nekoSLASH_記録編(日常・登山)

『nekoSLASH』分家。日常、登山、廃墟、珍スポットの記録集。

【登山】R4.8/26-27 白山(室堂ビジターセンター1泊2日)①登り:別当出合駐車場→甚之助避難小屋

一体いつ以来か自分でも分からない泊付き登山。完全になまって常人以下の体力となった筆者は、写真仲間2名と3人で石川県の霊峰・白山へ夜通し車をぶっ飛ばして向かい、ふもとの駐車場で仮眠、ゆっくり室堂ビジターセンターを目指して登るのであった。ヒイー。

ガスしかないし、頂上が遠すぎて何やってるか全然分からん登山。

 

 

今回のルートはごく簡単。大学を出て地元の市役所に就職して職場婚して地元に一軒家を買うぐらいめちゃくちゃに普通のルート。普通過ぎて死ぬ。そんな普通は今や普通ではないとお叱りを受けそうな導入部であるが、喩えとしては間違っていない。

 

◆ルート

地図はサイト「ぐるっと白山」トップページよりお借りしました。

www.g-hakusan.gr.jp

 

計画では、標準タイムを参考に以下のように組んでいた。

 

・1日目:[別当出合]→[甚之助避難小屋]→[エコーライン]→[室堂](泊)

・2日目:[室堂]→[山頂](ご来光)→(周遊)→[室堂](朝飯)

    (帰路)→→[黒ボコ岩]→[甚之助避難小屋]→[別当出合]

 

しかしそうは問屋がおろさなかった。

 

・3人ともアレな状況:低レベルクリア1名(初心者)、ステータス異常1名(コロナ明け)、ジャンキー1名(脂肪燃焼サプリ原理主義者)

 →標準コースタイムの1.5倍は要し、他の登山者の2倍は疲弊

 

・翌早朝の天気が最悪(雨・風・ガス)

 →頂上行かずそのまま帰路へ

 

 

 ∴ 登頂してない。

 

 

( ´ ¬`) 登山口と室堂ビジターセンターを往復して帰るという偉業を達成!

 

 

( ´ ¬`)ノ たったそれだけで体力が底をつくほどの疲弊!!!

 

やべえ。

「不良やっててブランク空いてたからスタミナのない三井」でさえブランク2年ですからね。私は2016年に写真の学校に入ってから登山を休止し続けていたので、ブランクまる6年。うわあ。高校生を2周できるスケール。あかん。「もっと通えや」「放置しやがってなめとんのか」、山もお怒りです。

 

さて宿泊先の「室堂ビジターセンター」は、スタッフ4名が新型コロナに感染し、8/16(火)~25(木)まで営業を停止、予約客も全キャンセルとなっていました。

「すくなくとも25日(木)までは」休業という文言の怖さ。私たちが行こうとしていたのがギリ1日後だったので、行けるかどうか懸念していたが、無事に行けてよかった。運営の皆さんありがとうございました。

 

 

さて作戦ですが、「木曜の仕事終わり後、終電で移動し合流。仲間の車で拾ってもらい、夜通し高速を飛ばして登山口最寄りの駐車場に行き、そこで8時ぐらいまで仮眠とって登山開始、13時までにビジターセンター着」です。最後の登山のところだけ破綻しましたが他は完璧でした。ではいざ。

 

◆8/26(金)0:35 仲間と合流

JRがダイヤ乱れるなど、終電を前にして結構致命的な状況に追い込まれましたが、何とか合流。ふうー。こういう時に限って危ない。

 

高速はトラック、トラック、トラック。クロマグロの回遊水槽かっていうぐらいトラックでした。物流に感謝をします。

白山までぜんぶ高速道路でシャッて行ければ大阪から片道4時間程度なのだが、北陸自動車道・登り:敦賀IC~今庄ICが通行止めとなっていた。

8月上旬の大雨でかなりすごい土砂災害になってたんやな。高速にただただ「おりて」としか誘導されなかったので状況分からず。いったん下道におりて、国道8号で海岸沿いを懸命に走る羽目に。これが長い。人生について語りました。うそです。

