今、ヒロシマではG7(ジーセブン)が開催され、主要先進国が足並み揃えて献花、更には宇・ゼレンスキー氏も飛び入り参加するなど、世界中の注目を集めている。
だが私は、G2(ジーツー)の真っ最中であった。
痔Ⅱ。
やるしかない。痔の入院手術・第2弾である。
憎い。奴は何なんだ。それは己が産み出したエイリアン。
1年半前、奴は駆除した。はずだった。
だが卵が残されていた。今、次代女王が居座っている。終わっていない。終わっていないのである。完。
結論から先に言うと、今回は「外痔核」。前回は内側から襲ってきたが、今回はお門の外側が膨らんでいる状態である。そのため、手術後の経過など、前回とは比べ物にならないぐらい楽でした。わあい泣。
おい神様聞いているか。前ほんまに大変やったんやぞ。
当時の状況については、スマホのメモを振り返ると、麻酔が切れてくる時には「ライターで炙られているような」、排便時には「槍が出てくる」という、強烈な痛みがあったことがわかる。
なので今回のG2(痔Ⅱ)、直前まではKG鑑賞やら依頼原稿やら仕事仕事仕事やらで忙しく、それどころではなかったが、オペ前後はさすがに気になった。痛みはどうなのか。前回の痛みの繰り返しとなると、人格が間違いなく破損する。どうしたらええんや。
( ´ - ` ) (特になすすべがないので全てを受け容れているようす)
◆[痔Ⅰ]術後、今に至った経緯(腫れてんねんけど)
R3.9月末頃に[痔Ⅰ]、つまり初回の手術で、内痔核の根治術を施し、やっつけたわけですが、実は術後の経過観察において、多大な不安というか懸念事項があった。
お門入口にでかい膨らみが残存しておる。
これが上記の3つめのリンクで言っている件です。膨らんでます。明らかになんか手術で取り切れてない何かがおる。
膨らみを抱えて術後フォローの外来診察に2回ぐらい行ったが、「様子見といてください」で一旦は終わったのであった。腫れは術後あるあるらしい。
了解しました、様子を見ます。
R4年。
( ´ - ` ) 消えない想いを抱いて、まる1年。
もうずっとおるねんけど。
むしろ下り飛竜(下痢)とか、逆にBスカラ(便がいつもより硬い)時、出血するわ、ぱんぱんに腫れあがるわ、腫れると痛いわ、なにこれ。
(※「外痔核」というと痛みが強いのが特徴のようですが、筆者の場合、平時は全く痛くありませんでした。個人差がかなりあるようです)
せや( ╹◡╹)ノ 軟膏塗ろうぜ✨
( ´ ¬`) 変わらない。
市販薬に何の効果もなく、お門入口の膨らみのサイズ、そして有事の際の腫れ上がりにも一切変化なし。
「市販薬ってマジで効果ない」ことが判明したのは収穫であった。微妙に軟膏の種類を変えたりしたけど無駄だったよ! 飲み会1回分ぐらいは塗ったと思う。あああ勉強代やあああ。
そしてR5.3月。再び外来。
Hねこ「腫れが引かなくて・・・」
先生「あ~ 腫れてるな~」「一部残ってるところがあったみたい」「一回で全部取れるわけじゃないから」
H「はあ、」(←えづきそうになっている)
先生「どうします? 手術で取っちゃう?」
H「はあ、はい、」(←どうせ根治療法以外はただの時間稼ぎだと分かってるので、嫌すぎるけど手術一択しかないという心境)
先生「じゃあ~(日程調整)」「今回は外側だから前より軽いですよ」「日帰りでもいいけど? どうします?」
H「、入院しまス、」(←腰椎麻酔すると回復まで5~6時間かかるので、マヒったまま電車なんか乗れないし、入院一択しかないという心境)
先生「医療保険きかないかもしれない」
アエエエエッッ?/(^o^)\ 保険アエエエッッッ/(^o^)\???
保険ってなんやの???(嘆き)
(※5/22現在、保険会社に傷病・術式などを申請済み。回答待ちです)
そういえば。
Hねこ「市販薬塗ったんですけど変わらず・・・」
先生「あー・・・(困惑) あんまり塗らない方がいいけどなあ・・・」
/(^o^)\ アー。
市販薬ってなんやの????(怒り)
そんなわけで5/19~20の入院・手術がさくさくと決まったのだった。おわり。
本当は4月中にオペ出来たが、KYOTOGRAPHIEの期間をまるまる回避したのだった。良い作戦である。はっはは。ああ、ちくしょう、
◆入院当日:病院に来たよ~手術を待機
雨である。朝9時からの入院である。破れた傘でヨタヨタとやってきました。経済弱者だ。傘も買えない。
気合い入れて9時からベッドインということは、昼過ぎには手術だろう。すると午後いっぱいは麻酔切れの待機、夜には動けるようになり、痛みの度合いによって痛み止めを盛ったりし、翌朝退院ということですね。そうですよね?
