nekoSLASH_記録編(日常・登山)

『nekoSLASH』分家。日常、登山、廃墟、珍スポットの記録集。

【登山】R5.3/12 雪の武奈ヶ岳(後編:御殿山~ブナ山頂~下山)

「滋賀の雪山撮影会」、雪の武奈ヶ岳レポ・後編は、御殿山から先へと進み、いよいよ武奈ヶ岳の頂上へ向かいます。

手前の山はただの「西南稜」で、その奥にいるやつが「武奈ヶ岳」山頂です。まだまだ起伏あるやんけ・・・。起伏あるやんけ・・・( ´ ¬`)

 

大昔、秋に来た時はここで眺望がバーンと開けて、太陽も照って、それまでしんきくさいスギ林のつづら折り急登の苦しみから、一気にカタルシスが訪れ、感動したもんですが、改めて見るとまだまだ結構ありますやんか。あるなあ。

あと小一時間で登頂できるものだろうか?

 

(参考)前編。花粉症を発症した(怒)hyperneko-daily.hatenablog.jp

しかしもうここまで来たらスギ花粉はない。安泰じゃ。

 

※これもフラグです。あとで泣きます。

 

 

◆11:25 雪の斜面下り ~ 11:57 西南稜

向こうにそびえる西南稜にどうやって行けばいいのでしょうか? 

 

∴一度下ってまた登り返すだけです。

 

ウエー。稼いだ高度が~。・・・と普段なら悲しみの嗚咽を漏らすところですが、今回は違います。眼前の急斜面が全て雪ですね。膝ぐらいまで埋もれそうな厚みの雪があります。

これを踵でめちゃくちゃ踏み抜いて人力階段していく。

斜面がすごい急なので不安だったが、踵に体重を乗せると、いとも簡単に雪を階段状に踏みしめることができ、すなわち全ての斜面を足場に転換させながら、強引に前に進むことができる。なにこれ超たのしい。やばい。

 

\( ゚o ゚ )/ウオオオオオオ(ザクザクザクザク

 

 

\( ´ - ` )/ォオオオオオオ(ザクザクザクザク

 

 

 

( ´ ¬`)  ← 脳汁が出ている

 

 

オッオッオッオッ(ザクザクザクザク

ウオオしている様子。ウオオオオ。いちおうトレースあるけど、この斜面では全面踏み抜けるので無視して構わない。ただ不安定な箇所もあって、やはり地表近くが溶けて空洞化しているところに当たると、足を持っていかれる。こけるので注意。こけても良い。自分で足場を作れるというのが楽しすぎる。こんな舐めプが許されるのか? 武奈ヶ岳すごい楽しい。カタルシスタイムです。

15分ぐらいかけて下りきった。もっと早いと思ったが、次の一歩をどこに置くかけっこう考えながら選び、たまに(しばしば)踏み抜いてもがいてたから、時間がかかった。カタルシスでした。

 

あーこれ下山時にぜんぶ登らないとだめなんやな(憂鬱

下山なのに登らされるんやんな(憂鬱

 

基部は溶けてびしゃびしゃ。もうだめです。雪さんさようなら。

あと御殿山の下りからは雪の日光反射から身を守るためサングラス装着しており、適正露出がわかりません(死)。なんとなく+2/3ぐらい振っておいて後はカメラに任せておいたので、たまに露出オーバーで雪がパーンッてなってますね。わからへんねんもう。

11:39「ワサビ峠」。ワサビが生えている様子はない。

ここで別ルートからの合流ができる。何気にルートは多くて、周囲のコヤマノ岳、堂満岳、金糞峠などを繋ぐルートが網の目になっている。あんまり極めたいとは思わないが・・・。

樹々の根本は日光を吸収するのか、雪解けが進み、地表が見えている。地表が現れるといっそう日光の吸収が進むので、もう雪さんお終いですね、冬が春に食われてほろびてゆきます。師匠とみっこはんが武奈ヶ岳観測隊員のようなあれになった。平和ですね。

 

次は登りが始まります。アップダウンが地味にめんどくさい(文句が多い)( ´ ¬`)

登りが多いよ、

 

登るわ~(´・_・`) まあ暑くも寒くもないからいいけど。

アイゼンなんて着けてたら超じゃまだったな。上の方ほとんど雪あらへんどす。

 

