nekoSLASH_記録編(日常・登山)

『nekoSLASH』分家。日常、登山、廃墟、珍スポットの記録集。

★大阪・関西万博★2025.9/23_②NTT、大阪ヘルスケア、大屋根リング下売店、ネパール

大阪・関西万博レポ。NTT館、大阪ヘルスケア館、大屋根リング下、ネパール館を行ったよ。

夢洲駅から東ゲート入場まで。

hyperneko-daily.hatenablog.jp

 

無事に12時前に入場できた。今度は、予約なし、しょうみで飛び込み鑑賞していく戦いが続きますよ。目的はなく、ただただ東ゲートから反時計回りで西ゲート方面へ向かって歩いてみます。目についた「入れそうなとこ」をとりあえずアタックする作戦。

 

なお入場から10分後のパビリオン当日予約は、なんか惜しいところまでいくけど全然予約できず、粘っても粘ってもだめで、結局17時くらいまでチラチラ見てたけどやっぱりだめでした。ああん。

予約いっぱいなのにあたかもいけそうな表示が出るのほんと罪深いな(/o\)

 

◆11:57~ NTT

パビリオンだけど全く並んでない建物を発見。なにこれ。

虹色のこよりみたいなのが全体を覆っている。

紐が縦に張られている。触れると音が出るのか? が、みんなほうぼうで触っているのと、音楽が鳴っているので、何が何の作用を引き起こしているのか全く分からず。

 

後で会場のコンセプトやら読んだら、やはり内部で色々体験できたっぽくて、私達が回ったのは外側のごく一部分だけのようです。そらそうやな。動画にわざわざperfume使って、1970年万博と今とを繋ぐとかPRしてて、全然それ見てない。中に入ってないねん。

NTTパビリオンの体験テーマはPARALLEL TRAVEL、
それは「時空を旅するパビリオン」。
次世代情報通信基盤「IOWN」による空間伝送技術で、
離れた場所と空間そのものを繋ぎます。
距離を超えて場を共有し、互いに存在を感じあう。
そんなコミュニケーションの未来を、展示体験としてお届けします。

入場の壁は超えられなかった( ゚q ゚ )

 

 

◆12:00~12:43 大阪ヘルスケア(予約なし)

まず館の外に透明なデカ球体があったり、水槽が置いてあって、昔ながらの万博という感じがしますね。動植物の展示は熱い。

フグとコイが泳いでいますね。

これは「アクアポニックス」、物質循環システムなのだった。上の植物、野菜から酸素が水槽へもたらされ、下の水槽から魚の糞・尿などがアンモニアが植物へもたらされる。

ここだけ90年代ぽかった。

「リボーン体験ルート」は予約が必要、館内をフルに回れる。左の列は予約なしで、代表的な展示物:心筋シート、人間洗濯機などとフード・物販エリアを回ることができる。見れたらそれでいいすわ。ていうか予約が取れないんだよ(焦

縦の空間としては広くて開放感がある。この空間だけでも美味しいなあー。誰が考えたのこの贅沢なデザイン。木目で螺旋。

ただし床面には色々置いてるので、動線としては込み合っている。じわじわ進む。

iPS細胞、「心筋シート」。

マンガの赤血球みたいな形と大きさで、周期的にバクバクしている。これを心臓の弱った部分に貼り付けて使うらしい。万博の目玉の一つ、日本の誇るべき未来・命・医療のアイコンとして、まだ万博の姿形が見えない時期のうちから「旗」となってきた。目玉であり、しかし小さいので、3か所で展示されており、分散して鑑賞できます。バクバクしてるう。

今、日本が目指す姿を象徴できるものとは何か? 想像するのは難しい。統一的な成功や目標が根こそぎ奪われてしまっている。それは米国もEUも同じか。

とりあえずiPS細胞が万能のようにめちゃめちゃ推されていて気持ちいいです。結局今どこまで実用化されているのかよくわかんない。

 