日暮れみたいな情景だが朝イチです。心象光景ともいう。
( ´ - ` ) お。机に入院計画書が。
「手術1日目」「手術2日目~退院」
( ´ - ` ) あれ?
( ´ ¬`) 2泊3日???
看護師による入院の流れ、手術の流れ、注意点などの説明を受け、身長・体重測定をしたり。薬剤師による鎮痛剤あたりの説明を受けたり。医療事務による会計の説明を受けたりした。が、コロナ関連の術前検査はなかった。採血検査もなし。前回と大きく違う点だ。それだけ扱いが軽い手術なのだろうか。
医療事務さん。退院時のお会計などをコーディネイトするよ☆
Ns「オペは17時の予定ですが、先生の進み具合によって前倒しになるか、1時間後になるかは分かりません~」
入院はとりあえず2日にしてるけど、帰れそうなら明日退院でも調整してもらったらいいですよ的なやりとり。Take it easy.
/(^o^)\ あかん。
想定と色々ちがう。
1泊2日と思って着替えは1日分しか持ってきてない。パンツと靴下とシャツをいかに汚さず2日間もたせるかという要らんミッションが発生。
しかも、退院まで丸2日かかるということはやはり術後辛いということか。何よりオペが想定より半日も後になるというのは、それだけ回復が後にずれるということだ。まずい。これは月曜も休みにしといた方がいいのではないか。(速やかに休みにしました。)
無言で色々と動揺している上に、夕方までめっちゃ暇やんということで、色々と動揺している様子。まったりしているがただの暇ではない。
朝飯は9時までにいつもの半分の量で、それ以降は食べ不可、飲水は13時まで、ということで、身動きだけはとれない状態である。今日は丸一日何も食べないで眠らないといけない。夜に安静解除となれば、飴をなめたり、何も入ってないパンなら食べてよいとのこと。あーあー。プチ断食のオプションいただきました~。わあい。
( ´ - ` ) 今回は想定外が多いな、、、
急遽、夜食用の飴を売店に買いにいきます。
病人でもないから寝られんし、けど居場所が基本的にベッドだし、共用のデイルームは使っていいけど別に何もないし、いろいろ中途半端すぎてスマホから職場のグループウェアにアクセス、謎の業務モードになり、業務的に正しい休暇を過ごす。ビジコレ。
昼からスタッフが出入りする度に「せんせい1時間押してるらしい」と口にしてる。おうい。まずいぞ。夜何時まで麻酔マヒするんや私。
13:40頃、点滴のルート確保。
私「血管出てるから注射打ちやすいですよ」と謎PRするも、点滴のルート取りは打つ位置が違うので、別の話とのことです。ああう。血管。前回なかなか刺さらなかったのはそのせいか。血管トークで談笑しましたが、血管や針が苦手なので手汗があれします。
この時点で完全な病人、病院の人となり、なんかこう拘束された人になりました。
針がチクチクするねんな。腕を変な角度にすると痛い。大人しくします。
糖が切れているせいか思考も全然ない。Twitterを流し読みするだけの生きる機械と化した私。暇なのか暇じゃないのかすらわからぬ。
私も医療制度のスカルプチャー。
15:30頃、術衣に着替える。
いつ手術に呼ばれるのか分からないため。
術衣というのは浴衣に似ていて前で結びます。その下の上半身は何も着ない。スースーして寒いねんな。何か羽織れば良いんやけど気の利いたものを持ってきていない。点滴のルート作ってあるから脱ぎ着が面倒すぎる。下半身はトランクスのままだが、後におむつに替えます。
やはりオペが1時間押してる。しかもまだ私の前に2人おる。先生毎日何人のくぉう門 術後の麻酔が切れるのあまり遅くなるとまずいな。
16:40~55頃 点滴をつなぐ。おむつをはく。
( ´ - ` )いよいよか。点滴の中身はブドウ糖の水です。13時以降は水も飲んでない。出来るだけ水は摂りたくないので積極的に出します。これは腰椎麻酔の後には4~5時間動けず、肛門~陰部あたりが重点的にマヒしていて、尿意はあるのに陰部が反応しなくて何も出せなくて地獄を見るため。できるだけ尿を溜めさせない策である。
もう先生がターボかけてすごい速でオペこなしてて、1人10分ぐらいで捌いているらしい。頼もしいけど大丈夫か・・・。それとも我々(痔)のオペはその程度のインスタントなものなのか・・・それはそれでなんか悲しいな。
17:15頃 オペ室に呼ばれる。
先生はやいな(^<^)
さっき出したばっかりだが、もういちど尿を絞り出しておく。いくら出してもいいもんです。
オペ室には点滴棒を引きずりながら歩いていくよ。帰りはベッド搬送だよ。
計3回ぐらいフルネームのチェックを経てオペ室。なおマスクを着けたままオペをします。スーハー。
◆手術です。
17:15~45?
