【桜】H29.4.14_大阪・梅田の桜夜 @梅田センタービル
さくらシーズンですね。
桜の写真を撮らずに今年を終えようとひそかに思っていたものの、抗うことが難しくてですね。早々に無理でした。というより都会の中や、地元の最寄駅への道などに、桜の木は何気なく育まれていて、この時期になると場所を選ばずにそこかしこで黄泉のようなパワーを発揮します。困った。
散った後は花ではなく別のものとなって咲いている感があります。
毎日毎日、梅田を拠点として種々の乗り換えや買い物などを行います。桜に限らず色々と咲いている。生命の宝庫です。
ちなみに修理に出したEOS 5D Mark Ⅲがまだ戻ってきません。二度と戻ってこないんじゃないだろうか。ワー。もう一か月ぐらいコンデジの生活だ。気付くと競艇の方へ歩いていました。オリンパスのTG-4を用いて歩きます。撮り歩くと一瞬で何かこう入り込んでしまうというか、分からなくなります。
糸井重里が制作に携わったFCソフト「MOTHER」でこういう眼球だけの敵キャラがいます。
梅田センタービルの円形の敷地を通りがかると、桜が咲いていました。もう帰ろうと思ったが、だめで、身動きがとれません。吸い寄せられます。花粉症で鼻がひどく詰まって苦しいんだが、だめだ。例えば家に帰ってごはん食べて寝よう、などと思っているときに、自販機の陰で鬼束ちひろや中島美嘉が歌っていたりしたら素通りしないだろう。細胞が反応せざるを得ない何かがある。歌か。どうかな。
桜の花が帯びる光って半分人工的だなあと感じます。どういうことか生命としてのグロテスクさと同時に、白色蛍光灯のような整った気配があります。また、植えられ方も、最初から人に見られる・見せることが目的になっているような人為的なものがあります。
梅田には何でもあるなあ。おかげで本町だの土佐堀だの新大阪だのに行く気になれない。この間話していたんだが「地名の区別がつかなくてややこしい」という理由で「梅田駅」を消滅させて全て「大阪駅」に統一する案があるとか。それは困らないけど困るなあ。
地下歓楽街「ホワイティうめだ」にも、ささやかに桜が咲いていました。
カルト的な奇怪さが気に入りました。「桜、ピンク色=春の賑わい」という記号を滅茶苦茶に盲信しているというか、それで春を伝えたことにしてしまってる投げ出し感というか、色々と素敵です。
怪鳥もよろこんでいます。
この奥へと駆け抜けると、異世界に完全に行ってしまいそうで怖いので行きませんでしたが、だいたいもういってしまっているのではないかという声もあります。今夜のおかずはナントカのフライでした。たぶん。
完 (´-`)