11:57、西南稜のピーク。御殿山から見ると立派な「山」だったが、立ってみると「武奈ヶ岳に向かう前座の丘」なのがよくわかる。うむ、丘です。

ここも雪はかなり溶けてしもうとる。ズクズクやね。山頂に近いからよく冷えてるというわけでもないのか。風と日射の兼ね合いですかね。

東側にも山がいる。コヤマノ岳(鈴ヶ岳)かな? 山というより巨大な丘。

そう、滋賀県の山は丘の連続体から出来ている。一度ガスなどで位置を見失うと、全部同じに見えてくる。ゲシュタルト崩壊を起こしやすい土地なのだ。て言うてたら、なんか曇ってきてる。頂上のほうもガスが来てる。風が吹いてる中で昼飯食べるのやだなあ。。

 

◆12:00 最後の稜線 ~ 12:30 武奈ヶ岳山頂 ~ ひるめし

山頂が近くて遠い。がんばりましょう。なんか遠いぞ。こんなに頂上遠かったっけ? 昔の登頂レポをブログに書き起こしてないの勿体ないなあしくじった。

最後の稜線は、白竜の背骨のように雪が連なり、ちょっと見事でした。これまでの溶けかけたぐずぐず雪と違って。風が常に吹き付けておる。竜だ!白竜だ!

みっこはんも雪が撮り放題です。よかった。アナログなフィルムカメラだから露出が上手くいってるといいな・・・。

 

風が強い。まだ往路は大人しかったが、帰路には完全に機嫌が悪くなり、ざわざわしてて、なんかクラスのアイドル武奈ヶ岳の本性を見た感じ。横顔が怖くて話し掛けられないやつ。ざわわ。

 

途中に局所的な緑が現れ、不思議な光景が。「天空枯山水」と命名せり。野生の禅を会得するのだ。

禅で呼吸を整えて頂上をですね、こう、

え??

 

( ´ ¬`)?あれ? まだこんなに登るの??

 

( ´ ¬`) あるなあ(大声)。けっこうあるなあ(大きな声)

あなるとか言うてない。あるなあと言うたんやわしは。

いかん酸素が。スーハー。

 

しかもまた手前にコブあるじゃないですか。うわあ前座2がおる。

(※アップダウンは無かったので杞憂におわりました。あぶねえ)

 

やっていくぞ。

(  >_<) あーガス。

あかんってあかんってガスってきた。あかんって(絶叫)

 

風の吹きつける音があたりに響く。上はもっと吹いていることが予想される。あんな寒そうなビュービューいってる中で煮炊きして昼飯食うとか無理やろ。山頂に遮蔽物はないんだ。直撃ぞ。

師匠「いや岩とかあるからいけるやろ」 はい。

 

 

あ また晴れてきた。

フー(ドキドキ)。

 

12:15、なんか脇に出てきた標識とケルン。本来の道はあっちか。みんながズレたところにトレースを付けたっぽい。

結局は雪のトレース上をガシガシ歩くのが一番気持ちいい。クッションが効いているのと、足で引っ掻いてパワフルに前進している実感がある。

 

なんか登ってる光景を録画してた。なんでや。


www.youtube.com

風はあるけどまあ平和。楽しい。

 

最後の登りです。国立公園の高原にでも来たような爽やかな場面ですね。実際テンションは概ね高くて楽しい。もっと雪ほしかったな。

 

ごく一部、岩の段を登らされる場面がありました。草原みたいな顔して色々仕込んでるのな。石より雪の方が歩きやすい。

左奥に立っている碑みたいなやつが武奈ヶ岳頂上です。右の看板は遠目に見えていたコブですね。もうアップダウンがないことがわかり安心。

 

振り返ったところ。雪がぐずってるので見た目以上に安全です。これが凍結してたら難易度は劇的に上がっていた。むしろそれでもいいけど。標高1214mしかないから、積もっても日光よく当たるんだな。

 

( ´ - ` ) 遺物と化したレンズキャップが発掘された。これ「カメラ」の概念が変質した数百年後の人類が見たら何か分からないのでは。キャッキャッ。

 

頂上へ続く道、かっこいいですね。成功とか達成の概念を具現化したような道。組織のリーダーや企業のトップとかが好きそうなイメージですね。ちくしょう。栄光への道はお前たちマジョリティが全て占領してしまった。私はどこにも見えていない道を見つけなければならぬ。おのれ。ぐあああ。心がアンデッドになる。

 

12:30、登頂。9時スタートとして片道3時間半。まあライトな登山でした。あんまり激しく汗もかいておらず、ペットボトルのポカリもほとんど減っていません。上出来です。

 

じっとしてると風がきついので体温を奪われる。頂上の記念碑すぐ下に岩の段差があり、そこは東から吹き付ける風をかなり緩和してくれることが判明。にげます。

このあるような無いような段差が風よけになる。他は身を守れる場所がない。つらい。風がある時に昼飯を食えるのはしょうみここだけ。場所を譲り合いで、順次入れ替わっていきます。

 

めしタイム。囚人、労働者、登山者は飯を食うためだけにその辛い営みをやっていると言われています。尾西のアルファ米シリーズは有能で、お湯を注げば15分で暖かい飯が。・・・あれっ湯が足らんかった? 硬い。

 

いつまでも食えなくて湯ばっかり飲んで体温を保持するのであった。アルファ米すらうまくふやかせられへん私ってどうやって生きていったら良いんですかね??? 福祉、福祉を、

 

クシュン。

 

 

( ´ ¬`)あ???

