某所で痔核根治術(いぼ痔)の外科手術を受けました。うへえ。
おいこれ想像の10倍以上つらいぞ(><)
🙃Tsurai.
というわけでレアな体験なので記録します。
- ◆入院に至る経緯、外来受診
- ◆9月26日(日) 入院当日
- ◆9月27日(月) 手術日_手術前スタンバイ
- ◆9月27日(月) 手術日_手術中のようす
- ◇10:05~10 腰椎麻酔
- ◆9月27日(月) 手術日_術後、徐々に回復
- ◇11:00 オペ室から帰還直後
- ◇12:00 麻痺してます
- ◇13:35 足が動き始める
- ◇15:00 尿意との戦い
- ◇16:30~45 麻酔が切れ始める
- ◇16:50 痛すぎて痛み止めの点滴追加
- ◇17:20_点滴抜去(ルートは残置)
- ◇18時以降_夕飯、服薬
◆入院に至る経緯、外来受診
元々、おしりの入口あたりがぷーっと膨らむ症状がありました。3年前に専門のクリニックで診てもらって、ステロイド軟膏(強力ポステリザン軟膏)を処方してもらい、チューッと入れてたら3週間ぐらいで直りましたん。なんや余裕やなと。いいもん見つけたなと。
おもってたんですよ。いぼ?こんなもんは余裕やと。
テレビ局に叩きネタにされても、ステロイド剤はやはり有能。
――しかし今年。
そもそもの元凶は健康診断ですよ。
検便を提出するのに、短い期間で「2日分取って出せ」というので、出ないものを出せって、「まじ年貢やな」と憤りながら、頑張ってめちゃめちゃ力んだら、おしりがバグりました。うっ血。ふくらみ。いぼ。おいー。
健康を維持するための検査で健康を害しました。大人の世界は理不尽です。
そこから徐々に膨らみが安定しまして、だんだん元に戻らなくなった。よろしい、ではボラギノールだ。と、7月頃にヌルヌル塗り込みましたが、いぼ。何の効果もなく。
これはあかんと8月、前回お世話になったクリニックを再訪し、馴染みのステロイド剤をもらう。
先生「薬で様子見てみてください。薬でダメなら注射で固めるか、手術になります。」
注射で固める療法を「ジオン駐車」「ALTA療法」といい、ほぼ日帰りで対応可です。最悪、まあこれで済めば良いかなと思います。
(参考)ジオン注射について
「強力ポステリザン軟膏」を3週間ぶちこみ。経過観察。⇒いぼ。
おい効かねえ。効いてねえ。ギャラリー訪問してても何か出てるよ。内臓が出てる感じがする。わああ。ファインアートや。あかん。飛び出した肉が実存を訴えている。これは詩か、内臓か。ああん。
わかった。もうやるしかないな。
クリニック再来して相談。「先生、軟膏が効いてません、全体的に腫れあがってます」「もう注射で固めてください」
⇒再度診察「・・・これ肛門の入口表面にあるから、注射はあまり効果ないね、すぐ再発します」「やるなら手術でないと」「ヒィー」「うちでは手術は出来ないので、専門の病院を紹介します」「ヒイイ^-」
そして9月初旬。
紹介された病院でもっぺん診てもらう。「はうtぅ」 器具ぅう buッ。
------------------------
<診断結果>
病 名:「内痔核 3度」 (MAXで4度まで)
症 状:「脱肛」(顔を出して戻らない以外、出血や痛みやはない)
(ただ非常に鬱陶しい。腫れ上がってる実感すごい)
治 療:「痔核根治術」(=「結紮切除術」(半閉鎖法)&「分離結紮術」
・腰椎麻酔で実施
・入口付近にでかいのが2~3ヵ所、内部に細かいのが2つ位あるぽい
入院期間:3拍4日
------------------------
( ´ - ` ) まあ余裕ぽいな。(※このあと泣きます)
まあ、低侵襲を極めし現代の医療技術なら、どんな微細な外科手術もチャチャッて出来るから、余裕ですねこれは。(※このあと泣きます)
