nekoSLASH_記録編(日常・登山)

『nekoSLASH』分家。日常、登山、廃墟、珍スポットの記録集。

【鉄道】2012.8.3_富山地鉄〜立山

【鉄道】2012.8.3(金)_富山地鉄立山

北アルプス剱岳へたどり着く前に・・・


さあ!過酷な経営改善業務でひいひい言ってる部長以下全員を放置して
わたし 北 アルプス



なぜならそこに 山がある

 

 

午後休をぶちこんで(※金曜日まるまる休みにしなかっただけでも、私の良心を感じていただければ幸いです。)、
12:45のJR大阪発サンダーバードに乗り込み、弁当を食い、富山まで一直線。


さっそく刺客が。


JR大阪駅に滑り込んできた、帰路の特急「スーパーはくと」。


「JIRO TANIGUCHI」???


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('o' ) " うおっ


谷口ジローやんか!!

 

谷口ジローとは・・・
本当に素晴らしい漫画家。若い頃の作品はまだほとんど読めていないが、有名どころで「孤独のグルメ」「神々の山嶺」(いただき)「『坊ちゃんの時代』シリーズ」等がある。
彼の真価は、他の原作者とタッグを組み、独特の作画による世界を展開することにあるように感じる。
にぶく、しぶとく生きる中年男性を活かした絵が秀逸。どの作品も男たち、おっさんたちが異様に輝いている。


私が登山に取り憑かれている原因として、彼の「神々の山嶺」という作品により、根源的に突き動かされていることは間違いない。
いやあこんなところで。


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しかしなぜ谷口ジローだったのか。
彼が鳥取県出身で、スーパーはくとの行き先であることと、
平成24年8月4日からの「国際まんが博」の開催が関係していた。

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<参考リンク>
○JRプレスリリース http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/07/page_2294.html
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鳥取出身の漫画家として谷口ジローのほか、鬼太郎ロードでおなじみの水木しげる名探偵コナン青山剛昌がいる。
彼らのブランド力を活かして、国のアニメ・マンガを文化産業として売り出していく政策方針に乗ったかたちで地域振興を行う、といったものだろう。

 

(´ `)政策があれば良いものが生まれるというものでもないがな。

 

酒を飲み散らかして

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金沢駅周辺。
現在進行中の整備新幹線プロジェクト「北陸新幹線」である。
つい6月末に金沢―敦賀間の着工認可が下りた。そこから先は大阪まで下りてくるのだろうか?
これも政策。


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17:07、富山駅に到着。
この、色が白くて目のぱっちりした子らを見ると、北陸に来たなあと実感する。


この日の宿は、立山黒部アルペンルートの起点となる立山駅の旅館にした。
翌朝早くにケーブルカーとバスを乗り継いで、室堂まで出てから、本格的な山行を開始する。


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ここからは私鉄の富山地方鉄道を使う。
1時間待ち。
立山までちょうど1時間ほど。



富山地鉄のこの白い車両が好きだ。
小学生低学年の頃から好きだった。
北アルプスの峰々をバックに2両とかで走る姿がたまりません。いつか撮影したい。

 

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「Railways」は概要しか知らないものの感動的な作品だと思うのだが、映画をぶちこわす勢いで黒板が秀逸に狂っている。
<span class="deco" style="font-weight:bold;">「海猿大ヒット!」</span>
それ作品違うから!


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<span class="deco" style="font-weight:bold;">「キム。チク。清香」</span>


( o_o )富山レベル高いな・・・。

 

暇なので晩酌用の酒を調達しに、駅周辺を歩く。宿で酒を頼むと高いのです。


アツイ。
富山アツイ。アツイ。。


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駅前は路面電車が活躍中。
富山はコメ、サケ、サカナが美味いだけでなく、ヤマ、ノリモノも美味しゅうございます。
鉄道と海の生き物にハマった子供を連れてきたら発狂する。


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このときはオリンピックもやたらめったら熱かった。
水泳の女子がメダル獲ったんだっけ。
日本柔道男子が苦戦していた。そして富山は暑かった。


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あっ!テレビカー先輩だ!

