nekoSLASH_記録編(日常・登山)

『nekoSLASH』分家。日常、登山、廃墟、珍スポットの記録集。

★大阪・関西万博★2025.9/23_⑥バングラデシュ、セネガル、チリ、チュニジア(手作り陶器)

大阪・関西万博レポ⑥、比較的小さなパビリオンなら17時以降はラッシュをキメられることを発見。ここで一気に稼ぐんや。これが私の最後の万博だから(涙

あともう1回ぐらい来れる見込みがあったらあんまり無理して回る必要ないのだが、私はこれが最後なのでがんばる。入場予約すらできなくなるぐらいに加熱するとは思ってなかったんや。

ガチ勢に比べればぜんぜんゆるい回り方です。ゆる回。

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◇大屋根リングのようす

さてここで大屋根リングあたりの状況を見てみましょう。パビリオンラッシュしてる合間にいつ見に行ったのか記憶が全く定かではない。「ひょっとして夕方ならセルビアとかベルギーの列ワンチャンいけるか?」と偵察に出たのかもしれないし、大屋根リングの上に上がるべきか悩んで彷徨い出たのかもしれない。

 

大屋根リングの上にも人がかなり多くてたいへんな賑わいです。劇的に涼しくなったからなあ。

久々にこんなに人間が立体的にぎっしりしている光景を見た。とても久しぶりな気がした。関西では人間がそんなに密集しない。東京とは人口密度・規模が違うのだ。密集したとしてもインバウンド加熱期の外国人観光客であって日本人が密集している光景は珍しい。万博の「祭り」としての非日常性は、日本人がこんなに集まって浮かれて狂ってるのがとてつもなく非日常的で珍しいという実感からも催されている気がする。

 

◆18:00~18:10 バングラデシュ館

セルビア館がぜんぜん空かないので隣のバングラします。

 

バングラデシュのイメージは「日本より小さいのに人口が日本より多い、高・人口密度国である」こと。

面積は日本の約4割(14.7万㎢)で、人口は日本の1.16倍(1.6億人)。それでいて国の中心にガンジス川、メグナ川、ブラマプトラ川という3大河川が流れ込み、国土の大半は三角州(デルタ)。雨季と乾季があり、その差は極端で、サイクロンや洪水などの被害が絶えない。

あれっ予想外にかっこいいぞ。繊細な黄金の骨のような空間デザインをやっている。これは異なる二人が手と手を繋いで組み合わせたときのフォルムを模しているらしい。だが無駄のない装飾、骨のある豪奢、これはイスラム教の美意識もあるのではないか?

デルタだよねえ。わかるよ。水田・稲作が中心かな。

織物の文化がある。「かつて『空気の織物』として知られていた『ダッカ・モスリン』は、輪に通すと滑り落ちてしまうほどきめ細やかで上質な生地です。」

展示後半で出てくるが、バングラデシュの主要産業として繊維・縫製産業が盛んで、世界のアパレル産業を支えていることが示される。しばしば問題視されるように、高級ブランド製品やファストファッションの手作業、産業構造、利益の仕組みを支えているのは誰かというところに、バングラデシュがある。先進国の美と消費のために、バングラデシュの人口が低コストの工場として稼働しているわけだ。

 

その逃れ難い経済・搾取の構造があることと関連するのか無関係なのか、バングラデシュ館は民衆・国民の反骨心、自立心を強く肯定する展示になっている。ミニチュア模型では祝祭「イード・アル=フィトル」「イード・アル=アドハー」だけでなく、「1952年から2024年7月革命へ:若者たちの不屈の精神」として、デモ行進、抗議運動そのものの人形を配している。

万博会場で国民のデモ、反対運動を「国」としてPRするとは、すごい話だ。こんな物騒な展示(※誉め言葉です)があったのか。トルクメニスタン、イスラエル、ウクライナあたりの展示と比較するとその幅の広さが際立つ・

入口付近に設けられた室内を模したスペースも、闘争のスローガンで溢れている。DBZの孫悟空やワンピースなど日本のアニメ・漫画コンテンツを引用しながらの、自由と平和を求める戦い。一体これは何なのか。

 

国の成り立ち自体が革命的だったのだ。かつては東パキスタンとして、パキスタン政府による独裁政治が行われていた。それは西側に有利な統治だったため、1971年、9カ月の内戦を経て、バングラデシュという国が独立したという。