次に、「ミライ人間洗濯機」が登場。

日焼けマシンみたいやね。シンプルに、人間が入って注水されて洗われるのだが、中で心拍数などの健康データを取り、結果に応じてリラックスできる映像をAIが自動で流す仕組みだ。

デモンストレーションでは一般の方が体験参加したが、その間は撮影禁止になったのと、上蓋が閉じると中の様子は真横のガラス面からしか見えず、この位置(機体前方)からは何も見えなかった。無念。

日経新聞の力を借りましょうね。


www.youtube.com

マイクロバブル(ナノバブル)で体の表面だけでなく毛穴の汚れも浮かして洗えるんですって。風呂キャンセル界隈には朗報となるか。

 

いかついファッションが並ぶエリアに。

「空気をまとう服」「空気をかえる帽子」「虹をかける服」などが登場。

未来系ファッションとして科学技術 × SDGs、科学のポテンシャルを活かしながらも、多様な選択肢や環境への配慮を組み合わせた、それでいてかなり攻めた、尖ったデザインを提案している。大阪商工会議所などが主催し、繊維産業が盛んであった大阪の力を見せるための展示らしい。

説教にならず、ちゃんと質感やフォルムが攻めているのが良かった。

磁力で浮いている靴。

ビリケンさんも出てきた。さすが大阪。

着物は、生地に「POM(ポム)繊維」、空気中の成分から作る合成樹脂を利用した糸を織り込んでいると。その上から着けている皮は、資源米(食べられず棄てられる米:東日本大震災により栽培を休止した田んぼで育てられた福島県産米)を原料とする合成皮革で作られている。

「折り紙型エアバッグリサイクルスーツ」、1枚の布から折り紙の要領で様々な形をつくり出している。素材は、使用済みエアバッグ。

さきの着物とこのスーツは、大阪文化服装学院の学生さんらが制作に関わり、アイデアを出している。

最後は「光合成する服」という直球の服が登場。これを洗練させるとシドニアの騎士の人類みたいになるかな。会場、わりと人が多くて撮影に手こずるわ、ずっとパビリオン当日予約にチャレンジしてはハネられるわで、忙しくてですね、解説を読めてない。

 

無予約者は、あとは物販・飲食コーナーしか観られません。様々な企業の技術展示が見られないのは残念だが、わりとボリューム的には満足というか。

ちゃんとフードコートになってて驚き。万博会場内でごはん食べられる場所ってパビリオン内にもあるから、全容を把握するの無理やね、、

なお手前のほうは科学 × 食、テクノロジー面から野菜の栽培デザインが試みられていて、グランフロント開業時の雰囲気を感じた。かしこい近未来というか。この10年間ぐらい理想と現実が埋め合わせできなくてぐるぐる回ってるんよな。円安はひどいし物価高がひどい。

スパイファミリーって万博で需要あるんや、、どこに接点があるのか未だによくわからん。キッチンカーも出てるけどなんでそんなパワフルに出陣してるんすか。。

ドラッグストア・アカカベ。なぜこんなところに。

大阪市城東区放出にて1954年に創業、大阪に根差した企業として発展してきたからか。(後で知った)

ウォーッ。ミャクミャク様の目薬。

ジャケ買いしました。ちなみに子供用(ロートこどもソフト)なので全く使うあてがない。調味料として使えん? まあ気にせず保管しますけど。

ミャクミャク様の箱に入ったミラブルの高級シャワーヘッドもあったが、これはジャケ買いの価格帯ではないので冊子だけもらってスルー。

コラボ商品はミャクミャク様の原型がもはやよくわからないので買えない。。しかも4070円!? すご

万博、食べるのにはやや苦労するが、飲み物に関してはめちゃくちゃ行き届いていて、飲料には困らない。大屋根リング下をはじめとして至る所で自販機があり、こうしてアカカベでもマトモな価格でペットボトルが売られている。中では買えないかもとわざわざ駅でボトル買ってきたのがはずかしいわ。

