登ったらおりるのが掟です~( ´ ¬ ` ) おりるんや(白目

- ◆16:00 塩見小屋 ⇒17:50 本谷山
- ◆17:55 本谷山 ⇒18:48 三伏山 ⇒19:00 三伏峠小屋
- ◆19:00~三伏峠小屋での宿泊
- ◆翌8/24(日)4:50起床~朝食
- ◆6:00下山開始~8:25下山
- ◆9:15バス~駐車場
塩見岳頂上ピストンをなんとかこなしたゾンビ、次のミッションは三伏峠小屋まで時間内に戻ること。もう既に16時なんですけども。(※15時以降の稜線上行動は基本的に怒られます)
塩見小屋から三伏峠小屋まで3時間半。
体力ないわ死にかけてるわで4~5時間かかる恐れがある。いまもう16時なんですけども(※おこられます)

塩見小屋の広場ではなぜか電波が入らなかったが、しばらく歩いてハイマツの稜線上では電波をキャッチできた。Tips「山では少し動くと電波が入ることがあるよ!」 わりと重要。
行先の小屋に状況を説明する。
18時頃の到着とお伝えしていましたが、今下山したところで、19時を過ぎると思います。「19時半で消灯なんで、できればそれまでに着いていただけると」わかりました、がんばります。かならず。はい。がんばり。
山小屋の夜はめちゃくちゃに早い。地上時間で行動してると色々失敗する。あとは下山、特に本谷山あたりの登り返しをがんばるだけ。
がんばり。むりやて(鬱
◆16:00 塩見小屋 ⇒17:50 本谷山
だが登りと違って下山では体は動いた。なぜ登りはあんなに底をついたようにしんどいのか。心肺機能が鍛えられていないからか、腿の筋肉か。下りは足さえふらついていなければ、重力に任せてなんとかなる。なんでや。

あー下るのは楽。めっちゃ樂。これなら何とかなるのでは。


塩見小屋までの直登マジキチだろ。おりるときになって初めて登りのキツさに気付く。なんで登りってあんなに頑張れるんだろうか。登ってる時は全体像が見えていないのか、登りと下りで「山」の定義が異なるのか、分からんがこんなめんどくさい山道をよう登ったな。長いなちくしょう。


20分ほど駆け降りると平地になった。速をゆるめず駆け抜けましょう。疲れた。マジキチ。



あーあーあーあー微妙に登り返しがあるやんか。こういうのがつらい。
ドデカミンも体が微妙に受け付けてないというか、全体的に状況がよくない。


足元がぬかるんでる地帯。往路で通ったのは覚えてるが、本谷山までどれだけ離れているか何も覚えていないので意味ない。さっきやったことの記憶がないのが登山。
高低差がなくなり森に入ってきた。周囲を見る余裕が出てきた(気がする




「平らな所に来たから、その先は本谷山の登りに違いない」と自動的に発想するため、たいへんですよ。気持ちが楽なほうに勝手にいくねんな。鍛えてない。せっかく南アに来たのに緑、苔を賞美しないのはもったいないのでみなさん気持ちに余裕を持ちましょう。こちら強制タイムアタック状態でゆとりがないねん(自業自得)。




本谷山の登りに来たかなと何度も期待するが、そろそろか。時間もないんではやく攻略させてくれませんか?(キレ
はい登りっぽい道が始まりました。もうやだ(キレ
確か両脇に背の低い木が並んでてその小路を抜けるようなのが本谷山の山頂直下の道だったはず、はよ。



ぬるい登りだが今の消耗した私には最悪で、なんと両脇に出てくる木の枝を次々に掴みながら杖代わりにして歩いている。重いものをデポってきたというのに何というていたらくだ!日本体力協会会員になって解決を、






これ超えたら本谷山山頂、という雰囲気だけは満点だが、全然すぐに出てこない。なんでや(キレ。 こうやってメンタルダメージが蓄積していく。なんで初心者みたいなメンタルになってんの。




やっと本谷山山頂。もういいかげんにしてくれ。
◆17:55 本谷山 ⇒18:48 三伏山 ⇒19:00 三伏峠小屋
ぶっちゃけここまできたら、あと1.5時間で三伏峠小屋だが、ここからがまたクソ長かった。本谷山と三伏山のアップダウンが長いねん、だれにもんく言ったら良いのかわkらない(怒りとかなしみで目が見えない)。
往路ではあまり意識しなかったが、登り、つまりこれから復路として下る道が、アホほど長かった。こんな登りました私達???おかしない???文字では怒ってるが現場ではそんな元気ない。


けっこうな速度で駆け降りてるのに、下っても下っても下り道が続いている。まじでいってんのこれ。こんなに長い道を登ってきたならそら体力無くなってしんどいわ。

地図の「お花畑 マルバタケブキ」のとこ。へえー。

「のぞき岩」。往路で見たね。半日前に来たことを覚えてないんすよ。


18:10頃、ようやく底が見えた。17分しか下ってなかったのにめちゃくちゃ長く感じたのは、加速してて集中力が増してたせいだろうか。
でここからの三伏山への登りは、幸運にもかなり緩やかだったので、命拾いをしました。ふうー。
ちょっとでも斜度が増すと死ぬので相当ナーバスになっています。死ぬからな。あぶないんや。