 

2時を過ぎて「武生」から高速に復帰、快適な旅。眠いような眠くないような。何の話をしたやら、基幹系システムがどうとか下山後の昼飯がどうとか。

有料の縦貫道?を抜けて下道に下りる頃には福井県勝山市。スキージャム勝山とかで有名な冬リゾート地である。しかし視界は概ね真っ暗で山も真っ暗、影しか見えねえ。

 

4:50、ついに山道に突入。ここからがまた長い上に、恐るべきことにガスがすごくて視界が悪い。それどころか車のライトを照り返して二つの白い幽霊がぼわぼわ付きまとってるような異常光景です。だがデジカメにはなぜかガスがほとんど写らない。デジタル怪奇現象です。

 

勝山市に下りてからの山沿いの道がとにかくダメ押しで長い。手取川沿いにカーブそしてスノーシェードが延々と続く道。おい白山どこにあるんですか。槍ヶ岳のようにめちゃめちゃ山の奥の奥に隠れているのか、このへん一帯の山岳が全て「白山」の一部なのか、どちらにしても恐ろしい話である。分からないものに挑もうとしている。

 

 

◆5:20 市ノ瀬ビジターセンター(トイレ)

5:20、「市ノ瀬ビジターセンター」到着。

かなり綺麗な施設で、今の時間帯は閉まっているが白山の自然情報展示がある。キャンプ場も近くにある。何より駐車場のすぐ前にトイレがあって実用性が高い。

土日祝日の白山登山ではマイカー規制により、この「市ノ瀬」で車を停めて、ピストン輸送バスに乗らないと「別当出合」の登山口に行けない。しかし今回は金曜日のため、「別当出合」駐車場までマイカーを突っ込ませることが可能なのである。わあい。これめっちゃ遠いからね。

 

トイレにはオオミズアオ。この婦人、口が退化しているので、生殖行為をいとなんで散乱するためだけの存在です。究極や。

 

ただし「別当出合」パーキングはトイレが登山口にしかなく、そこまで片道10分の階段と山道を登る必要がある。うげえ。全く現実的でないので、ここ「市ノ瀬」で仮眠をとってから「別当出合」に行くか、「市ノ瀬」で用を足してから「別当出合」に移動して仮眠をとるかの2択になる。

混んでなければどっちでもいいが、行楽期・花のシーズンなどは先に「別当出合」の駐車場を確保しておきたいところ。今回は人が少なくてどっちでもよかった。

 

 

◆5:35~8:20 別当出合P(仮眠)

やっと着いた。大阪から実に5時間。まあ途中で下道におろされた割に早かった。

駐車場は2段式で、上の段は狭くて満車。少し焦ったが下の段は数倍広くてガラガラ、なんや余裕やないですか。

5時半を回って、すっかり外も明るく、はやく寝ましょうキャンペーン。

ねる、

 

 

( ´ - ` ) ((安眠(仮)))。

 

 

◆8:45 P出発 ~ 8:55 別当出合登山センター ~ 9:15 吊り橋

8:20頃まで寝ました。起きるのがつらい。きもちよかったんやが。

朝めしパンを食べて、装備を整えて、8:45に駐車場を出発。

そう、まだ動いていない人間・しかも複数名だと、次のアクションをとるまでにすぐ10分15分かかってしまうのだ。この行動移行ロスをどれだけ減らせるかが山行では重要になる。地球の引力に引かれすぎた民にはそれが分からんのです。よよよy。

 

別当出合の「駐車場~登山センター」間が片道10分もかかることを、この地図で初めて知ったのであった。昭文社『山と高原地図』にはこの情報はない。現地に行ってみないと分からないことだらけなのじゃ!山はおそろしいのう! 急に博士になった。

 

早くもしんどい。

更に駐車場かと思ったが、市ノ瀬とのピストン輸送バスがここに出入りする。その割に広い。

8:55、これは「別当茶屋」、菓子とかレトルト品が売っているのと、自動販売機が複数。室堂までの最終補給ポイント。でも道中に水場が割と多いのと、慣れてる人にとっては片道4時間程度のショート道なので、あまり買い込むことはないかも?