 

◆12:45~ ビール、大屋根リング下の売店とか

外に出ると、出店がいて、ビールを提供してたんですね。パンから作ったヴァイツェンスタイル、葡萄から作ったフルーツエールスタイル。持参したパンや握り飯とビールで軽い昼飯をします。

もはや何をどうやってもかわいいし一期一会の記念としてプレミア価値がものすごいことになっているミャクミャク様。記念撮影者もひっきりなし。

ビールうめえ。ミャクミャク様提灯ほしいな。かわいいんですけど。

形は違うが、なんとJR西日本グループのホームページから、ミャクミャク様の提灯が販売されている。完全受注生産、手作りらしく、34,100円(税込)。しかし注文ページがエラーになる。受付停止しているのかもしれない。

dsn-2025expo-entry.jp

なお飯のあいだも必死でパビリオン当日予約にチャレンジしては砕けており、我ながら驚くべき忍耐強さである。むりやん。

 

大屋根リングが立派すぎて草。

なんかAI生成画像に見えてきたな。非現実的すぎて怪奇さすらある。

 

大屋根リングの下を歩きましょうね。次にどこか安直に入れそうなマイナーパビリオンがないか探すんや。※筆者は基本的に下調べをしない、行き当たりばったりプレイをこのみます。答えなんかいらんねんや。

花見かと思うぐらいの密集形態です。民が無目的に集まる場所、都市に本来必要だったものが、今の都市には無いのだ。ただただ人が「いる」ことを最大限許容する場。祝祭と平穏とが折り重なる場。識者やマスコミやフォロワー数の多いよくわからんご意見番などがこぞって批判しまくってきた万博がその役割を最大限に果たしたことは皮肉でしかない。まあ入るのに金払って来てるから話が違うんだけどね。

見れば見るほど狂っていて(誉め言葉)良い、大屋根リング。寺社仏閣の無限ループ。全周約2kmって本当に狂っている(誉め言葉)。

 

あショップがありましたよ。

ミャクミャク様が豊作でうれしいな、と思ったが、

 

品数がえらい多い。

 

そしてどれもまあまあ高い。(写真左から:やわらかマスコット1,100円、ウォーターインキーホルダー1,980円、ラバーキーホルダー990円)

視界の幅を超えて、無限に近い種類があると、逆に「これを買おう」という意欲が曖昧になってしまうらしいことに気付いた。

「フロッキー加工フィギュア」ということだが、埃とベルベット様の仕上げが同化していて、単に日焼けで色褪せしているのと勘違いしてしまった。すまん。

ミャクミャク様カチューシャ!付けてる人おったわ!

ディズニー的に、可能な装備は全て取り込んだんだな。

もちもちしたやつ。かわいいから買おうか迷ったけど置き場所に困るのでやめた。

キーホルダーだけでも把握しきれない種類があり、まさに妖怪七変化、ミャクミャク様一人カンブリア大爆発である。一人でこれ全部やってるの凄すぎませんか。吉本とのコラボはさすがにあざとい。おまもりは良いですね。フィギュア型マグネット、見落としてた。。買えばよかった。

涼しい顔していともたやすくえげつない変化・増殖を繰り広げてゆく、多様性を超えた、単独種による変異支配の化身、ミャクミャク様。その強靭すぎる生命力は新型コロナウイルスを学習したとしか思えない。惚れた。

 

浮かれていたら「ルクセンブルク館が5時間待ち」「一時的に案内を停止」の看板を目の当たりにし、緊張が走る。そうなのだ。今は会期終盤、もうパビリオンは餓えた民でいっぱいなのだ。どうすんのこれほんと。
※このあと15時以降ことごとく「列にすら並ばせてもらえない」事態に直面しました。わああ。

 

◆13:00~13:40 ネパール

しかしなんとなくゆるい館を発見した。ネパール館。行列は出来ているものの、規制の看板もなく、半端な長さの列があるだけだ。いけるぞ。

20分ほど並んだら入れた。わあい。しかし建物が平成初期に建てたそのへんの安い住宅みたいなデザインなのが不思議で、これ本当にパビリオンですか???