緩やかな登りが続く。全員オートモードで歩いています。意識がない状態で歩けるようになったことで、尽きたように思われた体力が実はまだあったことが判明。体力の門を開ける方法が難しすぎるねんな。

18時半で夕暮れが迫ってきていてやばい。8月下旬はもう秋ですわ。



沼の中を這いずり回るような時間を費やして、やっと三伏山の山頂が見えた。もうハイマツ帯に着くだけで安堵。そらがきれいですね(棒読み)。

振り返ると、視界を覆っていた雲の中から、塩見岳山頂部分が姿を現わした。でかい。鯨の頭だ。地球鯨が浮上してくる。この姿にはさすがに心を揺さぶられた。巨大なものは人間を突き動かす。

18:48、三伏山山頂。達成感というか安堵。
あーもうこれで勝ち確。
と思ったら小屋まで微妙に遠い。マジでいうてんのかこれ。
そういえば登りでも15分以上かかってたな。もう何も覚えてない。山は人間の記憶を操作する。山ってなんなんすかね。



あかんマジで長い。19時までに山小屋に着けるのか?
あかんて
◆19:00~三伏峠小屋での宿泊
マジでなんとかなった。19時に小屋着。なんとかなってないというお叱りの声も多々あります。なってねえよ。ごめんなさい。謝罪文をしたためる暇もなく、おにぎり的なものをいただいて、消灯までの30分間で就寝に向けたセッティングをフル追い上げします。タスクが交通渋滞で死にそう。

しかし私と妻氏はげしゃげしゃに疲労しており、どう疲れているかというと、口も喉も内臓も固形物を受け付けない。これを咀嚼し、飲み込むことを想像するだけで、疲れ果てて受け付けないのだ。
だが私は全部食べることができた。空腹なのかそうでないのかも不明。
のどが渇きすぎてやばい。
リポドリンやポカリでは本当の「渇き」を癒せないことが分かった。
血液の浸透圧がおかしくなっている、濃くなりすぎているらしい。
家から持ってきた水道水2リットルがここで大活躍。なんぼ飲んでも満たされることがなかった。ふうーーー。水が一番うまい。
一応、外に一台だけ蛇口と洗面台があるが、飲料水ではない、飲料水は買ってくださいとの貼り紙がされている。保健所の問題とか色々りますからね。

次は即攻で着替えと身の清めを済ませる。トイレに籠り、シャワータオルをふんだんに使って体を拭き、汗でドボドボになった下着、登山着を着替える。ものすごい汗を処理させてきたので、多少の消臭効果では追い付かない。汚物やこれ。
着替えを何着持ってきて、どこで着替えるかの計算が重要になる。
翌朝のアラームを掛けたり、歯磨きをしたり、荷物をまとめる。
宿泊は大部屋(相部屋)だが、うまいこと他のパーティーと分けてゾーニングしてくれていた。感謝。
そうこうしてたら19時半。おやすみなさい。
もう寝息が聞こえる。寝るのはや。
私達もすみやかにねます。
いうて体と脳がへんなスイッチ入っててちゃんと熟睡できない。
2時間おきぐらいに目が覚める。そして深夜1時。あ~~。のどかわく~。体が渇いているのか、脳が渇きだけ記憶しているのか判別できない。布団でひっきりなしに水を飲んでいる。




のれん、雷鳥が可愛かったので、翌朝買いました。使い道はない。
◆翌8/24(日)4:50起床~朝食
アラームが鳴る5~3分前に目が覚めるのが常。おはようございます。
朝が来た。はよ下山したい。


よく見るとシンプルにうまく作られている。
で昨夜受け取った弁当を食堂で食べる。わああい。めしだああああ。

これに食堂据え置きのお茶と味噌汁がついてくる。ありがたや~。手を合わせていただきます。もう塩気が欲しくてたまらんのですよ。みそしるみそしる。
早朝発の人はここから塩見岳山頂に向かう。私達は片道2時間40分で登山口に戻り、プラス1時間、4時間弱かけて駐車場に戻るだけです。もう楽勝。勝ち確。昨日の悲壮感はどこへ。
あ、本があるね。check

坂本眞一『孤高の人』と石塚真一『岳』があるね。必読書ですからね。

ニホンオオカミ関連の本もあるね。いたらいいですね。
リニア中央新幹線のトンネル工事反対のステッカーが貼ってあった。あれ他人事かと思ってたけどいざ自分の地元を通るか否か、地下水が止まるか否かみたいな話が聞こえてくるとマジで嫌やでな。受益より代償の方が大きいねんな。それはさておき下山しますよ。

◆6:00下山開始~8:25下山
あとは下りるだけです。朝日が照って高山植物が美しい。小屋付近は楽園のようだ。
しかし私はぬかっていて、登山装備に一眼レフのサブバッテリーを入れておらず、下山は全てサブのコンデジ(SONY RX100M5A)を使うことになった。