 

クシュン。

 

 

やばい。クシュンヽ(^。^)ノ 鼻が急激にバグった。バグ、クシュン。なんで山頂で花粉症がフル発症してんの???えっうそでしょ???

うそじゃない発症したる。やばい。

まさかザックから取り出したフリース、最初の登りで着ていた時にたっぷり花粉が付着していたのか??? やばい あかん しぬ(死ぬ

 

ティッシュ多めに持ってきてよかった。

 

 

◆13:20 下山開始 ~ 14:05 御殿山

(><)露骨にガスってきたんやけど。確かに夜にかけて雨降るとか言ってたけど、天気変わるの早すぎませんか。めしもおちおち食ってられん。まあ山頂なんて人間がゆっくりする場所から最もかけ離れてるから文句言えないんですけどね。はいはい下ります、下ります。

 

1時間前に登ったときと打って変わって、なんたる陰鬱な光景。クラスのアイドルさんの心象光景やばすぎる。陰がある。風もあります。ガシガシ歩き続けることで体温をキープしましょう。標高が低いと気温下がっても安全なので助かる。アイドルさんがキレた。

登りは録画したのに、下りの動画がない。風がビュービュー吹きまくってて陰鬱で、それはそれで良かった。陰影は大切。

下りは速い。雪の下りは歩きやすい。もう未練もないのでさっさと下ります。

 

よく見ると大量の土の塊がそこいらじゅうに落ちている。「モグラや」なるほど、穴がいっぱい開いている。穴だらけやないか。モグラさん一体何をしてるんだ。なぜこんなにボコボコなんだ。謎が多すぎて訳が分からない。

 

12:34、西南稜トップに向かって稜線をひた歩く。

陰鬱が続いております。動画で録っておくべきだった。風、ガス、嫌な音・・・。もう誰も登ってこない。ざくざくと歩き続けるのみ。武奈ヶ岳ってこんなシリアスな山だっけ?? 秋の行楽ハイキングな陽気な山じゃなかったっけ??

 

13:52、御殿山への取り付き。

例の、急斜面の下りが楽しかったところです。「下山なのに登らされる」理不尽。まあでも雪で足場が作れるからいいか。

 

先行パーティーは雪を歩かず。脇の樹々の隙間で地面を選んで登っています。確かにそれなら雪を踏み抜いて足を取られる不意打ちは防げる。「どうします?足ズボは回避できますが」「せっかくの雪です、雪を歩きたいです」「そうですね、これが最後の雪ポイントですからね」真正面から登ります。キャッキャッ。ここから攻め攻めのアドレナリンタイム。

 

 ( ´ ε`○ )  ウオオオオオ。

 

人間さんは歩くだけで喜びを得られる動物であることが判明。やばい。社会生活と情報生活の複雑さに実存が悲鳴を上げていたのだ。やばい。

バコバコ足が埋まる。トレース跡も不安定だし、トレースの無い所は更に不安定で、しょっちゅう空洞化してる。だが楽しい。楽しいぞ。やりがいを感じる。上に向かって歩いているだけなのだが、自分は何者かとやり合っているのだと実感する。こういう非言語の対話は対人関係やSNSではありえないので、なおさら楽しい。我ながら書いててやばい。

 

ああ・・・。雪山に終わりが見えてきた。格闘はいつか終わってしまう。カレーライスの皿が尽きる時が来たのだ。この噛み応えはたまらない。じっくり味わおう。がしがし。

 

罠に足をもがれているの図。楽しんでいるようで何よりです。

 

14:05、御殿山・山頂着。

往路と違って天気が悪いから爽快感が全くないんすよ。なんたる有様。

小休止、装備整え。

 

 

◆下山続行 ~ 冬山道選択 ~ 16:05 登山口着

あとはもう未練もないんでさっさと下ります。サッサ。

 

グズグズですわ。これはひどい。来週とかドロッドロになってそう。

それでも粘土で滑ったり木の根でつんのめるのがイヤなので、雪を歩きます。

 

14:23、夏道・冬道分岐。

下りは早い。じゃあ登りで回避した右の「冬道」をば。

 

 

・・・ あれ?