家やんこれ。

中身はそれっぽい。

誘導のおっちゃんがフリーダムだし仏像の感じとかがまあそれっぽいのでよしとします。

中に入ると建物に囲まれる形で1階がネパール系フードコートになっており、入れる部屋は土産物売り場で、展示品は建物2階に上がって鑑賞する構造になっていた。なおフードコートと土産物は別の出入り口から並ばずに出入りできる。これ動線がめちゃくちゃ雑だから展示も観に行けるやんね。、。

 

土産物屋をひやかしましょう。

織物、アクセサリーが中心。どれもまあまあお高い。

ピンクの象のキーホルダーが可愛くて欲しかったけどシャレで買うにはやや高かったので見送り。あれだけWeb通販では写真集アホみたいに買うくせに、リアル買い物は渋いと評判です。

 

2階へ行きましょう。

階段の踊り場や壁には、現地の伝統行事や信仰に関する資料、写真、美術品が展示されている。が、いかんせん「貼れるスペースにとりあえず貼り出してる」ので、見辛いし記録撮影ができない。背が届きませんねん。あと他も回らないといけないので時間もない。

「生きた女神クマリと文化」、「トカ・ガネシュ」「パタン・クマリ」「ロイヤル・クマリ」等。ネパール語で「処女」を意味する女神クマリ・・・ めちゃくちゃ興味深い話だが、説明の配置が悪すぎたり、そもそも説明がないとか、ネパールのこと知らんのに各論の話をされたりするので、読んでられない。もったいない。

インドやチベットと同様に、絨毯に曼荼羅を描くらしい。うえのカクカクした図はチベット仏教の曼荼羅だろうか。

2階、展示品はまあまあな点数があるが、部屋自体とレイアウトがめちゃくちゃ「普通」なので、商工会議所主催の物産展みたいになっており、大阪・関西万博という枠組みの中では逆に異質な空気を醸している。

解説が乏しいので、これら仏具がどれぐらいの意義や価値があるか全然分からない。知る人が見るとスゴイというパターンかもしれない。とにかく火災報知機や空調の真横に展示品をボンボン置いてて、デザイン性を一切考慮しない展示スタイルは、コモンズ館ならまだしも、各国がパビリオンの独創性を競っている中、一周回って斬新ですらある。

オーガニック食材を妙に推している。

中央の机上に並ぶ仏具、美術品は、意味があるのはわかるが、仏教的意味の解説ペーパーが置かれているだけで、ネパールという国・ネパール人にとってどういう意味があるのか、文化的背景や生活への結びつきが全く分からず、その即物的に突き放した扱い方も他パビリオンにはないものだった。国・国民のことが全然わからんけど仏教だけめっちゃ押し寄せてくる展示スタイル。

窓から見下ろしてみると、どの店も行列、試し食いするのは面倒くさそうだな…。しかしネパール的な臨場感はある。

次の部屋では、神仏とおりんが並ぶ。お参りの部屋みたいだな。触れられませんけど。

解説ペーパーの文字ちっちゃいのに、ここから先に入れないので、読めませんねん。どうなってんのこの展示。

とにかくネパールが信仰に厚い国であることは分かった。しかしエベレストもあるのに自然について一切触れないとは、本当に不思議な展示だった。

フードコート出入口には1個1000円ガチャと、10日ぐらいで消える「ヘナタトゥー」の出店が。シャレで「超猫」とか入れてみたいけど業務上問題がありスルーしました。

 

つづく。

(´・_・`) 終わるのかこのレポ

 

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