「別当出合登山センター」、ここで登山届を出します。なんかえらい立派な建物。

最新情報が掲示されていて、崩落等で通れないルートや避難小屋の閉鎖といった重要な情報がある。事前にWebで調べていない人はここで確認。

外のベンチを使って服装の整えだの水の補給だの排尿だのをする。整いましたらレッツゴ。なんだかんだでいったん整え作業をやりだすと5分、10分はもってかれる。もってかれた。水道の蛇口をひねると山のおいしい水が無限にGetできます。わあい。

 

あれっ活火山とは、現役の方でしたか。。まだ若くてつやつやですね。白山が女性だとすれば、これは若いお姉さんだという説が浮上。ほめちぎってこびをうります。白山さん今日もしっとり綺麗ですよ。ガスっててしっとりしてますよ。さんざんこびを売った結果、翌日は安全に下山完了。いいのか。

 

9:12、スタートすぐに大きくて新しい吊り橋です。本当はこの手前に大きな鳥居があり、ここは白山という神域なのだという意識が高まりまして、記念撮影を撮ったり撮られたりしていたら鳥居を撮影し忘れました。あかん。もうあかん。しかも既に登山センターだけで20分弱使っている。あかん。

 

2004年5月、川底から3mの高さにも達する土石流が来て吊り橋を押し流してしまい、今の吊り橋は昔の20m下流、9m高い位置に付け直されたものだという。

 

道中、手取川がものすごい砂防ダムでガチガチのサイボーグと化していて、普通の川ではなかったのだが、そういう土砂災害の経緯があったからかと納得。この後も川が鬼サイボーグ化している様子と、山の斜面がずるずるに崩れて落ちている様を見せつけられ、「自然はヤバい」と実感するのであった。

 

度重なるカフェイン+αのドーピングで呪われている私、自己と外部の境目がグラグラに緩んでまして、高所や隔絶された場所にくるとパニックがあれするんですが(やめろや)、この程度の吊り橋でギャーってなってましたのである。長さ117m、高度20m程度? こんなものでバグるとは・・・ 私にとっての最大のヤマ場が往路の吊り橋なのであった。完。

 

 

◆9:15~ 10:05 中飯場 ~ 10:30 工事車両の道

吊り橋の向こうは、植物園のようだった。

「わー植物園だ」「でっかい植物園」「どうせ昼すぎに山小屋つくなら、ゆっくり撮りながらいこうや」 完全に登山ではなく撮影会の様相を呈し、立ち止まっては素敵な植物を撮るという牛歩撮影会である。たのしい。思えばここが一番楽しかったかもしれない。

 

言うまでもなくまだ入口なので体力があるため、些細なものに眼がいくし、角度をつけたり屈んだりして撮影が捗る。何を見ても面白い。カメラ・レンズは新しい世界を与えるのだ。無垢にして確立された、第三の眼を得たように。

 

晩夏ゆえかそれともガスのせいか、あまり大物の虫はおらず。植物植物。これ植物園ですよ。ヤマアジサイがあっちこっちで出てきた。この状態がピークなのかもう先終わりなのかよく分からない。

 

最序盤からなんとなく階段が多い。幸いにもガスでしっとりしてるので気温はそこまで高くない。が、階段が多くて汗がやたら噴き出てくる。あれー・・・ おかしいな、ペースめっちゃ抑えて歩いてるのに、、汗が・・・・ 止まりません。

 

途中、ガスガスの白い森の中に太陽光がぱあっと射し込み、幻想が来ました。Final Fantasy。うおお。私達はリアルRPGにいる。私達がVRだのメタバースだのにいまいち食指が動かないのは、リアルの感動や、逆にヴァーチャルや空想をリアル空間へ投射する情動が強すぎるためです。リアルへの実感をとことん失えばメタバースに行かざるを得ないだろうが、既に成長期を終えているので遅すぎる。光とは何か。体感である。