 

 

( ´ ¬`) 雪あらへん。

 

 

( ´ ¬`) 雪あらへん。

 

ラッセル強いられるぐらいの多量の雪どこすか!? 雪どこすか!?

マジ雪あらへん。誰やねん夏道と冬道の看板入れ替えた奴。こっちが夏道やろ。わああ。

 

最後の方でちょっと出てきた。でも全然なかった。

しかし、行く先=山頂が端的に明示されている登りと違って、下り道はだらだらと裾野が広がるばかりで、確かにこれは迷う。ちょっとした谷、窪みが下へ続いていると、それが道のように見えてしまうのだ。全てが正解に見える罠・・・。

道迷いを防ぐには正解ルートの目印であるピンクのテープをていねいに見つけて繋いでいくのが王道だが、まあ人間すぐ判断をさぼるので、今自分が歩いている「道」が正しいと勝手に思ってしまうものである。かく言う我々も、ルートを外れて先行パーティーが寛いでいるところを「道」だと思って突っ込んでいってしまい、「こっちは違うよ」と教えてもらったりしたのだ。あぶねえ。低山こええ。

 

14:38、途中の看板。

めっちゃロープで「ここから先に行くな」と明示してある。いかに下山時の道迷いでトラブったかが分かる光景である。まあトレースなかったら普通に全部「道」に見えるわこれ。どこを歩いても「道」っぽい、だだっ広い低山あるあるです。滋賀県は怖いんですよ・・・。霊仙山とか超怖いよ。

 

FFっぽいのがいた。こいつはモルボル系か。

 

14:44、夏道・冬道の合流地点。

御殿山頂上から40分で下りてきた。コースタイム通りです。まずまず良いんでは。

山で成績や平均点を気にするのはナンセンスなのだが、なんせ登山は危険と隣り合わせ、行動の予測を立てられることが最も重要なジャンルのため、体感的に自分(たち)の成績を把握しておくことが必要なのである。こういうコンディションの時は何時間でどこまで何がやれたか、とかね。

今回はやはり雪に足を取られたことが、登りのタイム増を招いたと見るべきか。雪の影響の少ない下山でコースタイム通りに動けているのはその証左のようである。

 

あーもう雪山完全に終わったなー。さみしいなー。泥しかないやん。泥ちい。これは泥ちいですよ(意味不明)。イノシシのヌタ場みたいになったる。転んで泥まみれになったら泣いちゃうので気を付けてブレーキかけながら下りています。あと高度を下げてスギ林に戻ってくるにつれて花粉症スイッチが入ってきてやばい。毒ガスの発生源にノーマスクで突っ込んでハアハアしてるホモサピエンスってうける。くそが。

 

はいまたFFとかのモンスター的な樹が増えてきました。嬉しい。山に3年ぐらい籠ったら完全なるキ〇ガイになる気がする。化け物は外から来るのか内から来るのか?

 

15:07、開けた場所で小休止。

手袋の吊り下げられた地です。誰か生贄になったのだろうか。

 

夏道・冬道合流あたりから、みっこはんのペースがおかしい。

どうも足首がおかしくて体重をうまく支えられないらしい。体力はあるのに足が~足が~~と。何が起きているのだろうか?? 筋力が落ちてるのではないか、スタンド攻撃を受けているのではないか、ヨガが足りないのではないか、小室系を聴いたら良いのではないか、等と諸説あるも事態を打開する策はなく、ただただ堪えてよろよろ歩き続けるのみ。

 

師匠は花粉症(強)。目を取り出して洗いたいらしい。

私も花粉症(弱)。なおかつ便意。なぜだ。なぜこんな時に。下山のムーブで腸が刺激されたのか。山の波長を受けて毎日摂ってるビフィズス菌が活性化したのか。ぐぐぐ。いかん気を緩めるとやばい。ここからシャレにならぬ耐久戦が。ぐぐぐ。

 

倒木が実に良いですね。便意が無かったらもっと良かったです。この、触手だけが切り離されて蠢いてるような、クラーケンの腕みたいな、原生生物が巨大化したような、おお、着想が押し寄せてきます。自然は想像の母。おお。腸内ガスも押し寄せてきます。ちくしょう腸が(蠢く)。

 

