いぼ痔(内痔核)から解放されるべく、外科手術(内痔核根治術:結紮切除術(半閉鎖法)、分離結紮術)を受けた筆者。3泊4日の短期入院で済むと思いきや、痛みと排便調整で1週間まるまる休むことに。
さて1週間経って、無事に社会復帰できたのか、痛みはどうなったのかレポです。もはや人体観察。
手術に至る経緯、手術当日はこちら。ここは楽勝。
手術後のくるしみはこちら。ぜつぼうの日々。痛い。アホほど痛い。
◆【図解】手術から10日以上経った患部(肛門)
写メで見せても良いんですが、さすがに義兄妹のちぎりも交わしておらぬ皆様にそこまでお見せする義理はないし、皆様におかれましてもごはん中に他人の肛門写真を見てしまうというのも珍味にしてはやや激しいと思うので、図でいきます。
で結論だけ書くと違いが分からないので、4段階で変遷を追っていきます。
はい。
①通常時(健康体)は、Bluetoothマークの起源だと思ってください。不自然な凹凸はなく、フラットです。
②いぼ痔(初期)は、排便後に部分的に膨らみができます。なんかこの時は出血もあった。こいつは放置すると元(①状態)に戻ります。実際はこれが4~5年か、目に見えない肛門内側での発生で言うと、もっと前から成長してたかも?
③いぼ痔(進行型)は、出てきた膨らみが大きくなる、押し込んでもまた出てくる、表面の膨らみだけでなく、なんか皮膚の色じゃない赤黒い何かが内側から顔を出している、といった状態。「3度」と診断された状態です。
こうなると、軟膏なんてなんぼ塗っても中に注入しても無理です。体の一部になってもうとる。
そして④術後10日後あたりが、今の状態です。鏡で観察しました。
今回受けた手術は痔核の一部を切除したり、根本の血管を糸で縛ったりしてあります。摘出せずに縛り上げた痔核は、腐ってボロッて脱落するのを待ちます。でも
元気よすぎないか。
なんかめっちゃ膨らんでるねんけど。
③の時はこう門の口全体がうっ血して膨らんでたのが、④現在は、丸い膨らみが大小4つぐらいに分かれている。オペで切ったり糸で縛ったあるんですね。膨らみにツヤがあるし血色もいいし、ここから腐ってボロッて落ちるとは思えないんですが。
◆経過記録(10/3(日)、術後6日目_自宅療養4日目)
長かった休養もこれで最後かと思うと不安にもなる。薬の影響で、通勤電車で便デュyル^-ッッて出てもうたりせんかいな。酸化マグネシウムを朝昼晩とも半錠ずつにしたが、それでもまだデュルッリュルーーーて出る。やばい最適量わからん。
なおかつ、夜の痛み止めなしだと、夜2時とかに痛みと違和感で目覚める。まだまだクスリがないと生活が難しい。
とにかく近所の山の上にある神社にまで行って、少しは歩きリハビリをします。ああ天気がいい。てんきがいい。ちくしょう。天よ。わたしを置き去りにしおって。
汗がでました。本当に10月か。小学校が運動会をやっていて、保護者らがずらりとグラウンドに立っているのが遠目に見えた。子の成長を見守る保護者。私はそっち側に立てずにこうして延々と燻っているわけで、外周をぐるぐる回り続けている。そんな立ち位置を正当化するのに、我が人生の選択として、登山だのB級スポット旅だの写真作家活動だのがあった。それが昨年、圧倒的に不条理な力で抑え殺され、犯罪者のように追い回されることになった。個を形作る活動が無くなってしまった、ただの外周野郎ではないか。しかしだ。私は理不尽から必ず立ち上がる。必ずだ。畜生め。と肛門が申しております。
◆経過記録(10/4(月)、術後7日目)
職場復帰1日目。