革命、抵抗運動は、バングラデシュという国の起源だったのだ。

2024年にも「7月革命」として反差別学生運動が起きており、15年の長期支配を行ってきたハシナ首相を追放、政権交代が行われた。

www.cnn.co.jp

思いもよらぬ発見だった。万博はいい・・・知らない側面が幾らでも出てくる。うれしい。

パネルの情報コーナーも豊富である。全部見てられないので目についたところでいうと、「魚類」の項目で「ヒルサ魚」という聞き慣れない単語が。「ヒルサ」「ヒルシャ」「イリシュ」などと表記されるニシン科の魚で、どこでも豊富にとれる重要な資源であり、国魚であるという。

その下の、石化した全裸の坊主みたいな写真は、「エラボティイルカ」、南アジアカワイルカが飛び上がっている姿だ。他の記事では「カワゴンドウ」との名がある。確かに「カワイルカ」の類とは頭部、口の形状が大きく異なるが、目が見えず、超音波で生活し、そして環境汚染・開発の影響を受けて絶滅が危惧されている点は共通している。

natgeo.nikkeibp.co.jp

さてアパレル、服飾、繊維工業です。

ジュート工場、皮製品、陶磁器の生産も盛んに行っているとのことだった。労働力搾取の類の話は出ていなかった。普通に前向きな、誇るべき技術、主要な産業という位置付けである。世界の下請け工場みたいな感じですかね?

 

 

◆18:10~18:20 セネガル館

バングラのお隣、セネガル館に行きましょうね。気のいいおじさんが目印です。さくさく入れる。

セネガルの右隣には「エジプト館」があり、 他のマイナー系の館と同じ規模のはずなのに、列がおかしい。ぎっちり並んでいる。X(Twitter)でもなぜか話題になっていた気がする。セネガル館のあとでチャンスを窺ってみることにしよう。

西アフリカの沿岸国で、モロッコ、モーリタニアの下、北大西洋に面している。展示はほぼ壁面に貼り出されたPRポスターのみ。解説が全部英語表記で、脇に小さな日本語訳のシートを掲示しているという、まるで日本以外で資料を使い回しているようなやり方だ。

歴史は古く、9世紀から王制であった。フランスの植民地だったが1960年4月に独立し、独立以来、一度も政情不安定・クーデターを経験していない。アフリカ連合(AU)、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)にも積極的に関与している。首都ダカールは都市として発展していることに加え、自然も豊富で観光地として知られている。

www.sn.emb-japan.go.jp

展示内容も、観光、物流、通信をデジタル技術でしっかりやってます、とPRしていて、「テクニカル・ニューディール」という変革政策を掲げ、「2050年までに宇宙旅行ができる国への発展を目指しています」と。目標がでかい。

「スマート・セネガル」、国民同士を情報技術で結び、バーチャル大学の構想もある。

テクノロジーと未来志向だけでなく、「テランガ」:ホスピタリティやおもてなしという文化がある。大皿のご飯をみんなで囲んで、分け合って食べるといった生活様式だ。

www.earth-garden.jp

偏見ですけどアフリカって「偉大な指導者」「国家元首」の個人の顔を国旗レベルで強く押し出してくるの何故なんでしょうか。ボスをはっきりさせないといけない統治文化なのかな。

じっくり読む時間がないので、資料パネルは飛ばし見。

だが一番目を引いたのは最後の物販と展示を兼ねたコーナーだ。革の鞄、これが、実に、本物の動物の革ではないか!明らかに条約に引っ掛かりそうな、牙のように尖った革である。ワニ。これ本物のワニですたぶん。すごい。今の時代にこれが見られるとは。

オヤァ・・・。

 

白くて硬くて軽くて上品なシルクのような滑らかさのある、これは・・・

象牙・・・

ですよね・・・

 

( ´ ¬`) さす万(さすが万博)

 

失われた美がある!禁じられた文化がある!すごい!

ミャクミャクもどきの寄せ書きを眺めて。

サッカーめっちゃやってそうなウリ科の変種みたいな人が、セネガルパビリオン公式キャラクター「Natangué(ナタンゲ)」くん。「セネガルのウォロフ語で『繁栄』や『幸福』、『平和な発展』といった意味を持ちバオバブの木がモチーフになっています。」とのこと。バオバブってすごいんですね。

 

そしてエジプト館をまた確認にいくと、「180分待ち」でした。なにかが狂っている。

ミイラのレプリカでも展示してるのだろうか。

エジプトというと国・観光の思い出として、「行くまでひどいと思っていたけど実際行ってみたらそうでもなかった、だがエジプトだけは行ってもやはりひどかった」「行った人全員そういってる」とかで話題になってた気がする。

 