手術が何をするか説明が難しいです。分かりやすい図がなかなか無かったんですが、超分かりやすい図を発見。とにかく、血管がうっ血して、腫れ上がって外に出ちゃった部分の根元を切り取ったり、縛って壊死させる作戦です。
<★Link元> みつみや大腸肛門クリニック_ https://www.mitsumiya-clinic.jp/
あとは執刀医の腕次第ですが、私を診てくれた先生は超ベテランなので、勝ちです。もうあとは行って寝てチューッて麻酔して穴チャチャーッてされて寝て退院するだけです。楽勝です。
昔は2週間ぐらいの入院がザラだったようですが、技術革新により日帰り注射、日帰り手術、3泊4日コースなど、低侵襲によって短縮化されています。勝利の予感しかありません。日曜の昼から入院して各種手続きを終え、翌日午前にスタンバイします。様子見の1日を挟んで退院。成程。
3泊4日・・・そんなにいるんかなあ。即退院で良いのになあ。ヒマだなあ。美術手帖バックナンバー持っていって読もうかなあ。
(※後に盛大に泣きます)
◆9月26日(日) 入院当日
昼1時からの入院です。
この日と術後のインターバル日はどうせヒマで死にそうになると見越し、院内にWi-Fiはないけど、blogの下原稿をWordで作ろうと画策。朝のうちにはてなフォトに写真をアップしたり、USBに参照用の画像を詰め込んだり、スマホにマンガのスキャン画像データをPCから流したり、なんやら忙しい。
けちって、タオルや寝間着やシャンプー、箸やコップを用意してくれる入院セット(550円/日)を拒み、それらを詰め込んだら荷物パンパン。あれだけ旅や登山をやってきたくせに、パッキングが苦手です。断捨離は私の敵だ。
人の後頭部のようなものがあり、幸先がいいです。邪馬台国の亡霊みたいでいいですね。もう病院いかなくていいすか、
当然ながら病院は休日なので、急患入口から警備を通じて入り、病棟ナースステーションまで上がります。あれやな、『バンビーノ』初回の料理人の修行に来た時みたいなあれ。ナース見習い。バイタルもようとらんと先輩に小突き回され、外来の爆混みする月曜AMは建物外観が「コォオオオオ」て焔のオーラを上げてるあれ。空想はたのしいですね。
現実をします( ´ -`) 現実
4人部屋だけどけっこう広い。やったね。隣とのスペースも確保されている。しかも向かいのベッドに1人だけ。やったね2。ほぼ個室で使える。ありがたい。入院評論家ならテンション上がって星1つ増やそうかじらすところです。ラーメン評論家ってなんなんすかね。
入って色々説明を受ける前に、まずイの一番に唾液系PCR検査です。輪っかのラインまで唾液を出してくださいねと。
( ´ ¬`) けっこうとるやん。
唾液出すの(ダー)苦労しますね。(ダー-)そんなに唾液なんて出ませんよ普通。出さへんし。(ダエッ)(Pッ)空港で唾液検査するためにレモンの写真置いたりしてたけど、一見アホに思えるあの作戦、実は最も理に適っていると身をもって知る(ペッ)(プッ)ウェー。唾液~。
何とか唾液をひねり出しました。後に何も言われなかったので陰性だったんでしょう。
初日は手続き関係が多いです。向こうにスカイビルが見えてますね。スタイルの微妙な女の子に見えませんか?見えません。なんでも女体やエロスで語ると昭和罪で糾弾されますから、ここは「レースのカーテンがさ距離感的に良いよね、全てのものの中間にあってさ」と令和風に言っておくと無難です。この手つきが30年後に非難されるか否かゲーム。
入院手続きの一つ:生活の説明。
入院生活の流れや手術に関する説明は、動画でまかなったり、医師・看護師の業務補助スタッフが行うのがトレンドです。しかしこれ、DVD再生専用プレーヤーか。地味に初めて見た。汎用性低そう。