懐かしい道が続いている。しぬような苦労をして登ったと思ったら、もうサクサク下らされるのだから、登山とは実に意味が分からない。塩見岳山頂に至ったはずが、全体からすると短時間すぎるし、すぐにその姿を見ることもできないまま移動させられているので、体験としても幻のように実感がない。まだ山の中にいるのに、既に塩見岳という存在が遠い。本当に非日常なのだと実感した。実感するが実感が遠い。実感のパラドクスがあって思考がおかしい。
山の中にいるのに、別れを強く感じている。とても不思議な感情だ。



6:24、「鳥倉登山口から三伏峠小屋まで9/10」ゾーン。
登りで死にそうになっていた小屋への急登地帯だが、下りは実にイージーで、あの時の苦労は何だったのか。わけがわからない。登りと下りの苦労の落差、同じ山(ルート)の経験・体感のはずなのに、短時間で中身が違いすぎてバグってくる。よくよく考えると「山」は非常に奇妙な時空間なのだ。だからこんなに何度も山に登るのか。わからん。


たまに仕事を思い出して植物を記録します。根本的な興味が薄いので名前はわかんない。キノコの毒性は知りたい。

金網でてきたね。さすが下りは早い。あんだけ疲れてたのに足にはダメージがきていないので、まあまあ楽に下りられる。

6:32、「8/10」看板。
8と9の間がなぜかやたら短かったんよな。あとはまあまあ長い。

山の威容、アルプスの峰々にも全く感動しなくなってしまった私、されど視界を一文字に占める山脈の凄まじさは、やはり他に替えられないものがあって、素晴らしい。私の心は死んでいるが、山はそれを超えて「来る」。あとは私がそれを受け止められるか、逃げているのかの話。

あ~ぬるいロープもありましたね~。
もっぺん塩見岳山頂だけリプレイさせてほしい。あそこにセーブポイント置いといてほしいねんけどな。






7:06、「6/10」看板。
1時間強で半分弱来たやね。マクロレンズもないので遊ぶ余地があまりない。






7:20、「5/10」看板。難所というほどのこともなく。きのこを撮る余裕がある。誰か毒性を教えてくれ。





7:39。あ、もうあと30分で登山口に下りられるのか。早いすね。
あんだけアホみたいに苦労して、終わる時は早い。変な気分で、実に変だ。非対称すぎるねんな。もう苦労したくないけど。ないよ。苦労いらん。温泉はよ。
そしてまた地味に疲れてきているのか、登りの時の記憶と目の前の状況との齟齬をスキップし始め、登山開始すぐの光景がもうすぐ来るはずと勝手に印象ショートカットし始める。

いやあこんな道しらんよ。あと10分でつかへんすか。
つかへん。

7:46、「3/10」。
いや意外とまだあるぞこれ。疲れてきたな。
いつもならスピリチュアルや弱者男性を嬲るような会話を楽しむのだが、自分がヘラって弱っているので会話もないすわ。



やっと往路で休憩かましたスポットに戻ってきた。登山口から丘をひとつ登ったところで、力尽きて、ザック下ろして休憩したのだった。懐かしいな。

8:12、「1/10」。きましたね、もう下山やで。元気がでます。
いうてる先からトレラン勢が次々に追い抜いていく。あの人達ってなんであんなに元気なんすか。

めちゃよく見るけどなにこれ。
画像検索では「トウゲブキ」か?


8:25、下山。
2時間半弱で下りてきた。珍しくコースタイムを割れたのでこれはよくがんばりました。下山は強いんすよ。体幹がわりと強いので。登りはきつすぎる。弱点がはっきりしてる。対処法が不明。
◆9:15バス~駐車場
小一時間歩いて「第2鳥倉ゲート駐車場」に戻るつもりだったが、下山者がみんなバスを待つのに列をなしている。あ、そうすか。4~50分後にバス来て、それに乗れたら、タイム的には歩くのとほぼ同じでは?
⇒「バスでええやん」となり、待機。
まったりタイムを満喫します。

なおバスは反対側に停まって乗客を入れました。山側にバス停立てる意味あらへん(困惑)
奥に見えている小屋には、寄せ書き的なホワイトボードがあり、ぎっしり。

「林道で野犬がシカを食べていた」「うん場あります」「リニアトンネル工事反対です」「無職転生サイコー」「AM3:00ごろ板屋岳あたりで20キのUFO!!」「プリキュア!プリキュア!」情報量が良い。

「リニアはいらない」ということでした。
石灰岩の欠片が落ちてて、白くて綺麗なので、一つ持って帰った。

登山口から駐車場にかけては、標高も下がっているし、森の中ではなくなっているので、太陽光がクソ熱く、バスに乗って本当によかったなあと思いましたね。下界は真夏ですわ。
この後、「道の駅 歌舞伎の里大鹿」で長野県名物・昆虫食つくだにを凝視したり、温泉施設「町営 信州まつかわ温泉 清流荘」で癒しを得たり、JR駅すぐ傍「ななくぼ」でうまい蕎麦を食べ、ヤマレコ社長のYouTubeで話題に上がっていた地元のスーパー「ツルヤ」で蕎麦を買うなどし、堪能しましたわおほほほ。











( ◜◡゜)っ 完。