15:07、小休止。

みっこはああああんんん(´・_・`)ノ

足がやばい足がやばいと繰り返しており、やばそう。だが攣っているのでも痛いのでもない。なんぞ?? やはり雪の妖怪・マドハンドソウルが足首を掴んで山から出さないようにしているのでは・・・。トレッキングポールの先端キャップを左右とも雪に持っていかれて引きはがされていたので、足首から先もやられた可能性はあるどす。

 

こういう時にテーピングで応急手当できたらいいなあと思いましたが、どのみち便意が大脳を刺しており、何も考えられなくなっていたので、まあ無理です。ぐぎぐ(困)。腸がやばい。お門もやばい。なんやねん今回のレポは。

そして花粉症も地味にいやらしい。ただでさえ少ない理性が削られてます。

 

なんか往路でも撮った気がするけど気になるモチーフは繰り返し撮ってしまう。繰り返されることが重要なのだ。唯一無二や絶対性というものを超えていくところ、複製や反復の中に差異を見い出すのでもなく、複製や反復の総合体として重合していくイメージが重要なのだ。化け物は外部に実在はしないが、感覚のパターンとしては存在しているし、それを刺激するパターンの造形は確かに外界にあるのだから、両者が感応するところへ向かってシャッターを切り続けるしかあるまい。はやくトイレに行きたい。

 

15:39、下から車の音が聞こえている。もうすぐですよ。分かっているんだが「もうすぐ」と思ってからが遠い。いつもなら、ッタンタンタンターン!て駆け降りたら終了なのだが、今それをやると尻が事故る。みっこはんも相当やばい。もう数歩ずつ立ち止まって足首を労わっている状態。整然と綺麗に列をなすスギ林が憎たらしい。クシュン。おのれ。腸がやばい。お門の封印が解けそうである。脳が便座のイメージで占拠されている。危険だ。

 

15:42、Dappi岩。

最序盤まで戻ってきた。これ往路でも話題になったのだが、急登と花粉症で頭がいっぱいだったので撮影してなかってん。

 

もう手の届くところに車道があります。山道が終わろうとしている。みっこはんがんばれ。私もがんばらないと意識の手綱を緩めたらなんかこう事故る。あああ。いいい。ううう。げええ。ォ”オオ。物質と記憶。思索と物質。

 

人の苦闘のようすばかり記録していますが、真にヤバいのは自分自身である。そのへんで出したらええやないかという意見もあろう。だが山はいつ誰がどこを通るか分からない場所である。昔、脇道にそれたところで出していたら、わざわざこっちに向かって歩いてきた人達がいて、ぐぎゃあってなったことがあるのだ。ましてや今回はスタート地点に公衆便所があるですよ。それをつ、つかうべきだ、おうう、おうう。

 

そして16時すぎ、無事下山したところで、私は全速力で先に歩き、便所に駆け込んで事なきを得ました。あぶねえええ。あぶねええよおおお。

 

デュー。

 

( ´ ¬`) なんやねん今回の山行。

 

肝心の目的は「みっこはんの雪山撮影会」ということでしたが、そこは満足してもらえたようなので、良かったです。雪山歩きも存分に堪能できたし。まともな時間に下山できて余裕もある。よかった。よくない。

 

さあ車のって銭湯いきましょう、

クシュン。

 

クシュjン;。(^<^)クシュ::ン

 

あかんっあかん花粉症あかんこれ

 

車乗ったら花粉あかん花粉症マジ鼻つまって息これ

 

やはり序盤の登りで羽織っていたフリースにスギ花粉がたんまり付着していたのではないか説。慌てて車外でバサバサはたくも、時すでに遅し。密閉された車内に花粉を溜め込んでしまった。もういややあああもうあかんのやあああ。コンタックを飲みます。脳がマヒするから使いたくなかったが息ができへん、ああっ、ああっ

 

17:15、「スパリゾート雄琴 あがりゃんせ」

総合的サービスの日帰り温泉施設へ向かい、汚れを落として着替えました。土日祝日は大人1800円とかなり高額ながら、風呂の種類は非常に多く、琵琶湖を眺めながら半身浴をキメて、一日の山行を振り返ったりしてまったりしました。

www.agaryanse.co.jp

 

昨年夏から登山を再開して、しばらく深刻な体力不足や疲弊に苦しみましたが、今回は便意と花粉症を除けば、柄にもなく余裕。息も切れてなかったな。花粉症バグかな。なかなか全ての条件が揃うのは難しい・・・ でも体力筋力が以前の全盛期に戻って来てるとしたらありがたい。

※この後翌日いっぱいまで花粉症(重)にくるしみました。極悪すぎるやろ笑  なにわろてんねん(´・_・`)

 

完。