しかしDVDの説明とほぼ同じ内容を、改めて担当ナースが説明してくれました。ありがとうございます。よくわかりました。
手術は、翌朝10時半。もう少し早く呼び出しかも。手術時間は30分~1時間。早いながらそれなりに時間かかりますね。
特徴的なのをいくつか。
・術前の浣腸や下剤はナシ
⇒これは病院によってスタイルが違うらしい。やる場合の目的は、脱肛をはっきり出すためとか、内容物を出しておくためとか。一つ手間がなくて安心。
・術後6時間はベッド上安静
⇒下半身がマヒしているので、ちゃんとナースが確認するまで立ったりしてはだめ。実際その立場になったらよくわかりました。
・術後はあたまを動かしてはだめ
⇒麻酔の影響で頭痛が出たり気分が悪くなるらしい。これもなってみたら納得。
まあ、言うても余裕ですよ( ´ - ` )ノ まかせてください
(※あとで泣きます)
説明も終わって骨休み。blog下書きしながらTV。おい平蔵。おい。誰かこやつを、おい誰か、誰かおらぬか。おい呂布!斬れ!! 「へ、平蔵。た、民とはなんだ」 こいつ呂布が相手でも普通に言いくるめそうで怖いな、
おっボルトの親。現役時代に最強を極めた戦士が親になり、次に子世代の成長課題を描くという、ドラゴンボール系譜のあれ。絆とか継承とかがクローズアップされ、家族・家庭の形ではなく「つながり」を強く焦点化することによって、今日的な話題(父権、家父長制の問題)を問うことなく「普遍的に大切なこと」を語ります。それは凄いことなんですが、同時に「ヤンキーマインド」そのもののノリ、価値観を体現するという皮肉な面もあります。
そのとき『君の名は』的な光景が繰り広げられていました。ティアマト彗星がOSAKAをほろぼし、維新が終わりました。それを食い止めるために未来の世界からYOSHIMURA-サンは時を超えてやってきたのです。うそです。
落ちてゆく日差しが一瞬とても美しかったの。視界が高いと色々見渡せていいですね。見下ろす・見渡すとは、まさに特権です。だんだん「タワマン最上階暮らし」が何を意味するかが見えてきますね。かくなるうえは革命しかありません。幾万の民と犬が柱におしっこをかけ続ければいずれは・・・
18時、夕飯です。はやい。
いつも食べてる量の2/3かそれ以下。でも味付けと温めはGood. 病院食って美味しくないイメージなんだけど、良く出来てましたよ。感謝。でもメインの肉が少なすぎて白米があまるねん。ふりかけ持参しといた方が吉。
この日は、出張先で遊びに行くでもなく宿先で蟄居してるようなもんで、説明受けて、シャワー浴びて飯食ったら終わり。
夜10時で消灯、早々と就寝です。おやすみなさい。
◆9月27日(月) 手術日_手術前スタンバイ
余裕をこいた朝の枕元です。アーアー。7時までなら水・お茶はOK、それ以降は絶食です。なので10分前起床でお茶飲んでゆっくりします。
朝の梅田・西側でした。一望できるのはすごいですね。再開発を眼下に見下ろしながらの療養環境。天下ぞ。男の世界ですよ。言うほど興奮しなかったのは私が歳をとったからだと思います。大学時代とかならなあ。
都市のど真ん中に病院を建ててあるから、周囲がビルだらけです。これもいいですね。都市の秘密基地感があります。院長室でスイッチを入れたら病院が変形して巨大ロボになると良いと思います。巨大兵器変形加算Ⅰ。ゆけ病院、大阪駅1・2番ホームに右ストレートを! ヴガー。
さて余裕こいてたのは7時台までで、10時過ぎからの手術に向けて、9時頃からは駆け込みでバタバタします。
術衣に着替え、中は全裸+パンツおむつになります。イエー。ォムツー。そして術前に点滴を打たれました。わあい。