 

10:05、中飯場(なかはんば)。吊り橋から50分、標準コースタイムぴったりです。が、登山センターから勘定すると+20分。これをどう評価するかは難しい。

 

ここはトイレと水道とベンチと岩しかなく(それだけあれば超豪勢だが)、何が飯なのか全く不明。今調べると、この先に続く「砂防新道」が、文字通り砂防工事のために大正時代から拓かれて使われていたが、工事関係者が休憩したり食事をしたりする拠点だった模様。たしかに飯は食いやすそうな平地である。

 

10:20、中飯場を出発、砂防新道に入る。

そーらきたきたきた。階段地獄。まさかと思ったけどこのあとほとんど階段です。地図の等高線がえらい詰まってたけど、その正体は階段。うげえ。もうハンケチは汗でどろどろ。みなさんも一般用社会人用のハンカチはやめておきましょう。汗のあぶらやミネラルがヌルヌルドロドロになって拭う時くさくてやる気が失せるし、吸水量が圧倒的に足りません。ちゃんと登山仕様のものにすべき。

 

ここからの汗がすごかった。立ち止まるとダラダラ汗。しかし気温はしれていて涼しいぐらい。おかしい。要因は多数ある。荷物が重い。運動不足でなまっている。涼しいようで実は湿度が高い。へんなサプリやりすぎて汗のかき方がバグってる。等々。ふう。

 

ヒメギスの群れを確認。いたのはここだけでしたね。好物でも生えてたのかな。

 

10:30、工事車両道路。

「道あるならここまで車入れさせてぇや」という怨念の声が聞こえてきそうな、立派な車道である。これは憎い。ぐぬぬ。

登山道に並行して流れる谷川は砂防ダムのサイボーグと化しているが、上流は大掛かりな工事が現在進行形で進んでいた。疲れていたのか記録写真がなぜか無い(疲れてんぞおい)のだが、山の上の方で工事車両が動いているのが見えた。

 

 

◆10:30 砂防新道 ~ 12:11 甚之助避難小屋

高度が徐々に上がってきたのと、ガスが晴れるのとが合わさって、ぱっと視界が開けることがある。脇を流れる谷川は砦の連続体、南米の古代遺跡のような姿をしていた。尋常ではない。それだけよく崩れる山なのだろう。

川というより遺跡。

 

と思ったら「白山手取川ジオパークFANサイト」というサイトにこの川の砂防対策現地レポが掲載されていた。想像以上に深い内容の情報である。

geohakusan.com

要塞みたいなのは、この記事にある万才谷の「柳谷導流落差工」ってやつかな!?

登山中は「自然の崩落によるダメージを抑えているのか、建設で自然を破壊しているのか分からんなあ」と微妙な心境だったが、これを読むと「あ、自然こわ」「放っておくと勝手にめっちゃ崩れてくるやつ」と察した。山自体はどんと大きく太っ腹な感じ(富士山のように単独峰でないので姿形が掴めない)だが、谷間や表面は相当に脆くて安定していないようだ。

 

登山道を歩くのもいいが、こういう「ここの地形やば」「ここの自然こわ」という視点でうはうはするのも、有毒生物や呪物を愛でるのと近い路線で楽しめそうである。うはは。楽しいな。

 

そういえば、今年の夏から「外で歩く時は必ずしもマスクしなくていい」「熱中症予防の方が大事」と初夏からガンガン報道してくれたおかげで、この登山中はノーマスクで快適でした。山の中では実質的に2年前からそうだったのかもしれませんが。

 

しかしマスクの死骸もあり、普通に不織布マスクで登っていた御仁もいた模様。

 

不織布はだいたいプラスチックだから、これらは基本的には分解されないだろうし、石の階段や通路、登山者が踏みしめる土の道(=草がない)が多くて、バクテリアに期待できなさそう。がんばれ。