◆18:20~18:25 チリ館

いけるぞ。どんどん回れる。

暗くなるの早すぎて切ないが、涼しいのが本当にありがたい。7~8月に逃げ場もなく並び続けるのはやはり無理だったかもしれない。

 

チリの面積は75.6万㎢、日本の約2倍。人口1,848万人。あまりに長細い国として有名である。

パビリオン内に館がある。「表面積242平方メートルに及ぶ幾何学模様のタペストリー『マクン』。先住民族200人が伝統的な手法で制作した手織物で、1カ月半の船旅で運ばれた。」

巨大な薄い畳のような織物が組み上げられて、黄色と黒のストライプが美しい。チリはパタゴニアぐらいしか印象になかったが、豊かな文化・伝統技術があるようだ。

アタカマ砂漠、イースター島のモアイもチリだった。国土が縦に長すぎて気候・地形の印象が定まらないのだ。日本と同じなのだろうか。

www.club-t.com

skyticket.jp

展示としては、館内中央の「マクン」、それ以外はシンプルで、周囲の壁面全てを映像にして、自然の豊かさ、自然環境保護をPRしている。

大味な映像がオープンな環境で続くと、あまり一つ一つ見ようという気にならない。不思議なもので、動線を指定されて、来場者がひとかたまりとなって動き、そのまま集団で映像コーナーの部屋に通されると、最初から最後まで逃すまいと全部見るのだが、どれを好きなように見ても良いですよと、垂れ流しになっているとスルーしてしまう。

おい「マクン」の中で酒を飲んでいるのだが。

酒を飲んでいるのだが。おいっ酒が。

羨ましいのだが。酒っ(´・_・`)

予約者はワインを飲めたらしい。知らんぞそんなサービス。同行者が「いいなーいいなー飲みたい―飲みたい―」と田舎の無垢な子供みたいに連呼し係員にタダワインをねだるという所業をかます。にこやかにボトルを見せてくれたに留まった。サーセン。

チリパビリオン公式キャラクターは「チリちゃん」、フンボルトペンギンがモチーフです。日本人からすると海外はことごとく造詣がリアル寄りになりオッサンにしか見えない。そうかチリにはペンギンがいるのか。南極が近いんやんね。あんまり南極の話無かった気がする。

 

 

◇18:30~18:40 チュニジア館の手作り陶器購入

疲れた。いよいよ疲労が足腰にきています。あ~~。

チュニジアなのだが、同行者が注目したのはパビリオンではなく、その出口付近で轆轤を回す職人のほうだった。

現地の職人さんが粘土で器を形作っているなあと眺めていた。が、その小さな器を受け取っている客がちらほらいる。よく見ると地面に、段ボール片に乗った器が沢山並んでいる。台の側面には案内文が。

「¥800 先払い」

購入希望者は段ボール片をとって、物販のレジで支払い、名前を書いた段ボール片をレシートともに持って帰ってきて、職人に渡す。すると作ってくれる。受け取り後は20~30分で表面が乾く。

みんな乾かすために地面に並べていたのだった。

 

職人さんが戻ってこなくてしばし待ったが、無事戻ってきて、オーダーできた。

段ボール片を受け取ると足元の円盤をキックし、轆轤を回し始めた。慣れた手つきで形を作っていく。

ソフトクリームをくるくると巻いて仕上げるように、実にスムーズに器ができた。何語だか全く分からない字で名前を刻み付けてくれた。わあい。

しかしこれをどうやって持って帰ったらいいのか。表面が乾くのは良いとしても、小一時間程度では中身は乾いてないから普通に鞄に入れたら絶対にひしゃげる。どうしたものか??? とりあえずチュニジア館の壁際に置いて乾燥させねばならない。生まれたてホヤホヤすぎる。

 

ここでたまたま持参していた台湾の漁師網バッグが役に立った。帰路では鞄を別にすることで保全を図ることができた。よかった。

チュニジア館入ってません。(つ ヘ`)

 



◇アート

エジプト館の行列の背後、壁に何か奇妙な絵があるのが気になっていた。

オートモアイ《future suit》。「2015年からモノクロで作品の制作を開始、2018年からはカラーも多用し、匿名性の高い”存在”が画面に佇んでいるような作風で知られる。」

 

男女のようでもあり男役と女役の女子カップルのようでもあるし、よく見ると擬人化されたミャクミャク原型でもある。意味深なイラストだ。

 

おい貴様は道を塞ぐポケモン。寝とけ。

 

つづく( ◜◡゜)っ 

最後は、コモンズ館ラッシュで〆るのであった。きつい(疲