点滴の中身は水分で、事前の麻酔ではないとのこと。へーー。前に胸腔鏡手術した時は、点滴から麻酔いれたんですが、違うんやて。次に水を飲めるのがope終了6時間後になり、えらく間が空くから(だったと思います)。
実は利き腕の逆・左腕でルートをとろうとしたら、どうもうまくいかず、右腕に変更されたものです。左でめちゃくちゃ丹念にアルコールで拭かれて血管確認され、何度もぺしぺし、さすりさすりされて、やっと針が刺さったと思ったら針を抜かれました。何があかんかったんやろう。血管見えてんのになあ。
術衣と点滴だけで、病人レベルが一桁上がりました。モードが実態を規定します。わたしは病人。
10時15分頃、歩いて手術室に向かいます。へっへっへっ。
◆9月27日(月) 手術日_手術中のようす
入口でキャップを被り、フルネームを告げたりしつつ、奥の方のオペ室に誘導されます。やはり通路の脇に様々な機材を置いておくんだなあ。倉庫に全て収納しておくと出し入れ大変ですもんね。どういう風に運用してるのか気になる。
手術室に入るとめちゃ早いです。
手術台に乗ったら仰向け指示です。あっあっあっ。なんかパッパッパッパッて着衣をはだかれ、即座に心電計のモニターがつき、腕に血圧計を巻かれました。そしてフルネーム、手術名、飲水量などの確認。そして姿勢を転換、腰椎麻酔をスタンバイ。早い。めっちゃ早い。プロ。
◇10:05~10 腰椎麻酔
お待ちかねの腰椎麻酔。膝を抱えて「ねこのように」丸くなります。
※イメージです。
私からは見えてなくて、膝しか見えてへん。
腰の骨のあたりをアルコールで拭いて、「はいチクッとしますよー」はい、はい、
あっ 針が入ってくる
針。
まあ痛いけどそんな驚くほどでもない・・・ ていうか何されてるか見えないからよく分からない、えっこれ針刺したまま麻酔液を入れ続けてた?抜いてもっぺん刺した?分からんけどちょっと長い。あれ?
「終わりましたよー」と言われて、
ああ針が抜けたなと、そして再び体位変換、こんどはうつ伏せになり、頭が下に、下半身が上に向かいます。ウィーン。
両腕を乗せる黒い台が左右にあり、顎をタオルと枕みたいなのに乗せて、「辛かったら言ってくださいねー」へい。海水浴場日焼け姿勢ですわな。したことないけど。
◇10:15 手術開始
Dr.「じゃあ手術の準備していきますねー」はい、はい。どんどんやってください。
それがよ。
もう始まってたし、ガチで何か施術が行われていたっぽい。いやもうすごい。腰椎麻酔から僅か数分、5分も経ってないうちに、麻酔が完全に効いていたということになる。なんちゅうこっちゃな。どういうことや。
※イメージ図。
というのも、私からは真ん前以外が見えないので、後ろでどういう体制で何が行われていたか不明。Dr.は2名だったはず。執刀医と麻酔医かな? Nsも3名ほど。
スタンバイの時に肛門に器具を入れて、穴をぐいーって広げて、中や周囲を処置していく段取りを進めていたということになる。でも体感的には「なんか器具が入ったかな」としか思わなかったし、準備以上のことが進んでるとは思わなかった。
「これでバチバチ皮膚切られたり血管切られたらやべえな、もし感覚残ってたらどうしよう」とか思ってたが、麻酔の効きのMAXが施術スタートとシンクロしてたのが凄い。なんせこっちの意識は明瞭なので、いやあ、これはクールジャパン。
他にも事前に懸念してたこととして、「術中、意識が明瞭なら、暇で退屈なのではないか」ということで、Dr.やナースが雑談してくれる感じもないし、当然スマホ持ち込めないし、さあどうしようかなーと目が泳いでたんですが、目の前に置いてる麻酔器?ドレーゲルの機材、モニターついてたけど何を指してたのかよく分かんないな。隣の大きな拡大モニターでは電カルの患者一覧が開いてたけど、ああ、もうどうでもいいや、世界は好きにしたらいいと思うし、太陽は アー ii$Q~=#T%Gえ4rks; ふにゃあ
