また安井金比羅宮に行って呪力を重ね掛けしました。いいのか。
京都市京セラ美術館で開催中の「杉本博司 瑠璃の浄土」展を観に行くついでに、みんな大好き「安井金比羅宮」に寄ってきました。
ここの呪力は洒落にならないぐらい凄いらしいので、あまり気軽にお願い事をしてはいかんという説もある(神が最短最速で願いを成就させようとするため、かなり強引な結果になることがある等)のですが、現状がひどいことになっている人間にとってはもはや「今より酷いものなどなかろう?」なので、呪力の重ね掛けです。ンジャマス。
安井金比羅宮にはつい先日も行きましたね。
( ´ - ` ) 依存体質になりつつある。
真のメンヘラは自分がヘラってることに気付かないと言います。はい。
お姉さんがもう消えかかってる。
昨夜から降り続いた強い雨のせいもありますが、コロナのせいだ。人がいない。4連休ですけど? 祇園のあたりから人がいなくなり、別世界になってしまった。
来たぞ悪縁。
はい、張り切って悪縁を切り裂いてみましょう。
私の言う悪縁とは、まあよくある対人関係や色恋沙汰ではございません。言うなればゴタゴタした状況そのものを、綺麗にすっぱりと断ち切っていただきたい――私に絡み付くとてつもなくイヤな眼、イヤな権力・システムの働きを、滅していただきたい、そういう都合のいい話でございます。
いや分かんないですよ、
崇徳天皇の呪いがいかに凄くても、それは人の世の情の絡むゴタゴタにしか通用しないかもしれない。なんせ1119年生まれのお方ですから、どうなのか。最新鋭のシステムに、太古の呪力が通用するのか??
これは全く未知数ですが、もし成功すれば、情念・怨念が電子世界に通用することの実例となり、各国のグローバルIT長者も肝を冷やすこととなります。うぇいうぇい~。がんばろうよ~。へいへいへい~(から元気
ペンの試し書き自体が既に「呪」を思わせます。ヨレヨレの筆致が怖い。あと絶対に「縁」という字に自信のない人がそこいらで練習してる。時々「緑」と書いてあるのが臨場感です。
あかんこれ怖い。説明文のコピーですが、穴をくぐる女性の満面の笑みが。神社のオーラよりも劣化した画像の方が怖い。そうか情報の劣化は死や滅に通じるのだな。
あぶらを売ってないでさっさと祈願します。
石碑というか形代(かたしろ)の集合体というか、あかんこれは直視したらあかん。
念ぜよ。ありったけの念をしぼりだせ。
己の念が嘘でないことを己で証明せえっっ。
うはっ うばっ うばあぁっ
( ´ ¬`) ぜえぜえ。
盛り上がりすぎました。平安時代なら私はもう初老です。おちついて生きていこう。ぜえぜえ。
手順は予習してきました。まず手前の本殿で一礼。100円払って形代をもらって祈願を書いて、石碑へ。形代を持ったまま石碑の手前で一礼、入る前に念じて悪縁切断を願い、穴をくぐってまっさらとなる。向こう側についたらまた一礼、良縁結びを願って、再び穴をくぐってこちらの世界へ回帰する。最後に形代を糊で石碑に貼り付けて完了。
よし。
( ´ - ` )ノ 切る。
( ´ ー` ) 這う。
ヾ( ´ - ` ) 結ぶ。
いっちょあがり。
これで何かが!? 変わる!?? のか!???
\乞うご期待/
この日は雨が上がったばかりで、11時と少し早かったせいか、前には2人だけ、私の後には誰もおらず、たいへん珍しいシチュエーションでした。
細長くLの字を描くような境内も、緑と石に眼をやっていると、段々と異界を感じます。狛犬の顔が溶けているのが、魔の濃度を否応なく突き付けます。これは人体も侵されてしまいそうやで。
しかし雨露で濡れた岩や苔はとろけるような魅力があります。深入りしそう。いつもより多めのお賽銭を投げ込みました。10円が100円になっただけですが。あかんな。もそっと大きな人間になろう。
安井金比羅宮を後にします。
ここから京都市京セラ美術館に向かいますが、途中で八坂神社を経由したい。観光客のいない神社は、安らぐんです。落ち着くけどハイになる。これは想像すると、マリファナ吸うより神社を吸う方が効くのではないか。いや知らんですよ。しらんしらん。(※筆者は煙を吸うと肺が破れる体質のため、タバコは厳禁で、神社を吸ったりストロングゼロを吸うしかない人生を送っています)
写真にすると初夏の潤いに満ちたヴィジュアルになりますが、これほんと暑くて。だめですよ。
蒸し暑くてマジで服がビチャビチュアになっていて、ぬるい地獄です。日頃からカフェイン代わりにリポドリンとか割って齧るから、汗に色んな成分が漏出してしまって、ほんと汗の量とにおいがヤバい。そういう生活をいい加減やめろと怒られるわけですが、「はい」「はいはい」と返していたら凄い年齢になっていました。人生はおそろしいです。