オペ室に入ると、まな板の上の鯉になります。めちゃくちゃ速い。忙しい。指示がばんばん飛んできて、もう言われたとおりにしてたら術が始まります。
・手術台に仰向けに寝る
・心電計とか色々つける
・最終の口頭確認(氏名、アレルギー有無、最後の飲水時刻、等)
・腰椎麻酔(体位変換→体を折り曲げる→刺す)
・オペ体位に(うつ伏せ、両手両足を広げる、台の高さ調整)
「前の1ヵ所から他に腫れてない?」
「はい~(いや絶対もっとある)(議論が面倒くさいので全部はいしか言わない)」
そしていよいよお待ちかねの術です。ジツが始まる。
腰椎麻酔はすごくて、針をぶっさす時は痛くて「あ"っ」てなるが、入れられているうちに明らかに針の感覚が薄れていく。麻酔には人類の叡智がある。あ
いたっ。
「これ痛い?」
( >_<) ちょっと痛いです。
なんか刺したやん今。
「これは?」
( >_<) ちょっと痛いです。
なんか刺すやんなにそれ。針?なに?
「ちょっと」は日本人的な遠慮というか、ここで「我慢して」と言われたら死ぬと思います。あかん。
\局麻/
「これは?」「ちょtttいたい です」刺すやんなんか
あl?
スーッ・・・。
軌道に乗ったぽい。前回より腰椎麻酔の量が少ないため、肛門に十分に回らなかったのではないか。ということは、術後の麻酔からの回復時間が短縮される? 前回マジで尿意×マヒで死にかけたのでそればっかり気にしています。てか本当に麻酔きいてる?
あっあっなんかするやん、麻酔大丈夫?大丈夫だ(手汗がすごい)
無影灯はドレーゲルでした。麻酔のせいか思考が曖昧になっててそれしか考えられない。我ながら驚いた。何も考えられん(※元から何も考えられない人だったという説があります) あとめっちゃ何か作業されてる。
あっ
あっグッグッ押すやん。前立腺にくる。そんなところ開発したことない。
「3ヵ所腫れてるわ。せっかくだから全部取りますね」
「あい」
これで残されたら泣く。わいろを渡してでも処理しておいてほしいところである。しかし予定の3倍の量を切除するということは、想定より3倍ダメージがきついということではないか。きつ。語彙がどんどんなくなる。
「はい終わりました」
え(゛o゛) はやない!?????
術が始まってから完了までの体感時間、まさに10分ぐらいか。先生すばらしいです。前立腺をぐいぐいされたぐらいで何をされたか分からなかった。開発か。これで本当に終わったんだろうか。全部きれいにしてやで。
先生「今回は外側だから、前より全然痛くないよ」「明日退院でいいよね」
( >_<) いや明日にならんとわかりません、
かなりびびっています。
術が終わるとまたまな板の上の鯉になります。すごい勢いで私が片付けられてゆく。そこに先生、次回のフォロー外来の予約をぶっこんでくる。「次、3週間後の金曜日でいい?」カレンダー無いので何も分からないままに「はい、はい、」回答。すいまへん。前回もそうだったな、、、「あっごめんやっぱり月曜でいい?」「はい、はい、」もうにるなりやくなりしてください。
病棟Nsが私を取りに来ます。私は鯉。
仰向けに寝たまま自動的にヴィーーンて、隣に横付けしたストレッチャーやベッドにスライドしてくれる装置で移し替えられます。これは便利アイテムだなーと前回同様に感心する。仰向けなので移動が気持ち悪い。体は動かず景色(天井)だけ動くのって気持ち悪いんだな脳が混乱する。
( ´ - ` ) さあ麻酔からの回復どうなる。
後編につづく。