途中から麻酔が脳まで効いてきたのか、トロンとしてきて、もうどうでもいいやと🙃
手術開始(と思われるところ)から15分が経過し、20分経過、なんか「グイッ」と上へ上へと押し上げる圧が度々来る。なんこれ、このぐいおし、なにこれ。どうも手前・入口の大きなイボの処置は終わって、肛門内側の奥の方にある部位を何か処置されているらしい。奥ニアルイボは小さいから縛るって言うてはったな。
後に、排尿の際になかなかきつい思いをするのは、この奥の方の処置と関連があるのだろうか…。
◇10:45 手術終了
開始からジャスト30分で「おわりましたよー」。えっ早。
早い。
ジャスト30分。言われてた枠内での最短。すごい。精密。
なんか長かった気もするし、準備から一瞬だった気もする。ぼんやりしてますわあ。世界は平和になりますように(酔うとる)いやー 麻酔に酔うとる。ほんまに
ここからも早い。台に仰向けに転がされて、モニター類をバーッて取られ、おむつ履かされ、術衣を着直しされ、運搬台に乗せられオペ室を退室。EV前の広い部屋でベッドに移されて、自室へ運ばれてお戻りです。うわあ真上を向いたまま移動するとなんか酔いそう。視界が気持ち悪い。これ麻酔のせいかな。せいかも。移動台が良く出来てて、人間が寝たまま台が隣のベッドに伸びて、患者を下ろして台が引っ込むという優れ貨物系システム。うひょう。いいすね。
◆9月27日(月) 手術日_術後、徐々に回復
◇11:00 オペ室から帰還直後
浮かれてたけど戻ってきました。
たった1時間で、何もかも状況が変わってしまった。
手術自体より、腰椎麻酔で下半身が全く動かないことが大きい。それに右腕の点滴。色々と存在を縛られております。
上半身は動く。手元にナースコールとスマホを置いてもらいました。あざます。
バイタルチェック(体温、血圧、酸素)されます。
あー天井やわあー。あー^。
テレビのイヤホンを渡してくれているので、NHKのおだやかな世界を聴きながら、私は安楽です。ていうか動けないだけで余裕。今後しばらくは麻酔からいち早く自由になるのが当面の新ミッションになりました。がんばりましょうね。
しばらく何も考えられない。めんどくさい。
なんか尿意っぽいものが腹部にあるんだが、まあいいや。
安楽。
◇12:00 麻痺してます
足がじわーーーってする。しびれがとれてくるときのような、じわあーー。
ナース「足は動きますかー?」
動くんじゃないかなあ、と足をうごk
うわ
全然動かん。
ていうか「足」という感触がない
これなんやっけ、井上雄彦『リアル』とかで見たぞ、これ、この、首から下とか腰から下に脳の命令が行かないやつ、それですわ、
脳からの命令が腰から下に行かない。
そして腰から下の情報が上に来ない。でもなんか正座の後のしびれが取れつつあるときの、「じわーーっ」が来ていて、確実に麻酔が解除されつつあります。くるぞくるぞ。
◇13:35 足が動き始める
おっおっ 下半身の麻酔が解けてきた!
足が動くぞ! すげえ!
本当に足の感覚が一切なかったのに、自分の足が戻ってきた!
ナース「足が動いてきたら、膝を折り曲げてくださいねー」こうすることで治りが早くなるぽい。なるほど。しましょう。ガンガン攻めましょう。
( ´ - ` ) 言うても足先と膝が動かせただけで、これはトイレに行ったりできるもんではない。NHKですわ。はい。
◇15:00 尿意との戦い
う~~~~ ( ´ - ` )" う"~~~~
やばい、尿意ぽい何かが、、、
まってくれ尿意が、おそらく尿意が、圧が凄いんやけど。なにこれ。下腹部パンパンになってるよ。いやこれ術後の痛みや腫れや圧迫が尿意に似てるだけなんかな、??