八坂神社に向かって歩いても、車の量も、人の数も少なく、すれちがうバスの中も大して乗ってません。みんな何処に行ったんだ。
なんかコンセプチュアルな展示みたいな一角があったよ。完成度高い。
四条通りの端っこ、八坂神社の横断歩道のあたりまで来ました。
人がいない。
緊急独白「GoToキャンペーンとは何だったのか!?」
( ´ - ` ) スガちゃんも西村はんも前まで何言ってたか思い出してやほんま
八坂さんに入ります。んちは。、
ちのわくぐりです。茅の輪。
夏の風物詩というか、例年は6月30日までの設置のところ、新型コロナ対策期間中のためか、期間延長で置かれています。くぐると清涼感のある、良い匂いがしました。この匂いだけでも、昔の人は浄化・殺菌のニュアンスを強く感じ取ったことと思います。
あ、くぐるとき呪文を唱えないとだめだ。「蘇民将来子孫也」ですって。意味は分からないけどくぐったので新型コロナに耐性を得た(気がする)。
今年の祇園祭は完全に中止したのではなく、人がめちゃめちゃに集まる「山鉾巡行」と「花笠巡行」などを中止しただけで、やるべきメニューの多くは粛々とこなしていることが分かった。
あとお賽銭を入れるところでずっと変な音がしていて、何がジリジリジリジリ鳴ってるのかと思ったら、新型コロナ感染対策で玉の緒を触れないようにしている関係上、鈴の音を自動で鳴らしているのだった。
( ´ - ` ) 鈴・・・の音・・・?
八坂神社が面白いのは、全国の色んな神社が集まっていて、ここに来てぐるぐるすれば結構目当ての効果に出会えることです。あっ大国主を発見。縁結びらしい。
BLMで歴史を物語る像が次々に引き倒されたり自主撤去され、歴史の語り方そのものが再編を迫られていますが、日本では神代の時代から感染対策ということになりました。うそです。実際、今から千年後の人類はある特定の地層からマスクを大量に発掘することでしょう。
密です。
マスク。はい。
八坂神社から接続してる「円山公園」、桜の名所だが、なんかスカスカしてる。あれか、2~3年前の台風で木が倒れてしまったっぽい。
巨大な「知恩院」の門などを見やりながら神宮道を北上していくと、そのまま「平安神宮」の巨大な赤い鳥居が見えてきます。一本道で行けるのか。
緑が濃く、さわやかな初夏の香りのする写真ですが、これがもうビチャビチュアになる蒸し暑さで、服ドロドロです。いやや~もう~。梅雨なのか夏なのかはっきりしなさい。言いたいことがよく分からないけど空気で攻めてくるってマジ日本人的ですね。もういい。冷菓をとります。
かき氷やで。
( ´ - ` ) うひゃっひゃはっひゃはっヒャッヒャッ
あかん笑ってもた。
お店の名前を何も覚えてないですが、きなこもち押しの店でした。抹茶アイス・抹茶かき氷にあんこ。ボリューミー。たまりません。脳が元気になりました。
これは本当にかなりボリュームがある。食うのが追い付かず、氷が溶けて最後は液体でした。
ようやく平安神宮です。人がいない。
あまり人がいないと大鳥居も小さく見えてしまうな。
京都市京セラ美術館は現在、新型コロナ感染対策により入場予約制になっていて、入りたい人はWeb申し込みをしていきましょう。
3年の改築期間を経て、建物の全体的な形状はそのままに、動線やゾーニングが大きく変更されています。以前の構造を知っていると逆に迷子になる。
杉本博司「瑠璃の浄土」は、古代の地球、古代の人間の見ていたであろう認識の世界へと立ち返らされる思いがしました。これは敬虔なきもちになる。
しかし、いくら敬虔になっても、腹は減るので、食うです。
これはホワイトバランスが狂っている。うどん・そばの「権太呂」です。とろろそばがツルンツルン入って超食べやすかった。一瞬でなくなる。なくなりました。本当にホワイトバランスが狂っている。
次は行列が出来ていた「山元麺蔵」の土ゴボウ天ぷらのうどんを試したいですね。あの行列はどういうことや。15時回ってるのにうどん屋で客が待ってるとか。
めしを食うころには、自分が何をしに京都に来たのか分からなくなっていましたが、太古の呪力に縋り付きに来たのだということで、また何か効果が現われましたらご報告したいと思います。
この後、近くにある古本屋、というか古本空間「Books Herring」に1年ぶりに寄ったら相変わらず素晴らしすぎて、ワーワー言ってたら4冊買っていました。うち2冊は飯沢耕太郎です。また秋にはKG+の会場になるということで、その時にまた財布力を解放したいと思います。
美術館で私のカサを持って行った人。ばちが当たるから覚悟せよ。
( ´ - ` ) 完。