できるだけ山のゴミは拾いたい派ではあるが、さすがに感染源になりうる汚染物は拾いたくない。すまん。

 

それ以上に登り道がしんどいんやて。

 

全部階段、石段で、まれに木の幹が挿入されます。なんだかんだでピッチが変わると運動量が増して汗がドバー。

極力のろのろ歩きで、心拍の上昇を抑え、息が切れないペースを掴んで歩くようにします。これめっちゃ遅くて次々追い越されるけど気にすることなく、ただただ息を切らさないようにします。

 

あかん汗が止まらん。なにこれ。

 

本当は汗も流れ出なくなるペースが最高なのだが、今回は無理。ブランクが長すぎたか。なんか大して冷やす必要もないのに、体内がバカになってて汗出しまくってるようにしか思えん。

 

砂防新道はこういう道が延々続きます。次の「甚之助避難小屋」まで標準コースタイム90分。両側が笹。登りの石段。あつい。

 

11:05頃、「別当覗」。ちょっとだけ開けたところで、向こう側の山を見渡せるなど景色がいい。ガスで何も見えません。はい。

疲れてきた小休止。目の前で2人がモデル撮影をキメていて、元気だなあと遠い目をします。もう植物撮りたいとかあんまり思う余裕がない。

 

11:22、「甚之助避難小屋まで0.9㎞」表示。

あれ・・・?

中飯場から半分強の距離を歩いて来たのはいいけど、コースタイム全体で90分のところ既に2/3(1時間)費やしている。計算が合わない。おかしい。

 

嫌な現実に直面している。ここから下り坂なら帳尻が合うが、登りしかない。つまり、我々はコースタイムの1.3~1.5倍かかって歩いているので、避難小屋まであと1時間は歩かねばならない。え??

 

しんどいんですけど (^<^)

 

こんなに階段がある登山も珍しい。

というか、「こんなに階段がしっかりしている登山道は珍しい」か。そうなのどす。えらいしっかりした階段が続いているのが白山の特徴で「接待登山やないか」と何度も唸ったわけですが、しかし階段の方がしんどかったりするので公明の罠、金のかかったダメージ床と評するのが正しい気がしてきた。登山道を整備している人たちはすごいなと思った。

 

登山道の整備もさることながら、しばしば水を通しているであろうパイプを目にした。恐らく山の上部から綺麗な水を下へと引いているのだろう。インフラの充実がめちゃめちゃしっかりしている。じゃあ別当出合の登山センターで蛇口から流れていた水はこれ経由?

 

おっ。接待が始まった! 日本庭園だ!

笹~~~。

 

笹地帯は癒し。勾配がない。ベンチがある。なんという癒しだ。

やべえな皇族でも来たことあるのかっていうぐらい道が整ってるんですけど。癒しでしかない。

それでも汗ダラダラで消耗してゆく私、嗚呼、呪わしきドーピング漬けの身体。ああ。

 

あ? 水たまり池がある。

 

すんごいオタマジャクシ楽園になっていた。もうおたまだらけ。やばい。私が蛇なら脳内麻薬ブシャー。通りがかったツアー引率の人「このへんモリアオガエルが~~」「産卵~~」「へえ~~そうなんですね~~」

 

モリアオのおたまか~ いいもん見た。

 

( ◜◡゜) ん?

 

今気付いたけど、これオタマジャクシにしては頭とかエラの形がおかしくないか。

おたまはあくまでおたまで、丸くて大きな頭部におまけの胴体と手足のはず。・・・これ、サンショウウオの大繁殖地だったのでは

 

/(^o^)\ あああああ。

「疲労が認知を支配する」、これです。視覚情報を始めとする認知経路を徐々にやられていくのである。サンショウウオならもっと観察したかったああああ。都市部に住んでると幻の生き物ですよ。カブトムシぐらい尊い。

 

 

ヒメヒミズの死骸? もぐらであることに間違いない。10㎝にも満たない小さな子でした。色んな生き物がいますね。

 