最初の地獄はこれでした。尿意らしきもの。
言うなれば「腰から上までは尿意がパンパン、腰から下はそのことを知らない」、異常な状態です。おうい、出せ、出せ。
出します、出す。
( ´ ¬`) 出ない。
尿瓶をちん物にセットしてもらいましたが、出ません。「尿を出す」という概念すら失ったように、まる5分、何もなし。えーーー。出していいって言ってんのに。溜まってるのに。おい何してんねん。出せや。うそでしょ。
「尿意の意思疎通が、脳と膀胱までの間でしか行き来していない」
足、腰は動くけど、尻の穴からちン物あたりの陰部が丸ごと「無い」状態である。概念が吹っ飛んでいるのだ。麻酔おそろしいな。有能すぎるけど困った、トイレに立てても膀胱が尿から解放されへんじゃないか。
とにかく下半身の麻酔を解かないと、この苦しみから逃げられないので、足を動かしてます。バレエのトゥシューズみたいなのは手術用の弾性ストッキングで、適度に締めてエコノミークラス症候群を防ぐものです。もう脱いでいいねんけど気に入ったからこのままで。
◇16:30~45 麻酔が切れ始める
( >_<) だああああ。なんかきたよ、じんじんじんじん
じんじんじんじん
第二の地獄:痛み。
いよいよ麻酔が切れてきた。これが「痛み」か。やっとわかった。今まで完全に麻酔で痛みが伏せられていただけだったのだ。そして今まで感じていた圧迫感はやはり尿意だったのだ。ぐああ。きつい。
こんな「肛門そのものが直接痛い」て肉体派な感覚ってこれまでの人生に無かったですよ。パンクバンドや。意味分からん。なおかつ麻酔の影響か、何となくだるい。
メモがないんですが、恐らく15時半の時点で両足で立てると判断され、トイレに自分で行っていいことになったはずです。が、出ず。
そして1時間たっても出ず。やばすぎるぞ、出せや。指示がいかない。
う~。
バタバタして意識を尿意から散らす。地獄ぞ。これは地獄。
その時のメモ「あかん焼けつく 肛門焼けつく」
◇16:50 痛すぎて痛み止めの点滴追加
コムケーがきこくー クーコーでえしゃくー イェァ。
あんたはいいよな、尿が出るんだ。
でもあんたは大変だよな、長髪だけで国賊扱い。
それでもあんたは、尿が出るんだ。
くそう。こうもんが痛い。
ベッド上でバタバタしてたら、ナース「痛いですか?」はいとても。点滴に痛み止めを追加してもらう。しかしこれがいまいちパンチがない。
麻酔と痛み止めはまた違うんだろうか、同じだろうか、どうでもいいや、とにかく効いてください。しかしコロナ新規患者数の速報、TOKYOで154人。えっ少な。なにそれ。あほちゃう。緊急事態宣言あけるですね。
それで結局、メモの間隔が空いてるのか分からないが、いつ初回の尿に行けたか不正確。どうも18時半~19時でようやく、すごく少量が出たらしいメモが残っている。かなり内側が腫れてるのか、痛みなどで刺激の伝達が阻害されてるのか。
◇17:20_点滴抜去(ルートは残置)
痛み止め点滴が終わった。えーー。効いてるっちゃ効いてるけど、弱いぞこれ。この痛みで5時間後に寝るの絶対にむりです、ゆるしてください。
「尿でず、感覚あるのに 痛みに支配されてる」 とメモ。
20~30分おきに体を持ち上げてベッドに座り直し、靴を履いてトイレに行き、立っては片手を壁に付いて、できるだけ体重を分散させつつ、尿意を股間に集中させようとするんです、したんです、でも、感覚がない。まとまる以前の話で、「尿意」というものの線を掴むことができない。尿意ってどんな感覚のことだっけ? やばい分からへん、
◇18時以降_夕飯、服薬
18時に夕飯、ちらしずし。うわー。酢飯の給食系はいけてないんですよ。単純なようで厄介なんです。こうもんが痛い。しかもなんか寒い。
寒い?
第3の苦しみ「微熱・だるさ」もひたひたと忍び寄ってきてます。厄介すぎるやろ痔核根治術。短期的に色々あり過ぎる。ヒー。
18時半頃 薬が配られました。今後はこの5錠を毎食後飲んで、コンディションを保っていくです。やっと鎮痛剤きた。
<たのもしい薬5人衆の紹介>
・ロキソプロフェン60㎎「EMEC」
⇒鎮痛剤。炎症を和らげ、解熱作用あり。
炎症や痛みや発熱の原因・プロスタグランジンの生成を抑える。
・レバミピド100㎎「オーツカ」
⇒胃粘膜の保護修復。鎮痛剤とセットで必ず使うこと。
・ヘモナーゼ配合錠
⇒出血、痛み、腫れ、かゆみを和らげ、術後の治癒を促す。
入院中のみのお付き合い。理由は忘れた。
・酸化マグネシウム330㎎「ケンエー」
⇒便通をよくする。便を柔らかくするらしい。
・ミヤBM錠
⇒整腸剤、有害な菌を増殖を抑え、下痢などを改善する。
( ´ - ` ) う~ん ・・・・・・・ 痛い。
⇒ つづく