が、大阪芸大の生徒らと半年かけて映像作品を作り込んできたことなどがTVで放映されていたので、俄然興味が湧いた次第である。TVもなかなか侮れない。いいものを流すことがしばしばある。
<以下ねたばれ。>
カウントダウン終了とともに、星座盤・宇宙空間のようになり、開始。
次のカウントが開始し、過去の世界へと戻ってゆく。
初代・通天閣。
20~30年代、かつての街の賑わいが甦る。
ファンキーな都市だ大阪。
過去 。当然この時代には私は生まれてない。看板をよく見ると「光ミュージアム」だの「イルミネーション」だの好きなことを書いていて好感がもてる。
そして万博。現在の大阪の姿を決定づけた、大きなイベントでした。 産まれてなかったから行ってないんだなあ。
音楽がピコピコに転調して、ドット絵豊かな世界に。
80年代だろうか。スーパーマリオを意識している。
80年代後半~90年台、ディスコ。
この時代も私はうまいこと直撃していなくて、中学~高校時代に大手ディスコが』次々閉店したり、高校時代にパラパラが流行ったり、その数年後にclubカルチャーが一斉に広まったり。
そして現在へ。今の大阪の街並みとHEP観覧車。
このアイコンは関西人にはかなり強く作用することが分かった。今度何かに使おう。
そして、来るべき未来――2020年へと向かって、更なる変化をとげます。
都市の俯瞰。
東京都の品川などを見ているようなおしゃれ感があるね。関西にしかできない街の自己増殖の形があるといいなあと思いました。再開発と名のつくものがことごとくピンポイントすぎて街全体は特に変わっている気配がないんだよな。梅田は別です。JR貨物ヤードの再開発は行政がリードして大規模開発を進めているので、ある程度の規模感をもった都市のカラーを創ることができそう。
過去と未来を孕んだ時計盤となって完了。
建物左は1918年、右は2020年と、二つの時代が合わさって、よくできています。
一回8分程度で、すぐ始まることもあり、観客の回転は良い◎
「フランスアベニュー」なる通り。新興住宅街がライトアップしているようだ。樹のライトはルミナリエにちょっとだけ似ているねと言ったら「いや別に似てません」と冷たく言われる、という妄想をした。よかった。よくない。
18時半に会場入りして、19時20分には大体観終わった。けっこう淡白な作りである。食べ物を漁ってだらだらしたい気もするが、だらつく場所や目的も特にない。なぜか長期滞在に向いていないのがこの中之島である。気が大雑把に通り抜けていって、空疎なのかもしれない。なんだ「気」って。
そういうわけでかえりますね。
まだ並んでいる人々。食糧配給制になった日本を見ているようだ。うそです。
これに真面目にならぶと+1時間は見ておきたい。
三脚でしっかり撮っている人たちがちょいちょいいて、女性も数名いたので、仲魔が撮影でもしているかもと思ったが、残念ながら知っている者はいなかった。人生に迷ったり憤ったりしたら皆さん写真をしましょう。光が味方になってくれるような錯覚が心地よくて勘違いします。あかんやんか。すいません。
〆は北新地でよい蕎麦を食べると報われます。
\(^o^)/ 完