2012.8.4(土)午後/【登山】剣岳(3) 剱岳頂上~下山、剣山荘
\(^o^)/ 万事うまくいった★
※下山がまだです
へんに律義な性格してるんで「荷物を減らしすぎると剱岳を登ったことにならないと思う」と結構背負ってきた。ゆえに重みの疲労蓄積w
頂上直下の道は、単調ながら、最後の力をがっつり奪った。
しんどい。ちくしょう。しんどい。
それでも体力の残り方が昨年と全く違うので、絶対余裕だと確信していた(この時点では)
オセワニナリマシタ。
そしてここからの下りルートは初見。ドキドキ。
14:07、「カニのヨコバイ」。
これも剱岳の名所、代名詞。
下りルートでのみ現れる、渋滞製造機である。
昨年、反対側の早月尾根へ抜けた私は、この箇所を知らない。
よくあるアドバイス
「最初の一歩が見えにくい」
「思い切って体を岩から離し、ぐっと足を延ば下して足場を確保すること」
垂直の岩の壁で、体を任せられるのが鎖だけという、初見殺しの王。
「いける」と思ったものの、
まさに足を一歩、延ばしてかけて、宙に浮いたままになった。
/(^o^)\<b>タテバイ核心部で詰んだ。
</b>
先行する兄ちゃんは、岸壁向かって左側に足場を見つけ、強引に体重移動させて鎖を伝っていった。
しかしそのデッパリはかなり小さく、装備を背負っている自分が体重を預けるのは危険に感じた。
うえー。
そして問題となったのが、大きなウェストバッグ。
下が何も見えず、足場の選択が出来ない。
高度はやはり数十m。
鎖を手放したり、汗で滑らせれば、落ちて死ぬ。
(・−・)えっ?
/(^o^)\<b>これどないすんの。</b>
→ ∴ ベテランのおっちゃんが見かねて助けてくれた。
(つд`)
「そんなもん危ないから外せ!持ってやるから!!
見えとらんのだろ!!」
ウェストバッグをおっちゃんに預け、何とか不安定なでっぱりを捉えて、
難所を越えた。
おっちゃん「こんなもん付けてたら、前が見えん。ザックにくくりつけとけ」
助かった。
おれ一人だったら完全に詰んでいた。
まさかの教訓的展開となった。山は怖い。
しかし足場が不安定で小さすぎる。
言うなればバクチ。
そのベテランのおっちゃんでさえ、最初の足場の確保で
「見えん!こら、見えん!!!」と言っていた。
そんな危険な足場を、下山者は皆、ひょいひょい乗り越えているのか?
登山歴の浅いツアー客も大勢押し掛ける、剱岳なのに?
この謎は翌朝、リベンジアタックにて解消されることとなる。
半分同行となった兄ちゃんは、バテ気味のおれを待って、ペースを合わせてくれたが、
特にパートナーとして組んだわけではなかったので、お互いに変なペースと距離感になった。
そして兄ちゃんが深刻にバテ始めた。
軽身とは言え、ひどい緊張感で消耗するのが岩場だ。
ペースを守るだけでは何ともしがたい。
途中で兄ちゃんがあらぬ道を行った。それは登山道を外れていて、
容易に足元の石が滑り落ちていった。
怖い。おれは途中で引き返した。登りでどのルートを歩いてきたかが曖昧になり、
「歩けそうならどこでもええやん」と、意識がたわんでいたことに気付いた。
(/ _ \) 事故の起こるメカニズムを把握。
判断、意思決定がひどくいい加減になる。
荷を下ろして、兄ちゃんを待つ。
飴玉を渡す。そしておれも立ち止まって喘ぐ。ぜー。
露骨にアップダウンに耐えられなくなり、上り坂では立ち止まらなければ、息が続かなくなった。
前剱あたりが最も厳しかった。
確かに、ペース配分や歩行については勉強したが、体力づくり等のトレーニングは特に行っていない。
16:04、一服剱への、最後の上り。
しんどい。しかし気分的には楽になった。
しかし足元があやうい。しかしもう少しだ。しかししんどい。
(ノ_・。) 勝負には勝ったが内容的には負けていた。
厳しい戦いとなってしまった。
兄ちゃんに、シェアした水や飴の礼として、冷えたビールをおごってもらった。
彼は、剣沢キャンプ場に帰っていった。
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剣山荘では、豊富な雪解け水が使えるため、なんとシャワーが利用できる。
素晴らしいリフレッシュができた。こんな場所で熱い湯を浴びられて感謝です。
(つд`) 翌朝をもう一度登るか、本気で悩んだ。
山頂までの行程をもう一度やるのか?
正直言って、もうおなかいっぱいです。
もどしそうです。
だが妙案はなし。
ご婦人より、奥大日への遠征を提案されるが、全くしっくり来ない。
布団で、持ち込んだ酒を呷り、考えた。
「しんどいし、なんかもうアレやし、明日はゆっくり発って、寄り道しながら次の宿(内蔵助山荘)に向かおう…」
大部屋の睡眠 (つд`)いびきうるさい
なかなか寝付けず、水を飲んだりしてウロウロした。
ドコモの電波は、山頂しか入らない。
(※2012.9.19にアンテナ工事実施、不安定ながら電波が入るようになったとのこと。)
あやふやなまま、寝た。
しかし納得がいかなくて、のたうつ蛇のような夜になった。
<次回> 再度登頂( ´ - ` )