最大のネックだった「排便時の硬さコントロール」と「排便そのもののコントロール」との両立の難しさについて、酸化マグネシウム剤(便を柔らかくし、便通良くするけどニュルニュル出すぎる)を飲まなくして、乳酸菌の整腸剤だけにする。
この作戦で当たり。
お腹がはる⇒なんか出そう ギャー ⇒ガスのみ or 軟便も出る が50%&50%のバクチだったのが、ほぼガスのみで安定した。
酸化マグネシウムはやばい。バクチにしくじったら電車内で暴発するぞ。当分やめます。
出勤前のおつうじで出し切る作戦。まだ排便時~後は猛烈に痛い。汗が出る。
そして鎮痛剤はまだ必要。切れてくるとあからさまに痛い。歩き方が変になる。
これは、片道1.5時間の通勤電車が地味に効いている。立ったまま乗るのはかなりきつい。血行が下に集中して、肛門が腫れ上がっている。あかん。
さっそくO型の椅子クッションを職場椅子に置いたが、結局いたい。圧力逃げてるのか不明、でももう一つ持ってきた平たいゲル状のクッション、こっちはもっと不快で痛い。やはりO型で正解か。
パッドを下着に入れて出血を吸わせてるんだが、膿?組織液?がけっこう出ている。それがね・・・量は知れてるけど、放っておくとにおう。やばい。樹液がすえたような。パッドは1日2回替えるのが理想的。術前の外来で勧められたとおり、多めに買っておいて正解だった。
◆経過記録(10/5(火)、術後8日目)
マグネシウムをやめて、整腸剤のミヤBM錠だけにしても、便は柔らかく保てる模様。これなら排便が下りてくる~出る間の、切り裂くような痛みと悶絶がマシになる。というか、オペ前の通常サイズ&硬さに戻ったら死ぬんじゃないか。
やばそうなのは、鎮痛剤が効いてる時の車の運転。これは判断⇒操作に0.5~8秒ぐらいタイムラグというか、意思伝達の空白があるねんな。
(例) 「あ、前のくるまが赤信号で止まった」⇒「こっちも止まらないとなあ」⇒「えーと、ブレーキ踏まないとなあ」⇒「急に踏むとだめだな、じわっと踏まないと」⇒「あ、前の車が迫ってきた、近いな」⇒「はよブレーキ踏まんとあかんってあかん」
通勤は積極的に座る。少しでも回復させないと。
夕食後に排便があったが、スムーズに出ているのに事後の痛み・ダメージが相当きつい。腫れ上がってるのか、そこから椅子に座ってblogを書くなんてできない。もう23時頃からふとん入ってふて寝。生産性がない。意識高き生産性の奴隷どもよ、お前らの追っている輝きなど、肛門界から見れば砂上の楼閣ぞ。ぬふう。
◆経過記録(10/6(水)、術後9日目)
これまで職場でやっていた排便が、リズム変わって寝起き~朝食後に移行してしまった。今まで通勤前にイラスト?落書き?を描いていたが、その時間が排便&リカバーに持っていかれる。イラストを最近アップしてないのはそのためです。
排便後すぐ通勤に行くと、こうもんがばんばんに腫れ上がってきついので、少し休む。歩くのも遅い。電車に何本か乗り遅れる。
朝に便を出したのに昼イチでも出るのか・・・ 負荷を抑えるのに無意識のうちにタスク分散させてるっぽい。ハンカチ握り締めてぐうああと漏れる声を抑える。かんべんしてくれよう。なんやねんこれ。
排便後に少し出血するようになっていてめんどくさいい。先週は無血開城だったじゃないですか。どっか切れるのがクセになったらほんとめんどくさいなあああ。塞いどいてよ。
14時頃、鎮痛剤が切れると急に痛い。
効果時間は6~7時間、夕食後~朝がどうしても10時間近く空いて、早朝に目が覚めるので、平準化した以下の鎮痛サイクルで回している。
●目覚めの朝5~6時 ⇒ ●昼下がり14~15時 ⇒ ●寝る前22~23時 ⇒翌朝へ
椅子に尻を暗喩させたのかもしれないし、何も考えてなかったかも知れない。作者の心理が偏っていることをお察しください。