12:06、休憩ポイント。ここも丸太ベンチとか整備されていて、至れり尽くせり感がある。国立公園でメジャーであり歴史も長いこと、いうほど厳しい道でもない(しんどくても死ぬことがない)こと、それゆえに登山客が多かったり団体客も連れて来られたりすること、等々、要因が色々合わさってそう。

 

コースタイム的にはもう「甚之助避難小屋」に着くはずだが、、休み休みゆっくり歩いているのであまりコースタイムとの整合性がとれず自信がない。でもなあ。近いと思う。下って来る兄ちゃんに聞こうかと思ったが辛そうな顔してたのでやめる。

12:09、笹に突っ込む。

 

12:11、「甚之助避難小屋」到着。

(  >_<) はあはあ。やっと来た。

ほぼ「中飯場」から2時間かかりました。90分とか無理ですて。ヤマレコとかにコースタイム残している層が健脚すぎてデータが上澄みなのか、それとも我々3名が3重苦(低レベルクリア、ステータス異常、呪い)を背負っているせいなのか、答えは誰にも分りません。うげー。

 

 

◆12:15~13:08 昼飯休憩 @甚之助避難小屋

かなり大きくてしっかりした避難小屋。雨の時に逃げ込める。トイレと水場を併設。小さなキャンプ場のようだ。頼りになりすぎるすごい。山のど真ん中で水が使えるの超有難い。わあい。

 

当初の予定では「12時過ぎ~13時頃には室堂に着いて昼飯」と言っていたが、どうも所要時間がおかしいし、体力の減りも激しいので、ここで昼飯にします。

 

キベリタテハ。標高1000mあたりの高地に生息しているが、生息域はなんとユーラシア大陸、北アメリカ大陸にも及ぶ。マクドみたいなやっちゃな。昔、地球はひとつだった・・・完。

高山の昆虫あるあるで、日照を確保するために羽を広げてほとんど動かない。ギア置いたときに潰しそうで怖い。にげてよ。

 

ちょうちょ構ってても腹は膨れないのでめしをたきます。パンと菓子があればいいわと直前まで思ってたけど、結局日寄ってコッフェルとバーナーを持参。意志が弱い。

 

いつから持ってたか分からないぐらい前から持っていたリゾット(レトルト)を煮炊き。無類の貧乏性であるため「腐っていないということは、食える。」という迷言を残し、食に至るのであった。だがこれ、包装容器に湯を注ぐアルファ米タイプではなく、鍋やコッフェルで直に煮て、水気を飛ばさないといけないタイプ。おい水。なかなか蒸発せえへんぞ。やばい。手間だ。純粋にめんどくさいし、その分燃料を数倍多く使ってる。つらい。

 

数分後。もう目の前の二人は食い終わっておる。いかん。しかし味見をしてみると、米の芯が固いし味がしない。しゃばしゃば。おいめんどくさいぞ。なにこれ。

更に数分後。ようやく水気が飛んで食える状態に。

 

( ´ - ` ) いただきます。

 

 

( ´ ¬`) あんまり味がしない、、、

 

元からそういう商品なのか、劣化しまくってそうなったのか、 ・・・わからん。まあ食えればいいや。

 

 

避難小屋は眺望がとてもよくて、やっと「白山」の全容の一部が見えます。わあい。これまでの道中どんだけ階段と笹と霧と前の人の足しか見てなかったことか。

 

ああーー。せっかく視界が晴れて、向かいの山肌が見えていたのに、またどんどんガスが下から込み上げてきて、あっという間にまた山が見えなくなっていった。ガスどんどん。儚い。

 

しかし山肌がものすごい削れ方してますね。こんな脆いのか白山。常に地滑りと雪崩が起きているような不安定な山肌をしている。

あとこっち方向にはこれから目指す「白山」の頂上は無い。

なんやそら(^<^)  ただの崖です。ぎゃはは。

 

 

一体自分が何を、どこに向かって登っているのか!??

この調子で着くのか???

つづく。

 

hyperneko-daily.hatenablog.jp