おけいはんの勇者テレビカー

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富山地鉄の最大の特徴は、駅の一つ一つがレトロで素晴らしいこと。
非常に自然な風化、老朽化によって、味わいを色濃くしている。かつ、普通に実用されている。
すばらしい( ・_ ;)
私は泣いた。


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夕暮れが近い。


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どの駅も、駅舎が申し訳程度。
冬の寒い時や雨の時は守ってくれなさそう。だがそれがいい



何もないホームと駅の周囲。



先頭車両から景色を楽しむのが常です。
こんな理想的なローカル路線の光景を味わえるとは・・・。風流じゃ。


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無人駅(´ `)

 


まっすぐに伸びたラインに惚れてしまう。


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登山に来たことを忘れて、珍旅の方にシフトしてしまいそう。
ラク

  (∂。∂) クラク



18時半、夕焼けが攻めてくる。
水田の水鏡に感嘆。


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岩峅寺(いわくらじ)駅。
3面4線の大きな駅で、「立山線と不二越・上滝線の接続駅で、急行停車駅である。乗客数は1日およそ500人弱。」です。
(引用:wiki


ここでちょっと滞在して、行きかう列車や駅舎をじっくり撮りたいもの。

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同じく岩峅寺


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陽が落ちてきた。
かなり暗い。だんだん、天候もあやしい。
乗客もどんどん減っていく。さみしい。


しばらくすると、運転手がカーテンを下してしまった。
暗くなってきたので、運転席のガラスに車内灯が反射して、外が見えなくなるのを防ぐためだろう。



千垣鉄橋(ちがき)。
富山地鉄立山線のハイライトと言える。
この鉄橋を通る時は、観光客のために減速してくれる。


別枠企画で、千垣駅または先の有峰口駅で降りて、川からこの鉄橋を撮影したい。
減速するから容易に列車が撮れる。
(´ `)

 

また、横江駅千垣駅の間には「千垣隧道」という廃トンネルがある。
こちらは資材置き場として使われている模様。


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18:50 有峰口駅
昭和・・・。なんと良い雰囲気か。


薬師岳登山の際にはここから折立までバスが出る。(夏季のみ)
タクシー利用もあり。
いずれはお世話になりそうな駅である。


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19:04 立山駅に到着。
すっかり夜だ。ものの数名しか下りなかった。


立山は見事に山々に囲まれた町で、ピンポイントでアルペンルートへ接続するための始点、拠点の意味合いが強い。
そして周囲の山は皆、壮絶にガスっていた。
( >з<)” ブハ−


大丈夫か明日??
雨とか降らんよな??

 


この晩、お世話になったのは、立山駅おりてすぐそこの「千寿荘」さん。
昨年使った「立山館」が満員だったこともあるが、立山ケーブル駅へ徒歩30秒ぐらいで着くのだ。
楽すぎ。



小ぎれいで広い館内。
そしてツキノワグマ


猟師から買ったらしい。
いくらほど?
「結構な値段だよ。昔はそりゃ猟師の方が売りにきたもんだが、だんだん向こうの言い値になっていったね」


1泊2食付きで一人8400円。
普段ならもっと安く抑えるのだが・・・飲食店やコンビニ、気の利いた売店が、立山には無い。
本当に数件の宿しかなく、早朝からアルペンルートへ抜ける者たちの拠点というだけで、特に夜になると完全に何もない。
節約策として、現地調達で素泊まりを考えている場合、詰む。


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いい感じの夕飯きた。


( ー_ー)ノ 海の幸と山の幸が混成で美味しゅうございます。


情報によると、朝5:20から立山ロープウェイの乗車券が発売になり、先着順で6時から始発のロープウェイの便に指定されるという。
じゃあ4:45ぐらいに目覚ましかけて、ゆっくり行けば大丈夫か。


夕飯を腹いっぱい食うと、やることがなくなり、とりあえず散歩してみた。

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闇夜の立山駅。


山も近いし、明りで珍しい虫でも飛んできてないかなと探ってみる。



なんか黒い何かが・・・。


近づくとチチチと飛んだ。
ひどくヨタついた飛び方で不安になった。
幼いツバメが、人間のいない時間を見計らって、飛ぶ練習をしていたらしい。



チー。


( ー_ー)ごくろうさまです。
アブとクモとトビケラとハエとクモばっかりなので
もう行きます。
邪魔してすまん。

 

そうして立山の夜は早々に過ぎていったのでありました。
鉄道特集になってしまいました。
明日は室堂にから一気に登山します。

狙いは剱岳
( /・o ・)らー

 

 

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