◆経過記録(10/7(木)、術後10日目)
便がほぼ朝の出勤前と職場の2回パターンで固定されてきた。いいのかどうか。時間をその分食うし、なんにせよ力んだり排出するとダメージ食らうからきつい。
排便時そのものの痛みは先週よりはるかに収まってきたが、排泄後がじわじわ痛い。
朝の鎮痛剤を飛ばそうとしたら、通勤で痛むのでだめだった。あわてて駅で飲む。そしたら手持ち分を使い果たして、職場で飲めず、次に飲むのは18時過ぎの帰宅時になった。
夕方。
かゆい。
猛烈にかゆい。
痛みではなく、明らかにかゆみに移行した。
フェーズが変わった。こうもはっきりと切り替わるもんすか。
糸で縛ったこうもんの痔核のあれ、どのサイトでも「術後10日~2週間ぐらいでポロリと取れ始める」と判を押したように書いてあるんだが、そろそろ落ち始めてくるんだろうか。期待。
◆経過記録(10/8(金)、術後11日目)
便が硬くなった。手術前に戻った。
整腸剤ミヤBM錠は欠かさず、少し多めに飲んでいるが、こっちは便の硬さとは関係ない模様。ガスばっかり溜まる。おいー。
しかし排泄時の痛みが格段に消えた。これまでと全く違う。便が硬いのに切れたり、肛門~直腸あたりに切れ目が入るような痛みがない。なぜだ。木・金で急展開ぞ。人体どうなっとるんだ。
その代わり、かゆい。
寝ていても、鎮痛剤が切れると、かゆみで目が覚める。純粋に痛みの下位互換。なんか痛覚としては同じ経路なんだっけ?刺激として小さいから痒みで感じてるけど
いや違った。今の研究では別の神経経路らしい。まあ同じ痛み止めで効いてるから良いんですけども。
というわけで1日3回の痛み止めがまだ欠かせないのであった。
排便後の痛みも痒みが混ざっている。これが鬱陶しい。座って事務仕事なんてやってられません。資料を立って読む。チクショー。ウゼエー。
でも日常生活は急激によくなり、ほぼ以前の状態に戻った。
おいガスばっかりで便が出にくいぞ。硬いんやな。マグネシウムの部分解除も要検討ですわ。日大のえらい人の背任行為が連日、新聞テレビで報じられ、私の肛門も憤っています。タックル。
◆経過記録(10/9(土)、術後12日目)
排便後に鏡でこうもんを確認したら、前述のとおりの状態で、妙に血色のよい膨らみがぱんぱんに幾つか出来ている。これ、痔が元気になったりしてないですよね??? 本当に次の1週間ぐらいでポロッと取れてくれるんですよね、くれよ、
( ´ ¬`)
終日、以前のペースでKG+をダダッダダダッと回りましたが、特にトラブルなく、途中で便意に襲われることもなく、よかったです。
ただこの3日ほどで便が硬くなり、分割排出するのに排便時間がやたら長くなっていて、けつ負担が全体的に増していると思うので、酸化マグネシウム剤を1/3に割って夕方からちょこちょこ摂取。夜までにトータル2/3飲む。
外出で困るのが、パッドに吸わせてる膿・組織液が・・・。暑いんで汗がすごくて、パッドが濡れて、まざり、臭いが。それに陰部が蒸れて赤くなってる。ちょっともうー。これから手術を考えてる人は、早春や晩秋あたりの涼しい時期で調整するのが良いでしょう。真夏は絶対に避けたほうがいい。
◆経過記録(10/10(日)、術後13日目)
ミヤBM剤でガスばっかりたまる。酸化マグネシウム剤を更に1/3ほど追加。15時すぎ、少し滑らかになって大目に出た。MGは適量飲んでおけば負担が減らせそう。ヨーグルト、牛乳も併用するぞ。ちくしょう健康な人体って高コストすぎる。
痛み、かゆみは弱い。
鎮痛剤が切れる+お通じがあるとじりじり痛み痒みが続く。気の長い話ぞ。
( ´ - ` ) つづく。